嫌いでも認め合える世界。RYUCHELLの言うダイバーシティとは

嫌いでも認め合える世界。RYUCHELLの言うダイバーシティとは

嫌いでも認め合える世界。RYUCHELLの
言うダイバーシティとは

CANDY BOYというジャンル

──デビューアルバム『SUPER CANDY BOY』のリリースとなりましたが、『SUPER CANDY BOY』というタイトルはどういうイメージや想いをもってつけられたのですか?
RYUCHELL:アルバムを出させていただくにあたって、『SUPER CANDY BOY』というタイトルしか思い浮かばなかったんです。
CANDYとBOYってちょっと違和感があるというか、CANDYという女の子らしい可愛いものにBOYをつけているというのは普通はつけないと思うんですけど、僕は男の子でもなく女の子でもなくCANDY BOYなの!って自分のことを言えるような、“決められたジャンルにとらわれずに自分で自分のジャンルを作っちゃっていいんだよ!”というのをメッセージとしてタイトルに入れたくて、CANDY BOYってタイトルに決めました。

──今回1st、2nd、3rd、4thシングルに加えて新曲が3曲収録されているというとことですが、アルバムとしてのテーマ性を持ちながら、この新曲3曲を作られたんですか?
RYUCHELL:『SUPER CANDY BOY』の既存の4曲と新曲3曲は、すべて80年代から90年代の洋楽を意識しているんですけど、ユーロビートだったりニュージャックスイングだったりレゲエ調の曲もあったりという感じで、年代は変わらずともいろんなものに挑戦している感じがすごくあって。
新曲もちゃんとユーロビートっぽい僕の大好きなものも活かしつつ、バランスを見ながら年代の可愛いものを寄せ集めたという感じですね。

──ジャンルにはとらわれず、RYUCHELLさんの好きな年代縛りという感じですね。確かに一貫してRYUCHELLさんらしさが出ていますよね。可愛らしい曲ばかりです!新曲について触れていきますが、まずは『You are my Love』これが今作のリード曲になるんですね。
RYUCHELL:そうですね、『You are my Love』、これは僕の初めてのラブソングになっているんです。
今までは自分の色を大切にするとか、しっかり自分を愛してあげるということ、それをまず伝えたいというのが歌を始めたきっかけで大切にしていたんですけど、なんで誰に何を言われても自分を大切にできるかっていうのは、やっぱりぺこりんっていう存在があるからで。
誰に何を言われても大切な人が僕のことを大好きって思ってくれて、僕も大好きな人がいて、何を言われても“この人がいればいいや!”って自信にも繋がったり。
だから好きな人のことを思っている曲を残しておきたいなって思ったので、ラブソングを作りました。
今までと違う、年代は変わらずともレゲエとか、僕の90年代の洋楽も大好きなので、そういう要素も入れたいなということで、今までもお世話になっていたヒャダインさんに、ぺこりんに思うこととかこれから思っていくこととかを、たくさん文章にしてヒャダインさんにお渡しさせてもらって、一緒に作らせてもらいました。

──MVはどんな感じになったんですか?
RYUCHELL:今まで通りのMVみたいにダンスシーンもあって、でも好きな人のことを考えているシーンもいっぱい入れたくて、好きな人ができたらお風呂長風呂になるんですよ(笑)。
だからお風呂のシーンを入れたり、好きな人のことを考えている時に夜空を見上げるような感じで月に乗っていたり、車のシーンがあったり、好きな人のことを考えながらドライブしたり。
MVじゃなかったら事故っちゃうんですけど (笑)。
そういうシーンも入れたら可愛いなと思ったり、キャンドルのシーンもいっぱい入れたり、そういう感じでけっこう意識して作らせていただきました。

──キャンドルのシーンって気になります!
RYUCHELL:めちゃくちゃ可愛いです。ちょっとネタバレっぽくなっちゃうんですけど、キャンドルの炎がぼやけてハートになったりとか、ちょっと不思議な感じのシーンもあったので、幻想的なシーンで可愛くなりました。

