サミー・ヘイガー「40年前にSFコンセ
プトのアルバムとツアーをやるつもり
だった」

金曜日(5月10日)、ザ・サークル初のオリジナル作品でコンセプト・アルバム『Space Between』をリリースしたサミー・ヘイガーは、これより40年以上前、モントローズを脱退直後、SFをテーマにしたコンセプト・アルバムの制作とツアー開催を計画していたそうだ。
ヘイガーは『Ultimate Classic Rock』にこう話した。「(1975年に)モントローズを抜けた後、俺がまず始めたのはサミー・ワイルド&ザ・ダストクラウドってバンドだ。デヴィッド・ボウイとスパイダーズ・フロム・マーズ風のコンセプトだった。シアトリカルな公演をやりたかったんだ。それにSFのストーリーを作り続けるつもりだった。アルバム1枚だけじゃなくてね。衣装のアイディアもあった。公演ではオーディエンスの上を飛び、UFOなんかも設置するつもりだった。プラネタリウムでプレイしようかとも思ってたよ。ま、60人のオーディエンスじゃ赤字だけどさ」

実現できなかったのは、当時「俺には金がなかった。支援もなかった。それに興味を持つレコード会社もなかった」からだという。

しかし、その後もSFソングは作り続けていたそうだ。「(モントローズ後)初めて契約を交わしたとき、レコード会社から“いやいや、君はサミー・ヘイガーのアルバムを作るんだ”って言われた。モントローズの1stアルバムを知っているならわかるだろうが、当時、俺はサム・ヘイガーって呼ばれてたんだ。それが、キャピトル・レコードがサミー・ヘイガーって呼び始め、『Nine On A Ten Scale』を出した。俺はそれから、どのアルバムにもSFソングを収録してた。いつかコンセプトとして完成するようにってね。それは、ヴァン・ヘイレンの「Love Walks In」(1986年発表のアルバム『5150』に収録)で終わったのかもしれないな。あれが、俺が作った最後のSFソングだ」

『Space Between』でようやく初のコンセプト・アルバムを制作することができたヘイガーは、「いま俺には金があるからな、できなかったことをやってみるべきだ(笑)。っていうのは嘘だ。俺は『Space Between』を気に入ってる。聴けば聴くほど好きになる。レコーディングしているときには気が付かなかった魔法を感じ取ることができる」と話した。

Ako Suzuki

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