菅田将暉主演『カリギュラ』に秋山菜
津子、谷田歩、橋本淳の出演が決定 
ソロビジュアルも解禁

2019年11月・12月に上演される『カリギュラ』 のキャストとソロビジュアルが解禁され、また、地方公演の開催地も決定した。
本作は、“不条理の哲学”で知られる、 20世紀のフランス文学界を代表するアルベール・カミュ自身が、『異邦人』および『シーシュポスの神話』とともに、“不条理三部作”と位置づけた傑作戯曲のひとつ。暴君として知られるローマ帝国第3代皇帝カリギュラを題材にし、1980年の映画版では、あまりの過激な内容のため、「カリギュラ効果」という言葉まで生み出された。
舞台化となった今回、日本演劇界を代表する演出家栗山民也と、数々の映画賞の主演男優賞に輝き、今年デビュー10周年をむかえ、役者、アーティストとして今最も注目を集める俳優、菅田将暉が初のタッグを組み上演する。
菅田将暉  提供:ホリプロ
菅田の出演のみ発表されていたが、この度、追加キャストが解禁となった。菅田演じるカリギュラの残虐な行為を受け入れるほど、彼を深く愛する女性セゾニアに、栗山作品へも数多く出演し、数々の演劇賞を受賞している秋山菜津子。そして、確かな演技力で近年は舞台だけではなく、TV、映画でも活躍する谷田歩が、最後までカリギュラを支えぬくエリコンを演じる。また、冷静な判断力を持ち、クーデターの中心人物としてカリギュラと対峙するケレアを、様々な演出家の作品への出演が続く、橋本淳が演じる。
菅田とともに、この刺激的で危険な美しさに満ちた作品を作り上げるにふさわしい実力派が集まった。どのような世界を彼らが織り成すのか……期待が高まるばかりだ。なおシピオン役は後日発表される。
■秋山菜津子 コメント 
秋山菜津子  提供:ホリプロ
今回、私はカリギュラを愛する年上の女性を演じさせていただきます。
これからお稽古をしてスタッフ、共演者の皆さんと共に素敵な舞台になるよう作り上げていきたいと思います。
皆さんどうぞ楽しみにしていて下さい。
■谷田 歩 コメント
谷田 歩  提供:ホリプロ
今回菅田将暉くんとは初共演なので、彼がどういうカリギュラを作ってくるのかすごく楽しみです。
僕は栗山さんの芝居の作り方がすごく好きで、限られた稽古時間の中で集中して作り上げる、栗山さんの一つのアイテムになれればいいなと思っています。
初共演の方たちばかりなので楽しみにしています。
■橋本 淳 コメント
橋本 淳  提供:ホリプロ
初めて戯曲を読んだのは20代前半くらいだったのですが、その時は全く理解できなかった戯曲でした。
その後、この作品を観たり、最近また戯曲を読み返したりして、その時感じたものとは違うものを感じています。
この作品の世界観、人間的な話の部分の少し取っ掛かりがつかめたかなと、とても身近に感じました。
でも、難解な部分はありますので、稽古まで、そして稽古の時間を必死にゆっくりとしっかり咀嚼して理解していけたらなと思ってます。
栗山さんとはじめてのお仕事ですし、共演者の方々もみなさん初めましての方ばかりですので、とても刺激的な稽古場になるんではないかと思っております。素敵な作品にしたい、させたいと思います。
<あらすじ>
ローマ帝国の若き皇帝カリギュラ(菅田将暉)は、愛し合った妹が急死した日に宮殿から姿を消し、その3日後に戻ってきた。そして、その日を境にそれまで非の打ち所のなかった皇帝は豹変し、貴族平民問わず、何らかの財産を持つものを区別なく殺し、その財産を没収するという驚くべき宣言を出す。
しかし、それはほんの序章でしかなかった。
それから3年後、カリギュラは、彼を深く愛している年上の女性セゾニア(秋山菜津子)、忠臣のエリコン(谷田 歩)を従い、残虐非道な行為の数々を繰り広げる。やがて貴族たちの怒りと怖れはカリギュラを殺害することへと向か っていく。そして、カリギュラに父を殺された若き詩人、シピオンも彼を殺したいほど憎んでいた。だが、カリギュラの思想の危険さをいち早く感じていたケレア(橋本 淳)だけは、今は時期尚早だと“その時” が来るの待つように全員を諌めるのだった。
カリギュラはなおも食料庫を閉鎖して飢饉を起こし、公営売春宿の売り上げ回復のため新たに勲章を設け、グロテスクな扮装で神々を冒涜する。 自らの命の危険を知っても、止まることなく、さらに暴走を続ける。彼は革命をもたらす王か、それともただの殺人者か。彼が探し求めた「不可能なもの」とは……?

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