──こういうシーンをやりたいっていうのも監督さんとお話しながらRYUCHELLさんがやりたいことをやれた感じですか?
RYUCHELL:そうですね、バブルバスに入りながら、大きなアイスクリームを食べたいとか。

──やりたい(笑)。人生で1回はやってみたいですよね(笑)
RYUCHELL:実生活でやったらそんなのもう泡が入って大変なので、こういう時にしかできないので。そういう世界観もサウンドとか歌詞もそうだけど世界観を楽しんでもらいたいなというのがやっぱりあります。

──でも実生活でもRYUCHELLさんやってそうな感じがしますけど(笑)
RYUCHELL:実は地味です…
【OFFICIAL】RYUCHELL(りゅうちぇる) "You are my Love" Music Video

RYUCHELLとぺこりん
──歌詞についても触れさせていただきます。告白の場面を回想してぺこさんの「もう一回言って!」という言葉が入っていますよね。ここがめっちゃくちゃ可愛いくて…。
RYUCHELL:それがすごく忘れられなくて、そういうセリフとかでシチュエーションが浮かぶっていうので楽しめるかなって。
──「一目ですぐ 夢中だよ 誰でもない 個性持った スペシャルなプリンセス」っていう歌詞もあるじゃないですか。出会ったときペこちゃんのどういう姿を見てビビッとそう思ったのかなって、気になりました。
RYUCHELL:お互い地方から上京してきて、原宿という個性を持った子たちが集まる場所の中でもぺこりんは誰ともかぶらない本当に自分だけのファッション、"ぺこガール"を持っていたので、この子はきっとどこにいても自分を大切にする子だなと、ビビビッときたというか、素敵だなと一目惚れしました。

──すごい!ぺこちゃんからRYUCHELLさんへの初めの印象も聞いたりしました?
RYUCHELL:僕もつき合った後にお互い一目惚れだったって知って。見たことない男の子だったって言ってくれました。

──素敵ですね!お二人はすごく仲いいイメージですけど、歌詞にもある通り「ケンカするのも 必要さ 愛を深めるプロセス」だとも思います。RYUCHELLさんとぺこさんの間でケンカをすることがあった時、二人が大事にしていることとか約束事はありますか?
RYUCHELL:いっぱいある気がするんですけど、素直になるというか、強がりをしないことですかね。「さっきの傷ついたけど別に大丈夫」って言わないで、傷ついたなら「さっきのこと、傷つきました」ってちゃんと言い合う。
どんなに運命の人でもどんなに大好き同士でも、やっぱり言わないと分からないことは絶対あるので、僕たちはしっかりケンカもするししっかり話し合いをして、悪いと思ったらちゃんと謝る。
素直に気持ちを伝えるっていうことは大切にしているので、絶対に謝りたくないって思っていても、嫌な気持にさせてしまったことに対しては謝ったり。
やっぱりずっと一緒にいたいからこそ、ちょっとしたモヤモヤでも解決させたいじゃないですか。そういうのを放っておいて自然に仲直りしても同じことでケンカしちゃうだけだから、必ず1つ1つしっかりお互いの気持ちを交換し合うことは大切にしています。
──お二人はお子さんを育ててることでお2人の間で意見が食い違うことってありますか?
RYUCHELL:たくさんあります。やっぱりお互い育った環境も違いますし、出身地も違うので、文化の違いってやっぱりあったんですよね。
でもやっぱりお互い好きだからしっかり話し合いをして、じゃあ今大阪でもなく沖縄でもなく僕たちは東京でこの時代に育てていくってなると、結局答えはまた新たに探さなきゃいけないから、とにかくいっぱい話して、いろんな人から情報をリサーチして、手探りです。
何が正解か不正解かはないけど、どうしていきたいか、この子にどうなってほしいかっていう2人の気持ちをしっかり1つにして決めていくっていう感じですね、今のところは。

