鈴木杏、ブルゾンちえみら出演、KER
A CROSS『フローズン・ビーチ』メイ
ンビジュアル公開&オフィシャルサイ
トがリニューアルオープン

ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の名作戯曲を様々な演出家の手によって異なる味わいにて創り出す、連続上演シリーズ「KERA CROSS」が今夏より開始される。その第一弾が、KERAの代表作のひとつで第43回岸田戯曲賞受賞作の『フローズン・ビーチ』だ。鈴木裕美が演出を手掛け、鈴木杏、ブルゾンちえみ、朝倉あき、シルビア・グラブの4名が出演する。そのメインビジュアルが、このほど公開された。ブルーの衣裳に包まれたホワイティな出演者4人がマネキンのような不気味さを醸す不思議なピクチャーだ。
劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチは、演劇界での名だたる賞を次々に受賞し、2018年には紫綬褒章を受章、2019年には第26回 読売演劇大賞 優秀作品賞・優秀演出家賞を受賞するなど、その勢いが留まることを知らない。シニカルさを伴う独特な世界観をもつKERAは、ナンセンス・コメディーをベースとしながら、30年以上の執筆活動の中で多様な作品を世に送り出して来た。
『フローズン・ビーチ』は、1998年、KERAが作・演出をし、劇団「ナイロン100℃」公演として新宿・紀伊國屋ホールにて初演された。女優4人で紡ぐミステリー・コメディーであり、世相を鋭く映し出しながら、16年にわたる女性同士の心の機微を描く密室劇の傑作として、第43回岸田國士戯曲賞を受賞した。女性の心理を繊細に描く名手と言われるKERAの、その才能を世に知らしめた、ナイロン100℃初期の代表作である。
そんな傑作に新たな命を吹き込むのは、人間群像を深く描き切る人気演出家・鈴木裕美。また、キャストには、第24回読売演劇大賞最優秀女優賞を受賞し、演劇界を牽引する鈴木杏、独特なメイク・ファッションでお茶の間に大ブレイクし、今回、女優として初めて舞台に立つブルゾンちえみ、ドラマ「下町ロケット」の好演も記憶に新しく透明感のある存在感で映画・TV・舞台で活躍中の朝倉あき、ミュージカルでの活躍はもとより舞台・映像問わず強い存在感を放つシルビア・グラブ、と彩り鮮やかでバラエティに富んだメンバーが名を連ねた。
物語は、1987年の夏。大西洋とカリブ海の間に浮かぶリゾート・アイランドの別荘の一室から始まる。島を開発している資産家の娘・愛を訪ね、バカンスにやって来た幼馴染の千津とその友人・市子。そして、愛の双子の姉・萌もいる。そこに、予定より早く愛の父と、その後妻の咲恵が旅行先から戻ってきた。咲恵のせいで母が自殺したと思っている愛は、咲恵と、父の愛情を独占する姉・萌を憎んでいるようだった。千津は愛と何かを企み、陽気だがエキセントリックで癇癪持ちの市子もまたある目的を持ってこの別荘にやって来たようだった。それぞれの思惑と目的が交差し、彼女達には思いも寄らぬ数奇な運命が待ち受けていた……。
なお、KERA CROSS『フローズン・ビーチ』のオフィシャルサイトもリニューアルオープンされた。URLは、次の通り。→ https://www.keracross.com

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