左より、AYAME(AliA)、0C(CODE OF ZERO )、Yui(BabySitter)、Ryoko(ЯeaL)

左より、AYAME(AliA)、0C(CODE OF ZERO )、Yui(BabySitter)、Ryoko(ЯeaL)

CODE OF ZERO 3マン後夜祭企画!
ЯeaL×AliA×BabySitterとVo対談!

エモーショナルロック・ソロプロジェクトCODE OF ZEROが今年頭より3カ月連続で開催した3マン企画『E/S/F/0 -Triad Tryout-』。同企画はヴォーカル0Cがかつての対バン相手の中から、ロングセットにて再びぶつかり合いたいバンドをチョイスしたもので、その面子も1月にはshibuya eggmanにてQuinted Queen QuestとЯeaL、2月には渋谷CYCLONEにてfleufleuとAliA、3月にはTSUTAYA O-CrestにてBabySitterとVOI SQUARE CATと、タイプも様々だった。そんな同シリーズを終えて間もなく、各日の共演バンドを代表し、CODE OF ZEROから0C(Vo)、ЯeaLからRyoko(Vo&Gu)、AliAからAYAME(Vo)、BabySitterからはYui(Gu&Vo)に集ってもらい、共演を振り返りながら、互いについても語ってもらった。

ヴォーカルに魅力があって、
歌がしっかりと残るバンドを選んだ

——まずは0Cさんがなぜ今回の企画を始めたのかからお聞かせください。

0C:2018年のツアーで、40~50分くらいのステージをやる機会があって。普段の対バンイベントだと30分前後のライヴなんですけど、同ツアー以降、その時間だと物足りなくなってきちゃって。曲も幅が増えてきたので40~50分くらいの時間があったほうが全体的な世界観や流れも含めて、より自分たちを伝えられるんじゃないかなと思ったのがきっかけです。で、各バンドと長めのセットで一緒にライヴをやりたいと思い始めて。私自身、今回お誘いさせてもらったバンドのロングセットを観てみたかったっていうのもあります。

——今回の出演バンドはロックをベースにはしていますが、そのタイプもさまざまで。その辺りの0Cさんのチョイスの基準って何かあったんですか?

0C:ヴォーカルに魅力のあるバンドですね。音楽性は気にせず、自分の中でより印象深かったり、インパクトがあったバンドを選ばせてもらいました。
0C(CODE OF ZERO )

0C(CODE OF ZERO )

——みなさんは実際に誘われていかがでしたか?

AYAME:実は私、以前から一方的にCODE OF ZEROに憧れてて、個人的にチケットを買ってライヴを観に行ったことがあるんですよ。なので、今回の企画の前に対バンさせてもらった際は、かなり気持ちがアガりましたね。今回のサイクロンは私たちがもっとも新米だったんで、“こんな私たちで大丈夫かな…"と恐れ多く思いながらも快諾させてもらいました。

Yui:BabySitterに関しては、以前からCODE OF ZEROとの対バンをお客さんが望んでいて。そこで去年の私たちの企画に誘わせていただいたんですけど、その際の0Cさんの汗がセクシーで! 汗がこんな美しい人がいるんだ!?と驚きました。とはいえ、タイプ的には真逆にも感じたので、声を掛けていただいた時は“こんな栄誉な舞台に私たちでいいのかな"と若干の不安を持ちつつも、断る理由は何もない!と即答で了解しました。

——0Cさんはかなりクールビューティーに映りますが、実際に一緒に話してみていかがでしたか?

Yui:正直言って、最初は近寄りがたい雰囲気がありました(笑)。でも、話してみるとまったく違ってましたね。意外と気さくな方だったので嬉しかったです。

0C:一緒にライヴをやってみると、音楽性は違うんですけどそれぞれのファンのノリ方や盛り上がり方は近いなと感じました。みんなで心の底から音楽を楽しんでいる雰囲気が会場全体にあったので。

——ЯeaLはストイックさではCODE OF ZEROに近い雰囲気がありますけど、タイプ的には若干異なりますよね。

Ryoko:うちらのバンドのファンも結構CODE OF ZEROが好きな方が多いんですよ。で、去年の11月に初めて対バンをして…正直言って、その時はあまり深く観れなかったんです。でも、そのあとに0Cさんと弾き語りで共演する機会があって、その際に0Cさんの歌を聴いて“いい歌声やな"って。なので、今回お誘いを受けたのも、前回はバンドでの0Cさんをしっかり観れなかったので、今度はしっかりと観たいという気持ちもありました。

——今回しっかりと観ていかがでしたか?

