世界有数の歓楽街歌舞伎町で音楽フェ
スCONNECT歌舞伎町MUSIC FESTIVALを
レポート

CONNECT歌舞伎町MUSIC FESTIVAL 2019.04.20 IN東京新宿歌舞伎町
「新宿歌舞伎町=KABUKICHO」と言えば世界有数の歓楽街の一つ。海外旅行者向けのガイドブックでは日本の夜の楽しみ方の一つとして必ずと言っていいほど紹介されているし、「夜の観光地巡り」と称した国内外者向け観光用のはとバスもそのルートに加えられている。その歌舞伎町の目抜き通りとも言える「中央通り」や「一番街通り」は、常に情報量たっぷりのギラギラとした看板類と共に日本の歓楽ゲートウェイさながらだ。
そんな歌舞伎町から日本のみならず海外へも日本のアーティストをコミットすべく展開されているサーキットフェスがある。『CONNECT歌舞伎町MUSIC FESTIVAL』がそれだ。2014年の初開催を機に今年で4回目となる同フェス。今回は4月20日に東京・新宿のBLAZE、LOFT、MARZ、RUIDO K4、Zirco Tokyo、シネシティ広場の野外特設ステージで行なわれ、60組以上のアーティストが各々コネクトした。
筆者は今回初参加だったのだが、同フェスは自身が知っている他のサーキットフェスとはやや趣きが違うように感じた。いい意味でターゲットを絞らず、日本語が分からずとも海外のオーディエンスにもその音楽性や精神性が伝わるアーティストたちが多いのも特徴的に見受けられた。現にそれを表すかのように、他の日本のサーキットフェスではあまり見られない外国人オーディエンスも散見され、まさに「CONNECT歌舞伎町」と冠しているならではの光景が展開されていた。また海外からのアーティストも幾つか参加。まさにそこは世界へとコネクトするにふさわしい、ある種、ジャパニーズ・ミュージックの縮図であり、日本人アーティストの見本市的な様相も伺えるものがあった。
この日、私はBLAZE、新宿ロフトを中心に主に海外のオーディエンスにアピールすべく視点で拝観させてもらった。
諭吉佳作men Photo by スズキメグミ
まず向かったのはMARZであった。この日の最年少であろう高校1年生になったばかりのシンガーソングクリエーターの諭吉佳作/menを観るためだ。昨年より私の方にも名前が届き、試聴サイト等で聴き、気になっていた彼女だったが、いい意味で、これまでの私の想像を裏切ってくれるライヴを展開してくれた。
作品でのクールさとアンニュイさから、てっきり神経質そうで緊張感のあるステージを想像して挑むも、実際はかなりポップでキュート。ラップトップでのDAWにて自作したトラックをバックに終始歌い踊ってくれた。ハンドマイクにて時にひらひらと舞うように、時に踊りながら、はたまた感情移入たっぷりに歌ったりと、キチンとパフォーミング且つ歌もしっかりと聴かせてくれた彼女。キーも高低差の幅広いレンジを持ち、クールで大人びた佇まいの上、多少背伸びしたような机上のラブソングの数々を披露してくれた。
歌内容も、なまじ経験を経ないが故のドロドロとした思い入れやリアリティがない分、それがいい意味でポップで物語を辿るように響く。トラックもチルウェーヴやウィーヴ系、抜き差しを活かしたループ感のあるサウンドに、時々あえて交えるノイズやグリッチ音。ジャジーさやブロークンビーツ、それでいてワルツも交え、果てにはエレクトロや変拍子、エレガントさも携え、ビーカーに入れたコインをチャーム音にリアルタイムで加えたりと多彩。これらが全てミドルティーンの女子一人から生み出され、歌われるのを考えると誠に末恐ろしい才能と出会えた嬉しい気持ちでいっぱいになった。
OLEDICKFOGGY Photo by STRO!ROBO
続いて間にはBLAZEに移動。ラスティックでアイリッシュ、それでいて男気のある歌と哀愁性たっぷりな歌謡性も交えたOLEDICKFOGGYの熱いライヴを途中まで観、新宿ロフトのHave a Nice Day!に入る。彼らの描く「クソったれなこの素晴らしい日常」を体感しに、だ。
