L→R テラオ(Gu&Cho)、三木正明(Gu&Vo)、おがた(Ba&Vo)、ゆかちん(Dr&Cho)

L→R テラオ(Gu&Cho)、三木正明(Gu&Vo)、おがた(Ba&Vo)、ゆかちん(Dr&Cho)

【EARNIE FROGs インタビュー】
苦しみや悲しみに抗って
これからも歌っていたい

バンドのありのままの姿を
素直に表現できた

次々と主人公が変わっていく短編集のようなストーリー性を感じるのは、歌声のバリエーションの多さも影響しているなと。

三木
曲が持っている世界観を声でも表現したいと思って、声のバリエーションやフレージングは今までの制作の中で一番意識しました。「SHELTER」は自分を守る一方で自分を閉じ込めてしまうような、声質も外に向かって開いていくのではなく、内側に響くように歌っています。感情を表に出すように歌いすぎると、本当の意味で孤独に酔っているだけの曲になってしまう気がしたので。孤独感や喪失感をどこか冷静に見る視点を感じてもらえたら嬉しいです。

「myojo」はかわいらしい音使いとメロディーが印象強いけれど、知的でちょっと弱気な歌詞が不思議な雰囲気もありますね。

おがた
ピアノの練習曲みたいに淡々としていて、かわいらしい音でありながら、実のところは人間のあざとさや汚れを隠しています。

「usual music」の間奏はセッションを聴いているような自由度があって、曲中であることを忘れてしまうくらいに飲み込まれます。痛快なロックサウンドでド直球な曲にも思えましたが、ヴォーカルにエフェクトをかけていたりと工夫を凝らした一曲でもあるのでは?

テラオ
間奏は“ライヴでこんな感じでできたら絶対楽しいな”っていうのを全部詰め込みました(笑)。先行配信の時点ではギターソロが入っていないんですけど、アルバムではライヴで実演する中で生まれたものを再収録したので、よりセッション感やライヴ感が上がっていると思います。
おがた
歌詞の内容が排他的で暴力性の高いものになったので、ロックナンバーでありつつもスモーキーでサイケな雰囲気を持たせるためにエフェクトをかけています。男声キーで歌うカッコ良さがより出たと思います。

壮大なメロディーとサウンド、旅立ちを思わせる歌詞が印象的な「Journey」は、今作で一番ポジティブな楽曲に感じました。ギターリフが闘争心を掻き立て、落ち着いたヴォーカルに力強さを感じる逞しいナンバーですが、この心意気はバンドの現状にも共通していますか?

三木
「Journey」は昔の僕らなら1曲目にしたくなる曲なんです。今回そうしなかったのは、バンドの成長があったからだと思います。背中を押すのも立ち上がるのも音楽を聴いたその人自身の力だと僕は思うんですけど、僕らの音楽がその扉をノックできたならこんなに嬉しいことはないです。
テラオ
この曲の前向きな力はレコーディング中に完成したように思います。ひとりの青年が大人になっていくイメージを込めてギターのリフを弾いたので、それが伝わっていたらとても嬉しいですね。楽曲を通してバンドや自分自身も成長していった曲なので、今作の中でとても大事なポイントを担っていると思います。

ピアノの弾き語りで始まる「言えない」も新鮮で、真っ直ぐな歌詞からやさしさと繊細さがあふれているように思います。

おがた
作り出した時は鍵盤と歌だけでしたが、想いの大きさをよりドラマチックに表現したくなったので途中からバンドサウンドへ移る仕様にしました。日頃自分を支えてくれている面々を思うと、感謝と情けなさで涙は流れど言葉が出ない、ありのままの状態を歌っています。

「stand up crowd」は“これからも歌い続ける”という想いが強く込められていて、胸が熱くなりました。

おがた
これは引きこもりの時期に書いたものなんです。社会に馴染めず、自ら選んだはずの孤独さえも自分のもとから去ってしまった気がして。それでも今までに感じた喜びや幸せをちゃんと覚えているから、苦しみや悲しみに抗ってこれからも生きて、歌っていたいと思った気持ちを書きました。収録曲を順に最後まで聴いてもらえたら、この曲の想いがより強く伝わるかなと思います。
三木
おがたが苦しんでいるのも知っていて、その時期に書いてきた曲なのもあって心が揺さ振られたのを覚えています。レコーディングも“全力で歌って応えるしかない”と思って臨んで、大切な曲になりました。
テラオ
正直なところなのですが、「Stand up crowd」はもう少し攻めれたなという気持ちがまだあって、ある種その未完成さもこの作品の味になっているように思えます。歌い続けていく、演奏し続けていくことで見出せる新たなEARNIE FROGsを楽しみにしてほしいです。
ゆかちん
実はこの曲を制作していた時はあまり深く入り込めていなかったのですが、ライヴで演奏していくうちにだんだん音や言葉に想いが込み上げてくるようになり、今では口ずさんでいるとたまに泣きそうになります。テラオが言うように、歌い続けていく、演奏し続けていくことでこの曲はまだまだ化けそうな気はしていますね。

改めて、ミニアルバム『イエロウ・イン・ザ・シティ』はどんな作品になったと思いますか?

テラオ
EARNIE FROGsが持っていた器用さや、頭の柔らかさ、応用力が最大限に活かされた作品になったと思います。全音楽好きに届いてほしいです。
おがた
等身大の我々を素直に表現した一枚です。同じ時代に生きているからこそ、本当にたくさんの人に聴いてほしいですね。

6月からスタートするリリースツアーは、対バン形式の公演に加えて2度目の名古屋 CLUB QUATTROでのワンマンも含まれていますね。

三木
今までの僕らのライヴの中でもっとも音楽的なリリースツアーになると思います。ライヴハウスに足を運んだことのない人でも、心から音楽を楽しめる空間を作りたいですね。今作の楽曲を織り交ぜることで、以前から演奏している曲の聴こえ方も全然違ってくるので、僕らのライヴを観たことがある人はその違いがより楽しめるのではないかと。クアトロでのワンマンもソールドアウトを目標にしているので、ひとりでも多くの人に観に来てほしいです。
ゆかちん
東京と大阪の公演では心から好きだと思える尊敬するバンドたちにも出演してもらうので、その仲間たちと作る1日が今からとても楽しみです。2度目となる名古屋 CLUB QUATTROでのワンマンは前回より音も言葉もパワーアップして、よりアーニーの音楽に身も心も浸れる空間を作りたいし、今回の曲者揃いのアルバム曲たちをどう表現するのかも楽しみにしていてください!

取材:千々和香苗

ミニアルバム『イエロウ・イン・ザ・シティ』2019年5月29日発売 TREASURISE RECORDS
    • TRISE-0032
    • ¥1,800(税込)

『EARNIE FROGs TOUR 2019“イエロウ・イン・ザ・シティ”』

6月14日(金) 大阪・北堀江club vijon
7月07日(日) 東京・TSUTAYA O-Crest
7月13日(土) 愛知・名古屋 CLUB QUATTRO ※ワンマン

EARNIE FROGs プロフィール

アーニーフロッグス:名古屋を中心に活動する男女混声ツインヴォーカルロックバンド。2013年に一時活動休止をするも2014年に活動を再開し、オーディション『イナズマゲート2014』を経て『イナズマロックフェス2014』に出演。2019年5月には2ndミニアルバム『イエロウ・イン・ザ・シティ』をリリースする。EARNIE FROGs オフィシャルHP

OKMusic編集部

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