REPORT / SPIN.DSICOVERY Vol.09 個
性溢れる多様なアクトが集った“SPI
N.DSICOVERY Vol.09”のレポートをお
届け!
9回目の開催となる今回は、sooogood!、City Your City、CIRRRCLE、Michael Kanekoと強い個性を持った、バラエティのあるラインナップとなった。新しい発見があったオーディエンスも少なからずいたはずだ。それぞれの個性溢れるライブの様子をテキストと写真で振り返る。
なお、同イベントは次回、Vol.10を3月31日(日)に東京・表参道WALL&WALLにて開催する。
Text by Kohei Nojima
Photo by Haruna Aoi(emographer)(https://harunaoi.wixsite.com/harunaoi)
「表参道の夜、みんなでいい夜にしましょう! sooogood!です! よろしく!」と挨拶をし、ゆったりとしたオープニング・ジャム・セッションからライブはスタート。ピアノの音色が洒脱なメロウ・ナンバー「Thunder Baby」からMCで来場したオーディエンスに感謝を述べ、モデルのアリスムカイデをフィーチャーした「マハ×ラジャ」をプレイ。コール・アンド・レスポンスや歌詞に合わせて謝謝ポーズをオーディエンスに求める場面も見られ、次第にフロアが温まっていくのが感じられた。
続くMCでは、ギター少年だったシミズがsooogoood!として歌うことを始めた理由を語る。「苦手なものから、逃げ続ける人生は嫌だ。全部、“ソー・グッド”じゃんと言えるようになりたい。そしてみんなも“ソー・グッド”な気持ちになってくれたらすごい嬉しい」とソロ・プロジェクトへの想いを語り、彼が歌い出すキッカケとなった曲「diamond」を披露。甘く、優しい言葉とシミズの歌声が全身に染み渡っていくようだ。終盤のギター・ソロではギター少年としての一面も垣間見ることができた。
ひとりの寂しい気持ちから、夢で逢えたらという想いを歌った「Whalesong」を経て、ジャム・セッションとメンバー紹介を挟み、ラストは藤井隆をフィーチャーしたとびきりアッパーなダンス・チューン「ドラマチックピンクビキニ」。ミラーボールとピンク色の照明の中、華々しくラストを飾った。
■sooogood! Set List
2. Thunder Baby
3. マハ×ラジャ
4. diamond
5. Whalesong
6. ドラマチックピンクビキニ
「好きな感じで、ゆれてもらえたらと」間引かれたビートとオリエンタルな雰囲気が印象的な「chain」、そして1曲目に披露した「shy」のセルフ・リミックス「Re:shy」を披露。曲を重ねるごとに空間がCity Your Cityの世界観に染まり、冷たく荘厳な雰囲気が会場を包んでいく。
ここで女子高生シンガーである内田珠鈴がゲストとして登場。演奏された「どれほど私は」はCity Your Cityプロデュースの未発表曲。透明感のある歌声と堂々とした立ち振る舞いでオーディエンス魅了した。
「願うのは健康だけ」というフレーズが印象的な、TOKYO SOUNDSのMoving Jacketシリーズでも人気の「neon」から「impression」、そしてラストは「choice」へと続いていく。空間を割くような攻撃的なシンセサイザーとk-overの渾身のボーカルが大きな感動を呼ぶ。「ありがとうございました。City Your Cityでした」と一言。最後まで寡黙かつクールなステージであった。
■City Your City Set List
2. insomnia
3. chain
4. Re:shy
5. どれほど私は(feat.内田珠鈴)
6. neon
7. impression
8. choice
ブラス・サウンドが高らかに鳴り響く「Watch」からライブはスタート。ラッパーのJyodanが軽快なラップと「Bounce! Move!」と会場を盛り上げていく。しかし、まだまだ足りないと言わんばかりに、2曲目「Talk Too Much」のイントロが流れたところでAmiideが音を止める。「今日みんな楽しみにきてる!? もっと前に詰めて来いよ!」とさらに会場を煽り、オーディエンスは歓声を上げてそれに応える。
陽気なチューン「Talk Too Much」で会場が温まったところで自己紹介。お喋りな黒人のJyodanと、新潟生まれのナイス・ボイスな純日本人・A.G.O.、そしてクールでボーイッシュなAmiideとバラバラな3人組だが、Amiideの口からCIRRRCLEが掲げる使命について語られる。「ダイバーシティ(多様性)を尊重し、私たちがアイデンティティを持ってステージに立つことで、みんなが自分らしく生きていいんだなと思える世界にしたい」と彼女は述べた。
Amiideの歌の良さが際立つ、チル・ナンバー「Foreign Tingz」から、世界中のプレイリストにリストインしたダンサブルな人気曲「Fast Car」をプレイ。会場がどんどん熱気を帯びていく中で、この日ライブ初披露となるサマー・ソング「Summer Project」が披露された。
最後は頭を前後にバウンスさせるロックなナンバー「PETTY 」。エンターテイメント性の高いパフォーマンスに、この日一番の盛り上がりを魅せたCIRRRCLE。笑顔が溢れる、あっという間の35分であった。
■CIRRRCLE Set List
2. Talk Too Much
3. Foreign Tingz
4. Fast Car
5. Summer Project
6. PETTY
「みなさんこんばんは! Michael Kanekoです! よろしくお願いします!」と爽やかな挨拶から、「Lost In This City」のギター・リフをかき鳴らすと同時に会場から歓声が上がる。Michael Kanekoの持ち味とも言える力強い演奏と、透明感のある声。そして間奏では味のあるブルージーなギター・ソロも披露。これからの良質な時間を大いに想起させる素晴らしいオープニング・ナンバーであった。
続いてピアノの伴奏を主体とした「Separate Seasons」では、メロウな演奏に誰もが聴き入り、次は一転、テンポを上げてライブでも定番の「It Takes Two」をプレイ。この曲にはMichael Kanekoの変顔に合わせてハンドクラップを入れるという、お決まりの盛り上がり方がある。軽快な演奏にオーディエンスも自由に体を揺らす。ハンドクラップもバッチリと決まり、Michael Kanekoも満足そうな表情を見せていた。
MCでは今回のベース・レス編成に伴い、キーボードの近藤邦彦が右手でピアノのフレーズを弾きながら、左手でベース・ラインを弾いていることが明かされた。制作中だというフル・アルバムから披露された新曲「When We Were Young」はミドル・テンポで開放感のある非常に心地よい楽曲であった。
最後は硬派なブルース・ロック・ナンバー「Cracks In The Ceiling」。力強いギター・リフと激しいサウンドでバンドの演奏力の高さを改めて示し、大きな拍手で見送られながらステージを後にした。
■Michael Kaneko Set List
2. Separate Seasons
3. It Takes Two
4. When We Were Young
5. Cracks In The Ceiling
Spincoaster Presents “SPIN.DISCOVERY vol.10”
会場:表参道 WALL&WALL( MAP(https://goo.gl/maps/J5xXh8QPtcv) )
料金:前売 ¥2,900 / 当日 ¥3,400 (各1D代別途)
出演:
Mom
MIRRROR
Shin Sakiura
TAMTAM
TENDRE
e+(https://eplus.jp/sf/detail/2888450001-P0030001) | Peatix(http://spindiscovery10.peatix.com)
■ オフィシャル・サイト(http://discovery.spincoaster.com/)
関連ニュース
Spincoaster
『心が震える音楽との出逢いを』独自に厳選した国内外の新鋭MUSICを紹介。音楽ニュース、ここでしか読めないミュージシャンの音楽的ルーツやインタビュー、イベントのレポートも掲載。