「こういった機会だから、出来れば知らない人に観てもらいたいんだけど、(フロア前方は)馴染みの顔ばかりでテンション上がらないよ(笑)」と浅見北斗(Vo)。対して既にフロア側は対峙意識/抗戦意識満々だ。
リハーサルからそのまま本番へと突っ込んだ彼ら。1曲目から会場からのノリがすごく場内が大バウンス。それらは時折のクラウドサーフやクラウドリフティングを織り交ぜ、彼ら独特の不思議なバイタリティへと結実させていく。彼らの特徴はやはりヒップホップをベースにしたエレクトロな音楽性。大概がBPM130前後のビートが会場全体をバウンスさせていく。エレクトロなサウンドと16ビートの上、世界平和なんてどうでもいいよ。あなたを支配してめちゃくちゃにしたいだけ、と、悪魔と躍らせフライデーナイトへと引き戻させた「ファウスト」。「素晴らしき世界をぶち壊そうぜ!!」と歌いながらも漂うライジングサン感もたまらなかった「blood on the moshpit?」、はたまた打って変わり高いBPMにてドライブ感と疾走感溢れる「Kill All Internet」ではこの世が滅びるまで騒ぎつけようぜ、愛し続けようぜと歌い、また、宇宙旅行から地球に生還したかのように、ほのかな至福感に包まれた「わたしを離さないで」、「それぞれの戦う場所がある」(浅見)と告げ歌われた「僕らの時代」がアウトロを雄大に場内に広がらせれば、最後はミラーボールも回る中、ファンキーさ溢れる「フォーエバーヤング」で締め。この日も独特のバイタリティを会場中に寄与してくれた。
おやすみホログラム Photo by MAYUMI-kiss it bitter-
そのままロフトに残る。続くおやすみホログラムを観た。初見だった。女の子2人組の彼女たち。この日はツインギターを有した6人組のバンドセットにて行われた。ハードでラウドなバンドサウンドをバックにキュートな女の子が歌う姿も、そのギャップから海外の方の興味を惹きそうな彼女たち。魅力は声質の違った2人による矢継ぎ早なボーカルリレーションと、その二声が合わさった際のユニゾンの強力さだろう。その辺りが終始、まるで面目躍如のように炸裂していったのも印象深かった。 
まずは「plane」を皮切りにガシッと場内を掴む彼女たち。続く「machine song」では、上手(かみて)の「かなみる」もステップに上がりフロアを扇動していく。また、会場中にワイパーを生み出した「colors」、はたまたしっとりな歌い出しから切ない疾走感と秘めたエモさを会場に溢れさせた「slow dancer」が会場を惹きつけていく。また、「あげていきましょう!!」と終盤からは更に畳みかけるように、ライヴを再び走り出させていく中、「ニューロマンサー」では下手(しもて)の「八月」もシアトリカルなダンスを交え楽曲の上昇感とともに場内に起爆を育んでいく。最後は土着的なビートも交え「strawberry」が炸裂。両者髪を振り乱して楽しそうに熱唱。会場中も合わせて楽しく踊りハネている光景も印象深かった。
続いてBLAZEに移動。途中通過するシネシティ広場の野外特設ステージでは、インタビュアー・吉田豪によるトークライブ『出張LOFT PLUS ONEトークライブ 吉田豪の雑談天国』が繰り広げられており、この日の出演アーティストたちが次々とそのステージに現れ、吉田氏とトークを交わしている光景があった。
ZAZEN BOYS Photo by STRO!ROBO
BLAZEのZAZEN BOYSは海外のオーディエンスも多かった。プログレとポストロックとファンクとハードロックと日本の情緒性がミックスいや、次々と飛び出してくる彼らの音楽性は、こういった方々には、はたしてどのように映るのだろう?そして、ノリの良い海外のお客さんは、ストップ&ゴーやキメも多用された、この幾何学的な音楽をどのように楽しむのだろう?その辺りにも興味があった。とは言え、しっかりと身体をたゆたわせて楽しんだり、その技巧や展開にただポカーンと眺めているだけと、各人その反応はまちまち。それらはとても面白い光景でもあった。