初のライブ曲!
──そして、ライブのために制作した新曲もあるとか。
RYUCHELL:『SUPER CANDY BOY』っていう歌になるんですけど、レコーディイングは済ませてて、めちゃくちゃ可愛い曲になっています!
去年アーティストデビューさせていただいて、いろんなところでライブをさせていただいていたんですが、僕ライブで盛り上がれる曲っていうのを作ったことがなかったので、ただの発表会みたいになっちゃうのが超つまらないなって思っちゃって。
みんなで楽しめる曲を作りたくて、それでライブで盛り上がれる曲として『SUPER CANDY BOY』作ったんですけど、本当にユーロビートとかがすごく混じっていて、僕の大好きな世界観になってます。
──ライブ中にみんなでこういうことしたいな、ってイメージもあるんですか?
RYUCHELL:掛け声とかもあるので楽しめたりとか、聴いたら超幸せな気分になれるようなハッピーソングですね。

──RYUCHELLさんのライブってMCもたっぷりありそうなイメージです。
RYUCHELL:やっぱり僕のことをバラエティで見て応援してくれて、それがきっかけという方も多いので、おしゃべりもいっぱいしますね!

ダイバーシティとは
──続いて『Beautiful Dreamer』についてですが、これもメロディーがすごく可愛いですね。
RYUCHELL:嬉しい、ありがとうございます。

──LyricのクレジットにはRYUCHELLさんの名前もしっかりありますので、ガッツリ作詞に携わっているんですね。
RYUCHELL:そうですね、ガッツリ。一緒に作らせてもらって、これはもともと2曲目に発売する予定だったんですけど、リンクを妊娠したってなってスタッフさんがヒャダインさんを紹介してくれて、今しかできない曲があるから、リンクっていう曲を作ろうってなったので、『Beautiful Dreamer』はいつかアルバムを出す時に入れられたらいいなと思っていた曲です。
『Hands up!! If you're Awesome』の続編みたいな感じで、ユーロビートバンバンで、ラップのシーンとかもあって、ダンスもすごく派手で可愛くて。歌詞でもリアルな経験を入れていて、自分は自分でありたい人のパワーになれるような曲を作りたいなと思って制作しました。

──私個人もジャンルや性別で他人や自分を無意識に縛っていたりするので、今回6曲聴いてすごく色々考えたんです。嫌悪感はないけど、少数派の人はやっぱり珍しいと思ってしまうし。何が正解で何が間違っているか。多様性とは。といったことが分からなくなってきて…。
RYUCHELL:僕は女の子が好きでいわゆる同性愛ではないんですけど、経験上女の子が好きなんだけどメイクが好き、可愛いものが好きっていうだけでおかまと決めつけられるっていう経験はいっぱいしてきたので、そういう同性愛というニュースに関してはすごく興味関心があったんですね。
それでこの間「news zero」っていう生放送の番組に出させていただいたときに、そういうお話をしていて、「RYUCHELLさんはすごいと思う、でも自分はやっぱり同性愛の人を見ると嫌だな、子孫が増やせないしそれは外れていると思う」っていうコメントが来たんです。
そのときにふと思ったんですけど、正直やっぱり多様性って本当はそういうところにあって、いろんな意見があって当たり前で、自分は賛成しているつもりだけど、いざじゃあ自分の子供がもしそうなったらとか自分の身内がそうなったら、自分もやっぱり許せないかもとかこれは認められないってあると思うんですよ。それが実は多様性というか、僕の求めている世界で。
自分の考えを言ってもいい世界の中でどう自分を大切にできるか、どう責任をもって行動して、どう自分を守っていくかというのがこれから大事かなと思っていて。
"こういうの無理"とか、人間だから思ってしまっていいと思うんです。正直僕だって嫌いな人いるし、僕だって嫌な音楽もあるし、嫌な歌詞の種類もあるし、全部OKなんて思ったことないんですね。だからこそこんなにこだわるし。
自分もすごく好きなもの嫌いなものはっきりしているけど、同じように人にも好き嫌い言われてもしょうがないし当たり前。そんな社会の中でどう自分を保つか、"あなたは嫌いだけどでも認め合える社会"っていうのが、ダイバーシティという自分の目指している世界で、そこはすごく意識して歌詞は作らせてもらっています。

──目から涙もウロコも出てくるようなお話(笑)!人生何周していらっしゃるんですか!
RYUCHELL:コメントでもすごく言われるんですよ(笑)、人生何周目なの、って。

