才能の万華鏡!hideのデビュー作はこんなにも凄かった!

才能の万華鏡!hideのデビュー作はこんなにも凄かった!

才能の万華鏡!hideのデビュー作はこ
んなにも凄かった!

HIDEからhideへと。名義を変えて挑んだソロ活動
当時、X JAPANのギタリストとしてカリスマ的な人気を誇っていたhideがソロ・デビューを果たしたのは、1993年のことです。
X JAPANの楽曲提供や、ライヴにおけるソロ・コーナーはありましたが、本格的なソロ活動を開始するということで、世間でも大いに話題になったことを、私(筆者)自身も覚えております。
バンドではHIDEという名義なのですが、ソロ時には小文字でhide名義とした事だけを見ても、いかに彼が本気でソロ活動を始めようとしていたのかが、分かるというものでしょう。
数枚のシングル・リリースを経て、1994年の2月23日に、いよいよデビュー・アルバム『HIDE YOUR FACE』が発表となりました。
H・R・ギーガーのデザインした仮面に、自らの目を合成
一目見ただけで、絶対に忘れられない印象的なアルバム・ジャケットには、『エイリアン』のデザインなどで有名な、H・R・ギーガー氏が手掛けた仮面が使用されております。
仮面からこちらを覗いているのは、hide自身の目。アルバム・タイトルを含めて考えると、非常に意味深なものがありますね。
初回盤は立体的なオブジェとなっておりまして、hideとギーガー氏の感性が融合した芸術性は、その異様な雰囲気も含めて衝撃的なインパクトを与えます。
hideの才能が溢れ出す楽曲をご紹介
洪水のように才能が溢れ出し、圧倒的な情報量を誇る『HIDE YOUR FACE』の凄さを、一口に語るのは非常に困難ですが、幾つかの楽曲を取り上げて、その魅力の一端を探っていきましょう。
『DICE』

ソロ・シングルとして、初めてhide本人が詞を手掛けたのが『DICE』です。インダストリアル・メタル風のハードなギター・リフと、最初から最後まで一気に駆け抜ける疾走感で、リスナーをhideの世界へと誘います。
何処か刹那的な、自問自答を繰り返しながら生き急いでいるような歌詞に、ポジティブでポップなhideの姿とはまた違った、シリアスな彼の内面が見え隠れしているのです。
人間に対する冷徹な程に鋭い洞察力は、当時中学生だった私にとっては、hideの年齢をとっくに超えてしまった今だからこそ、より一層胸にくるものがあります。
蛇足ですが、この曲で某有名音楽番組に出演したのですが、現代では絶対に不可能な演出で、お茶の間の空気を凍らせたことも、個人的には実に良い思い出です(笑)。
『EYES LOVE YOU』

記念すべきデビュー・シングルとなった『EYES LOVE YOU』の詞は、名作詞家、森雪之丞氏の手によるものです。氏一流の言葉使いによる歌詞を歌うことで、hideにとってはシンガーとして良い経験になったようですね。艶やかな歌声を堂々と披露しております。
タッピングを使ったギター・ソロの裏で、情熱的なスパニッシュ風のバッキングを織り交ぜる等々、1曲の中で幾つもの表情を見せてくるのが面白い。更にMV映像では、hide自身が12通りの扮装を披露しているので、是非ご覧になって頂きたいところ。
D.O.D.(DRINK OR DIE)』

全16曲というボリュームを誇るアルバムの中でも、言いたいことだけ言い切った感のある名曲です。本当は歌詞を全て引用したいところですが、是非、実際に音を聴きながら歌詞を読んで頂きたい。
hideの言葉遊びも極まっておりますし、メタリックかつパンキッシュ、暴走するサウンドであっという間に終わる2分20秒を体験すれば、本当に頭の中が溶けてしまいそうになります(笑)。
”二日酔いが怖くて酒が呑めるか”なんていう、実感が込められ過ぎている一節なんかは、世界中の酒飲みの共感を集めそうですね。
『TELL ME』

この曲もまた、多面的なhideという存在の、また違った側面が見えてくる楽曲です。
大人気バンドのギタリストであり、絶大な人気を誇るロック・スターとしてのhideが、内面に抱えていた孤独のようなものが感じられる歌詞と、哀愁を帯びた歌声とメロディとが相まって、何度聴いても胸に迫るものがあります。
元々はアコギ1本で作ったというシンプルな構成が、楽曲自体の良さを際立たせているのでしょう。シンガーとしても、ソングライターとしても、この時点で既に一流の才能を確立していることに、驚きを感じずにはいられません。
尚、この曲は後にhideが残したヴォーカルの別テイクを使って、新たにレコ―ディングされております。どちらにも、それぞれの良さがありますので、是非聴き比べてみてください。
hideが世間に曝け出した、真の才能という名の本性
1つのイメージに限定されることを嫌い、タイトルで本性を隠せと言いながら、X JAPANのHIDEとは違う、ソロ・アーティスト”hide”が持っていた溢れんばかりの才能は、ソロの楽曲という形で世に出ることとなりました。
そんな逆説も含めて、いかにもhideらしい作品でありましょう。人気バンドのギタリストが出したソロ・アルバム、という枠内から、大いに逸脱した魅力を持った『HIDE YOUR FACE』。
日本のみならず、世界中を見回しても、これほどユニークな作品はなかなか見当たりません。煌びやかな才能の万華鏡を、貴方も覗いてみては。
TEXT:KOH-1

UtaTen

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