EXILE NESMITHが抱く、フック船長と
舞台への熱情 ブロードウェイミュー
ジカル『ピーターパン』

2019年7月21日(日)より、埼玉・彩の国さいたま芸術劇場大ホールにてブロードウェイミュージカル『ピーターパン』が上演される。今年で39年目を迎える本作では、ピーターパンの宿敵・フック船長をEXILE NESMITHが演じる。念願だったというミュージカルへの出演や役に対する熱い思いを聞いた。
ーーまずは出演が決まったときのお気持ちからお聞かせください。
今までたくさんの個性のある方たちが演じられてきたので、自分がやるにあたってはどうなるのかなと考えました。子供の時に読んでいた慣れ親しんだ作品ですし、「フック船長、僕かぁ……」と(笑)。驚きが大きかったです。一方で、いずれはミュージカル作品にチャレンジしたいということは周囲のスタッフには伝えていたので、今回お話をいただけてすごくうれしかったですね。
ーー念願かなってのミュージカル出演となったわけですね。
お芝居はたびたびやらせてもらっていたのですが、舞台は2013年の『DANCE EARTH~生命(イノチ)の鼓動(リズム)~』以来。生もののステージ、同じものは二度とない。それがすごく楽しくて、気持ちよくて……いつかまたミュージカルをやりたいと思っていた6年でした。
EXILE NESMITH
ーーそれほどまでミュージカルに強く惹きつけられたのは、どういった魅力を感じたのでしょうか?
ライブもそうですけど、「作っていくだけじゃ完成じゃない」と感じられること。稽古して、小屋入りして、ゲネプロをやって本番になったとき、思ってもいないところにお客さまからのリアクションがあって……歓声や感動が生まれたのを見たその瞬間。実際に幕が上がって、初日から公演を重ねるにつれて、まだここはゴールじゃなくて、常に新しくなっていく感覚がすごく楽しかったんです。初舞台の時にその感覚を味わって、その次の舞台では、おじいさん役ということもあって振り切ってのびのび演じました。演出の岸谷五朗さんに「ネスは俺の言うことを聞かない!」って言われてしまいましたが(笑)。アドリブもありますし、「そこにしかない」という快感が忘れられないんです。
ーー『ピーターパン』へのご出演はご自身の喜びもひとしおだったと思いますが、周囲の方からの反応は?
メンバーのTAKAHIROくんからは「ティンカーベルじゃないんだ……」というパンチのあるコメントをまずもらいました(笑)。自分からSNSで告知したときに何より印象的だったのが、(前回フック船長を演じた)ISSAさんから「22代目フック船長頼んだぞ」というコメントをいただいたこと。もう、すごく感激しました。DA PUMPのほかのメンバーから「ISSAさんがめちゃくちゃ喜んでたよ」って教えてもらったときは嬉しかったです。東京に出てきた時から可愛がっていただいていた方なので、その方の“次”を僕が継ぐっていうのは運命めいたものを感じますし、このバトンをしっかり受け取って自分なりのフックを演じることが今まで演じられてきた方々への責任だと思っています。
ーー発表時のコメントで「オリジナルなフック船長を」という部分が印象的でした。
個性が際立っているキャラクターなので、おもしろいことができそうだというイメージは浮かびました。人間らしい役を演じる、というよりは、自分が想像するフック船長の紳士的な部分やダークな一面とか、子供がみたときに印象的に思ってもらえるだろうかなと。“オリジナルな~”という点では、僕のようなアフリカ系アメリカンの容姿を持ったフック船長はいままでにない。これまでと一味違った個性を作れるのは自分の強みだと思っています。
ーー現時点で、フック船長に対してはどのようなイメージをお持ちですか?
視覚的な印象しか持っていませんでしたが、衣裳を着てみて、自分の中に何%かフック船長が入ってきた瞬間がありました。そこで少し不安が和らいだ部分がありますし、笑顔の奥にある怖さやニヒルな感じ、ところどころ紳士的で妖艶な動きがイメージできたので、稽古を通して作り上げていきたいです。ヒールになりきってやるほうが、子供たちに「怖い」という印象を持たせたもん勝ちかなと思っています(笑)
EXILE NESMITH
ーー本日のビジュアル撮影を経て得たものも大きいのですね。撮影を終えたご感想は?
撮影は、ほぼ指示がありませんでした。自分なりの動きをやっているうちに、演出の藤田俊太郎さんやカメラマンさんが「そうそう!」と盛り上げてくださって。僕が持ってきたものに対して割と近いものを持ってきてくださっていたのでやりとりもスムーズでしたし、指示もきちんと自分の中に落とし込んでいけました。一個一個の動きから得るものや新しい発見があって、すごく楽しかったです。
ーーダーリング氏も演じられるとのことで、一人二役という点についてはいかがでしょうか。
僕一人の中で光と影がある。フック船長は思い切り振りきる分、対比的な表情やセリフのスピード感で印象の違いを見せられたら。プランはこれから練っていきますが、ダーリングへの印象は包容力のあるお父さん。自分が経験したことのない“父親”という点では、まだ見えていない部分もありますが、柔らかさや優しさを出せたらと思っています。
ーー歌や踊りなど、アーティストとしての強みを期待されている部分もあるかと思いますがいかがでしょうか。
ここで経験させてもらったものを、EXILEに持って帰って還元していくことが、アーティストという部分に対しての自分がやる意味だと思っています。自分のスタイルとしては、あまり考えすぎずにやりたいです。観に来ていただく方にも、EXILEやアーティストという面をいったん取り除いて見に来ていただきたいです。ビジュアル撮影のとき、メイクや衣装をした自分の姿を見て「これ、NESMITHか?」って思ったくらいなので(笑)。先入観をもって観に来ていただくより、作品を純粋に観に来てもらいたいです。
ーー最後に、公演を楽しみにされている読者の方へメッセージをお願いします。
劇場に入った瞬間から、『ピーターパン』の世界観にどっぷりつかっていただきたいです。個性の強いキャラクターたちに自分を投影しながらみていだくもよし、ネバーランドならではのファンタジーの世界観を楽しんでもらうのもよし。敵役ですが、フック船長は……嫌いにならないでください!(笑)。すべてを楽しんでいただけるようなミュージカルになると思います。
ブロードウェイミュージカル『ピーターパン』 EXILE NESMITH コメント
取材・文=潮田茗

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