──自分を持ち続けることって確かに難しいと思うんですけど、まず自分が何かすら分からない人も今多いと思うんですよ。RYUCHELLさんはご自身の意思や好き嫌いもはっきり持っていらっしゃいますけど、それが見つからない、わからないという時期のもあったんですか?
RYUCHELL:ありました。おしゃれするのは好きだけどどういう系統が好きなのかとか、音楽は好きだけどでも定まってないという時期もあったんですけど、僕の場合は映画とかドラマとかいろんなものを見るにつれてどんどん定まってきたんです。
それこそ『ビバリーヒルズ高校白書』とか、僕たちの年代では見ないんだけど、見たらハマってきて。
それはやっぱり『ビバヒル』で、着ている服だったりとか、流れるBGMとかでこの年代が好きになって、この服真似してみようとかその年代のものが好きなのかもって気づいて、違う映画や違うドラマをどんどん見ていって、やっぱりこれが好きだったってなって自分ができてきました。
旅行とかに行って昔の海外のヴィンテージに出会う度に、やっぱりこれが好きだって再確認できたりしてどんどんRYUCHELLができていったという感じがあります。
だからいろんなものに触れる、映画、ドラマとか身近なものでもいいし、旅行に行くでもいいと思うし、そういう自分探しの旅ってすごく未来につながるんじゃないかなとは思います。

最後に…
──今回新曲3曲目の中からRYUCHELLさんが1番気に入っている歌詞のフレーズをご紹介頂きたいです。
RYUCHELL:新曲の中では『Beautiful Dreamer』の「すべての愛は美しい」かな。
「すべての愛は美しい」っていうことは、この曲に限らずいろんな人生の節々で忘れずにいたいです。
僕もそれこそリンクが生まれてパパになって、これから大きくなった時に何か親として伝えるべきことを、愛を持って、愛が伝わるように伝えたいなと思っています。
人と接するときも、自分のことでも、常に愛は忘れずにっていうのはすごく思いますね。

──愛が伝わっているか伝わってないかで子供にしろ他人にしろ、関係は変わっていきますもんね。
RYUCHELL:あとよく愛よりお金とかっていう言葉があるじゃないですか。
でも僕の場合だとやっぱり愛がないとお金稼ぎもしようと思えないし、やっぱりぺこりんとリンクがいるからもっと頑張ろうって自分の限界を超えられるんです。
自分1人の為だったらこれだけあればいいやとかそういう感じになるけど、ぺこりんとリンクがいるからもっともっと頑張ろうって、愛が自分の原動力につながっていくので、おじいちゃんになっても忘れちゃいけないことだと思っていて、まるで自分に歌っているかのようなときはたまにあるので、大事にしたいフレーズではあります。

──ありがとうございます。では最後になりますが、今回のデビューアルバム「SUPER CANDY BOY」が作品としてできあがってみて、RYUCHELLさんにとってどんな1枚になったかお聞かせください。
RYUCHELL:今までずっと配信リリースだったので、ようやく自分の自己紹介、名刺みたいな感じでものになったという感じがすごくあります。バラエティのりゅうちぇるというのはみなさんにすごくイメージしてもらえるし愛していただいているんですけど、改めてアーティストのRYUCHELLっていうのを今からみなさんに知っていただきたいです。
今からどんなイメージでもつけられるという今しかないタイミングなので、アルバムには自分の世界観をこだわり抜いたフォトブックもつけています。
世界観とハッピーの裏側、バックグラウンド、今までの経験とか今のハッピーに至るまでの道のり、過程が結局大事で、それを伝えられるのが歌の魅力だと思っているので、歌詞ではそこをしっかり伝えられる作品になったと思います。
音ではハッピーで可愛らしい雰囲気や世界観もしっかりギュッと凝縮して今のRYUCHELLをお届けできるような作品になりました。ジャケットも部屋に飾って楽しむこともできるくらいのものになったので、ぜひ手に取っていただけたらなと思います。

──ありがとうございました、インタビューは以上になります。
RYUCHELL:ありがとうございました!
TEXT 愛香
PHOTO 片山拓
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