「HIMITSU GIRL'S TOP SECRET」から、ポリリズムとストップ&ゴーをキめ、合わせて暴発性をカマしてくれた彼ら。打って変わり4つ打ちのファンキーさの上、ギターも泳ぎまくった「Honnoji」。8ビートに躍動的なベース。エキセントリックなギター。ここではギターソロもしっかりと情景感を作り出していた「Weekend」。また、入りでトチり、リプレイしたのもご愛敬。リフレインの度に高揚感を寄与してくれ、各人のソロや向井のJBばりのボーカリゼーションも特徴的だった「COLD BEAT」、しなやかで躍動感を擁した音階をフロアの隅々にブツけていった「This is NORANEKO」、歌に唸りとファンクネスが加わり、それらが情景的でもあった「天狗」、3人に演奏を任せ、向井おなじみの腕組みポーズにて歌われた、ドライブ感と若干の疾走感を擁したサウンドの上、徐々に増してくる高揚感もたまらなかった「はあとぶれいく」、ラストの向井の散文詩のポエトリーリーディング交じりの「Asobi」では会場も横に揺れ、まだまだ遊び足りない気持ちを残したまま、4人は忽然とステージを去った。
MUCC Photo by スズキメグミ
MUCCの際も外国人オーディエンスが目立った。海外でもライヴを数多敢行していることもあり、やはり国外でも知名度が高いことがその外国人のリアクションからも伺えた。「我々もステージを降りたら化粧も落とした、みんなと一緒でライブ好きの気のいい兄ちゃんでございます」と、このようなサーキットイベントにて初見の人たちに向けて、ライヴ途中で挨拶をした彼ら。特別に用意された真紅の幕が開き、赤く浮かび上がるステージに一人一人が順に登場。「壊れたピアノ」に合わせて各人が自身の音を乗せていく。
この日の彼らは「現行」を楽しませてくれた。最新アルバムからの楽曲が中心で、ライヴ自体も最新ツアーをギュッと凝縮したもののように映った。が故に、この日の彼らは楽曲の知名度に頼ることなく、自身の最新の楽曲とパフォーマンスでも充分に初見の方をも惹き込め、コミット出来る、そんな自信も垣間見れた。
MUCC Photo by スズキメグミ
2ビートも交えたヘドバン必至の「サイコ」、彼ら特有のラウドさとEDMの融合させた「Mr.LIAR」にてダブステやレイヴ的高揚感を交え、ダークな世界観の中、レゲエやダブを織り交ぜ、ポエトリーリーディングも印象的であった「アイリス」。はたまた会場を激しくジャンプさせた「GG」では雄々しい会場中のアンセムも耳に残っている。また、哀愁性と高揚感の融合とラストに向かう謳歌性も特徴的であった「ファズ」、国内外のオーディエンス関係なく一緒にサークルモッシュを生んだ「カウントダウン」、ラストは「living dead」が生命力たっぷりに会場に感動性も交えて悲しみを携えて広がっていった。
The Wisely Brothers Photo by STRO!ROBO
そのままMARZにダッシュ。3ピースの女性ポップロックバンドThe Wisely Brothersが頭から観れた。このバンドも海外インディーシーンへのシンパシーを感じるだけあり、外国人オーディエンスからのリアクションも楽しみであった。「バンド結成の頃の高校時代は、東新宿のライブハウスによく出ていた関係上、制服姿で楽器を担ぎ、この歌舞伎町をよく通過してきた。まさに馴染みのある街。音楽の街であり、危険な香りもするけど、繋がっていける街でもあると思う」と語るメンバー。その言葉通り、最後はきっちりと国内外初見複数観関係なく幅広く多くのオーディエンスとがっちりとコネクトしていた様も頼もしかった。
