30歳をファンとお祝い! 20年先もず
っと変わらぬ絆を~「佐藤健 30th A
NNIVERSARY EVENT」レポート

俳優・佐藤健が30歳を迎えたことを記念したファンイベント「佐藤健 30th ANNIVERSARY EVENT」が2019年3月19日(水)、20日(木・祝)、埼玉・三郷市文化会館で開かれた。20代最後の一日と30歳の誕生日当日にあたる2日間、ファン約3600人がお祝いに駆けつけた。また、来場がかなわなかったファンのために、4月25日(木)に全国の映画館にてライブビューイング上映されることが決定。落語や歌、サプライズ企画など盛りだくさんな内容を詳細にレポートする。
自身の記念すべき日を「ファンの方と一緒に過ごしたい」という佐藤たっての希望で開催されたイベント。会場は出身地である埼玉ということもあり、終始アットホームな雰囲気に包まれた。
まずは、佐藤とファンが歩んできた軌跡を振り返るオープニングムービーから幕開け。10代の頃、デビュー間もない初々しい姿が映し出されると会場からはさっそく歓声が。客席一体となっての「Happy Birthday to You」の合唱を合図に幕が上がると、ケーキとともに佐藤が登場。「お越しいただきありがとうございます。緊張せずゆるい感じで進行していけたら」と呼びかけた。
イベントは動画配信メディアでのレギュラー番組「たけてれ」(ストラボ東京)でおなじみのセットで進行。ファンから投稿された小さな幸せを紹介する番組恒例コーナー「ちょいハピ」では、その場で佐藤がメッセージを選定。「今日ここに来られたこと」という投稿が多く、「“ちょいハピ”どころか“超ハピ”だよ」と佐藤がこぼす場面もあった。
客席参加型の「佐藤健のマニアックQUIZ」では、過去のブログ、雑誌や写真集での発言を抜粋し二択で出題。「朝7時に撮影が終わったある日、次の現場までどう過ごした?」といったコアな質問が続くも、ファンにとっては朝飯前。圧倒的な正解率に佐藤本人も「なんでわかるの!?」と驚いていた。親交の深いお笑いコンビ・千鳥のノブからVTRによる問題も届き、会場は大盛り上がりとなった。
くまモンと一緒に♪
ここでサプライズが。事前に佐藤健公式LINEで募集したメッセージアートが登場。約1万通の応募から抽選で選ばれたファンの名前やメッセージを眺めながら「こんなの人生で初めてです」と喜びを噛みしめた。「やっと30歳の実感が湧いてきた」と続け、「これだけお祝いしていただきましたが……これからは30歳だということを隠していこうかと」と宣言。「役者である限り、その(年齢という)数字は先入観を与えてしまう。10代でもおっちゃんでも、画で見えたその状態のままで感じてほしい。できる限り内緒にして!」と茶目っ気たっぷりに観客へ語り掛けた。さらに、映画「るろうに剣心」のロケ地が熊本県だった縁から”親友”を公言するくまモンも登場し、花束が贈られた。
落語『死神』を披露
作品を通じアクション、楽器演奏など様々な分野に挑戦してきた佐藤。30代以降も「新技に挑戦する」という決意表明を込め、落語を披露することに。演目は2018年公開の主演映画「億男」も登場した『死神』のロングバージョン。映画に続き落語家の立川志らくが指導にあたった。この日のために撮影の合間を縫い、ロケ宿泊先のホテルで繰り返し動画を見ながら練習したという。ある時は不気味に、ある時は笑いを巻き起こす。情景が浮かぶような軽快な語り口で会場を沸かせた。
終盤、小関裕太と松岡広大による爆笑ビデオレターに促され、会場が青色のサイリウムに染まる。2曲だけの歌唱が発表されると大きな拍手が起こった。長年、ステージをともにしているバンドメンバーも登場し、RADWIMPSの『スパークル』を熱唱。続いて、「当時と同じ気持ちで歌います」と20歳のバースデーイベントでも披露されたMr.Childrenの『Simple』へ。歌い終わりに振り返った瞳は熱く、キラキラと輝いていた。
佐藤健
鳴りやまぬ拍手の中、アンコールに応え高橋優の『8月6日』を披露。「この先どうなるかわからないけど、この絆は財産。ファンと俳優、というより人と人の関係」の言葉に、改めて変わらぬ応援を続けてくれるファンへの感謝を込めた。最後は自身のスマートフォンで客席と記念撮影。「皆さんの顔を見て、改めて支えられていることを実感できた。30歳になっても今後ともよろしくお願いします」の言葉で、バースデーイベントは幕を閉じた。
誕生日当日である21日のイベントの模様は、4月25日(木)に全国の映画館にてライブビューイングされる。本人からのスペシャルコメントを盛り込んだディレクターズカット版が上映される予定。
佐藤健
イベント前には囲み取材が行われ、20代の振り返りや30代への展望を語った。
ーー20代を振り返っていかがでしょうか?
今日が20代最後の日と聞いて、ビックリするぐらい実感がありませんでした。ここ数日、映画の撮影があり、イベントまでバタバタ。今日の朝10時まで動画の編集をしていました。徹夜です(笑)。実はさっき起きたばかりで、喉が開いていないのでちょっとヤバイです。20代最後の日を味わっている暇はありませんでした。「今日は早く寝よう」としか考えていないです(笑)
ーーイベントはご自身の発案だそうですね。
場所も地元の三郷ということで、ファンの方とこじんまりできたらと考えていたのですが……まさかこんなにたくさんの方々に集まっていただけるとは。本当にありがとうございます。20代前半はこういう機会も多かったのですが、最近は少なくて。ファンの方と直接お会いできる機会がなかったので寂しく思い、30歳というタイミングで久しぶりにやりたいと思いました。
ーー20代でやり残したことは?
やり残したことはないですが、20代が終わってしまうのが寂しいです。このお仕事はその時の自分を残して置ける。そういう意味では正直、もっとたくさんお仕事をしておけばよかったなとは思います。
ーー30代でやってみたいことは?
20代、特に前半は何もわからない状態で与えられたことをがむしゃらにやる、という連続だったので、30代はもっと自分のやりたいことを実行していきたいです。「こういう作品に出たい」「こういう映画をやりたい」ということを考えています。
ーーアニバーサリーブック「13years〜TAKERU SATOH ANNIVERSARY BOOK 2006→2019〜」も発売されましたが、若いころの自分をご覧になっていかがですか。
恥ずかしいです(笑)。当時の写真はあんまりお見せしたくなはいんですけど……変な石がついている服ばっかり着ていて、それが一番イケていると思ってました(笑)。今考えると恥ずかしいんですけど、その頃から応援してくださる方がいるので、思い出という意味を含めて本の中に収めたいと思いました。
ーーイベントのライブビューイングも開催されます。
ありがたいことにチケットが取れなかった方がたくさんいらっしゃったようなので、(見ていただけないのは)自分としては悔しい。みなさんに楽しんでいただきたいですし、直接思いを伝えたいので、心苦しくもあるのですがライブビューイングでお会いできたら。
ーー最後に本日の意気込みをお願いいたします。
こういったイベントは大変久しぶりなので不安も多いですが、とにかく自分の日ごろの感謝の気持ちだけはファンの方に伝えることができたらと思います。
取材・文・撮影=潮田茗

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