Ryoko:すごいなって。ラウドロックのバンドとしてのヴォーカルの歌の強さはもちろん、デリケートな部分や繊細さもサウンドに埋もれることなく聴かせられてて。あと、音楽性もラウドな中にもポップな要素があったりするし。そういう部分で私たちのお客さんにもフィットするというか、両方のバンドが好きな方がいる理由が分かりました。
Ryoko(ЯeaL)

Ryoko(ЯeaL)

——逆に0Cさんから観た、この3バンドはいかかでした?

0C:私のチョイスに間違いはなかったなって!(笑) 今回は歌がしっかりと残るバンドを基準に選ばせてもらったんですけど、私、“歌"ってそのアーティストの音楽に対する姿勢がすごく反映されるものだと思っていて。音楽性やサウンドが違っても、伝えたいこと、届けたいものをそれぞれが自分たちの方法でしっかり伝えよう、届けようっていう姿勢、各会場のみなさんにもちゃんと伝わったんじゃないかなって思ってます。やって良かった。

AYAME:私も今回感じたのが、各人が自身の音楽に対して、しっかりと想いや気持ちを込めているバンドたちばかりだなってところで。自身の音楽性や集まったお客さんに対して真摯に向き合い、自分たちをぶつけ合っていた、そんな印象があります。私たちもCODE OF ZEROの魅力は激しさの中にも繊細さがある部分だと認識していたので、その辺りは観て盗まさせていただきました(笑)。

Yui:“この日をみんなで最高の日にしていこう!"といった気概は、私の出た日のお客さんや共演した方々からもすごく感じられました。実際、それが実現していたし。私たちも演奏中のコミュニケションの一環で、お客さんも交えたフリがあるんですが、そこでもみなさん楽しそうに参加してくれて。とにかく最初から最後まで、お客さんがイベントを楽しんでいる風景や雰囲気が印象深かったです。

AYAME:私たちはその日の出番がトップだったんですが、その時点からお客さんが入っていて盛り上がってくれましたから。それが最後のCODE OF ZEROまでしっかりと引き継がれていたんで、あれには感心しました。このようなイベントってなかなかなくて。徐々にお客さんが集まったり、目当てのバンドだけを観る方も多いんで。そんな中、あの温かい雰囲気は自分たちにもかなり励みになりました。

Ryoko:意外だったのがCODE OF ZEROのファンの方の中にも私たちのことが好きだったり、知っている方も多かったことでした。逆に、知らないからこの機会に知ろうとか、そんな方も多かったようだし。意味のある対バンだというのは、お客さんも感じてくれていたというか。初見や初体験でもそこに信憑性があったんでしょうね。私たちのファンでも、その日のCODE OF ZEROやQuinted Queen Questを観て好きになってくれた方もいてくれたみたいだし。出会いが広がる交流の場って感じの一日でしたね。

Yui:私たちもお客さんの温かさを実感しながらライヴをしてました。なんか、好感を持って迎えられている感が終始あって。イメージ的に怖いお客さんやオラオラな先入観があったんですけど(笑)、私たちの出番ではまったくそんなことはなく。かと言って、打って変わってCODE OF ZEROの時にはいつものノリだったし。お客さんも合わせてくれたんでしょうね。そういった意味でも改めてCODE OF ZEROの吸心力には感心しました。

0C:絶対にいい日になるだろうなとは思ってたんですけど、みなさんにもそう感じてもらえたのは嬉しいですね、来てくれたそれぞれのファンの方にも感謝です。

OKMusic編集部

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