アンニュイさとウィスパー成分、それでいて透明感のある歌声と、どこか天空性も感じられる、シューゲイザー成分もある音楽性が魅力のノイジーでジャングリーなモータウンとも称せる「庭をでて」を皮切りに、逆に隙間が多くゆるさも含め楽しませてくれた「アニエスベー」、3声のコーラスも楽しませてくれた新曲では、ドリーミーな面も味合わせてもらえた。
「最近は新曲も沢山作っている」という彼女たち。じわじわと世が明けていく感じの曲や景色感のあるギターソロも印象深い新曲も高いキーもまだ苦しそうだがいい曲であった。最後は「メイプルカナダ」が途中突如現れる激しさも合わせて不思議なワンダーさを場内に寄与してくれた。
LOSTAGE Photo by 冨田味我
ロフトに移動。入るとLOSTAGEのライヴが中盤に差し掛かっていた。3ピースバンドならではのいい意味での隙間と風通しの良さ、そして必要最小限で最大限の音塊が我々の胸を次々と刺していく。
アルバムの制作に専念する為、残念ながら5月でライブは一旦休止するとの少々寂しくも、秋に予定のニューアルバムやそれに伴った活動再開も期待させてくれた彼ら。適度なエモさと非常にダイナミズムを持った最新発表曲「瞬きをする間に」。「よかったら適当にご唱和下さい」と入った、長めのたっぷりととった情景感あふれるイントロからの「SURRENDER」がトボトボとしつつもグイグイ会場中を惹き込んでいく。「短い時間だったね。また会おう」とラストに放たれたジワジワとした激化を感じさせてくれた「窓」では、コーラスも神々しく加わり、会場のいたるところから力強いコブシが上がった。どこか清々しさを場内に残し3人はステージを降りた。
MASS OF THE FERMENTING DRESS Photo by MAYUMI-kiss it bitter-
そのままロフトに滞在。ドラムも下手(しもて)に移動され、横一直線に各楽器が配置されたステージ上に、3ピースバンド、MASS OF THE FERMENTING DREGSが登場した。「今日は時間が無いのでSEも無しでバシッと演ります!」と宮本菜津子(Vo.&B.)。この日はインディーズ時代の曲から活動再開後の最新アルバム曲まで、まさにこれまでとこれからを伺うことが出来た。
金属臭の強そうなギター音が放つ2コードと、カウビート感を伴った前のめり気味のビートによる初期の楽曲「かくいうもの」がいきなりフロアに飛び込んでくれば、切り裂くようにドライブ感たっぷりの「「She is inside,He is outside」がライブを更に走り出させていく。
中盤は最新アルバムからの曲が立て続けに放たれた。キュートな歌声と情景感のあるギターソロも特徴的。2番からは男性コーラスも加わりツインハーモニーで楽曲にふくよかさを寄与していった「あさひなぐ」。こちらも最新アルバムから、フロアタムを活かした力強いドラミングの中、会場を天空に引き上げるが如く入った「Sugar」では後半、ドラムも手数多くエモく場内をさらっていった。
ライヴ後半には再び初期の曲が盛り上がりの火に油を注いでいく。会場を引き連れて走り出していくかのように轟いた「ワールドイズユアーズ」がライブを更に激化させ、ラストは怒涛性と変拍子を交えたインディーズ時代のインスト曲「ベアーズ」で締め。同曲に於いてはメンバーも激しいアクションを交えプレイ。特に宮本の長い髪を振り乱し、一心不乱に陶酔するようなプレイシーンが目に焼きついている。最後は興奮状態の中、ドラムキットの上に乗って演奏。ステージに何か不思議な達成感を残し3人は袖へと消えた。
踊 Foot Works Photo by STRO!ROBO
そこからMARZに移動し、ハイブリッドな音楽性が特徴的な踊Foot Worksを観た。名前や音源は聴いていたがライヴは初見であった。リード楽器のような6弦ベースも駆使され、ラップトップ、ギターに、心地よいメローな歌やラップも印象深かった。彼らも比較的、現行の自分たちで勝負するかのようにこれから発売する予定の新曲からの楽曲を多く披露。どれもが非常にこれからを感じさせる曲ばかりであった。
石野卓球 Photo by スズキメグミ
そのままBLAZEに移動。超満員の中、途中からであったが石野卓球のDJプレイを堪能。「躍らせる」はもちろん、「魅入らせる」の言葉が相応しいほど、楽曲が次々と彼の手腕により、シームレスに表情をどんどん変えていく。
石野卓球 Photo by スズキメグミ
無言で音を駆使しているだけなのだが、けっしてお客さんを飽きさせない彼。時折ジェスチャーや仕草で有言以上のコミュニケーションを満場と交わしていく。それはまるで集まったお客さん一人一人とコミットしているかの如く。煽ったり扇動したり、高揚感を引き出す方法論とは違い、そのジェスチャーや仕草、時にコミカルな動きやアクション、用意した小道具を交え、キチンと魅せるステージを堪能させてくれた。さすがは世界各国でのテクノフェスやイベント、パーティ等で数多くのクラウドをロックさせてきた強者。この日も集まった国内外のクラウドをキッチリと自身の世界へとハメ込んでくれた。
大森靖子 Photo by 冨田味我
最後は新宿ロフトへ。アコースティックギター一本で満場と対峙した大森靖子を観た。フロアの客電もつけっぱなし。まるでフロアもステージも関係ないから一緒に歌い曲を育んでいこうよと言わんばかりのステージであった。とは言え、アコギに乗せ、聴く者の胸を締めつける歌の数々を投げつけんばかりにぶつけてきた彼女。赤裸々、丸腰、ダイレクト……ギター一本が故の伝え方が、場内を彼女の歌い描く世界へと佇ませていった。
「今日はこの街の歌を沢山歌っていこうと思っています」とは大森。ギターをかき鳴らし、ガナり叫び歌われた「マジックミラー」を口火に、悲痛にも感じる命の蠢きを歌った「死神」、また叙情的なギターと共に「夏果て」贈られ、「5000年後」に際しては、原曲をベースにかなりアドリブで即興的なバージョンにて歌われ、時折歌詞の一部を「新宿ロフト」に変えるサービスも。新宿の唄は続く。タイトルからして「新宿」とされた同曲が♪私新宿が好き。汚れてもいいの♪と歌えば、「東京と今日」では、ストロークでかき鳴らされたギターの中、「この街(新宿)から新しい価値となれ」と歌われる。
アンコールにも彼女は応えてくれ、「アナログシンコペーション」が会場の大合唱と共に楽曲を一緒に完成へと導けば、カントリーテイストな「ハンドメイドホーム」が大団円に宴を締めくくってくれた。SNSによる「おはよ~」としても著名な彼女だが、この日は「おやすみ~」で締めてくれた。
今年もCONNECT新宿は無事に終わった。以下は、ここまで同フェスを端からみていて、そして今回初参加してみた筆者の私見だ。
始動当初はやはり日本を代表する音楽メッカとして、どこかサブカルや日本人ならでは感溢れる発信性が強調されたアーティストたちの出演が印象深かった、このCONNECT歌舞伎町。回を重ねる毎に、その日本国内外への発信性をますます強まらせつつも、いい意味でサブカル臭がしなくなってきた印象もある。そして、あながちそれは間違いではなかったと、参加したいま実感している。個人的には、今後は日本が海外に誇る、日本独自の音楽見本市の方向性への特化も面白いのではないのか?と思っている。間もなく東京五輪も行われる。それを機に、この歌舞伎町もより日本を代表する歓楽街としてその認知を世界中に高め、それを機に、より海外の方々もこの街を訪れるに違いない。そこに向け、日本の音楽のゲートウェイ的なサーキットフェスをより目指し、強化していくのも他のサーキットフェスとは違った独自性なのかもしれないと考えている。なぜなら、この歌舞伎町は各国に名を轟かせている「世界有数の歓楽街」の一つなのだから。
取材・文=池田スカオ和宏

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