【ライヴレポート】シド、5年ぶりの
台湾公演が大盛況「愛!台湾!」

結成15周年のアニバーサリーを展開中のシドが2月15日、台湾・Legacy Taipeiにてアジアツアー<SID 15th Anniversary ASIA TOUR “THE PLACE WHERE WE LOVE MOST 2019”>をスタートさせた。アジア4都市を巡る同ツアー初日公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。
熱狂的な現地ファンがLegacy Taipeiを埋め尽くす中、SEに合わせて1人ずつステージへ登場したメンバーに、割れるような大歓声が巻き起こった。
1曲目は彼らのアニバーサリーイヤーを彩るにふさわしいナンバー「ANNIVERSARY」だ。待ってました!とばかりに会場のボルテージが最高潮へ。そしてShinjiのギターリフと躍動感のあるゆうやのドラムが印象的な「VOICE」が続き、“一人残さず 連れていこう”という台湾ファンにも向けたメッセージが大合唱を導いた。さらに「Dear…!Dear…!Dear…台湾!」というマオ(Vo)のコールとともに「Dear Tokyo」を繰り出すと、フロアが拳を振り上げてジャンプや手拍子、熱いコーラスでこれに応戦する。

「アイ! タイワン!(台湾、愛してます!)」──マオ(Vo)

MCではマオが中国語で挨拶。日本アーティストが冒頭のMCで中国語の挨拶をする風景はよく見るが、シドが凄いのはここから。その後もマオは「ダージャーハオ! ウォーメン、シド! ウォーシー、マオ! シャンウォーメンラマ? ウォーメンイエシャンダージャーラ! (みなさんこんにちは! 僕たちがシドです。僕がマオです。みんな会いたかった? 僕たちもみんなに会いたかったよ!)」と中国語でのMCを続けた。
「アリバイ」ではマオが大きく振り撒いた投げキッスに会場から悲鳴にも似た歓声が湧く。間髪入れずに、楽器陣のアンサンブルが見事な「KILL TIME」、TVアニメ『将国のアルタイル』オープニングテーマ「螺旋のユメ」を披露。結成15周年のアニバーサリーイヤーに入って数多くのツアーを廻り、さらなる結束力が生まれている彼らだが、それはここ台湾でもパフォーマンスや演奏力にしっかりと表れている。

また、「ホォンパァォヂァンラァィ (お年玉ちょうだい!)」とちゃめっけたっぷりにマオがねだってみせると、会場から大きな笑いが。その後マオはメンバー紹介も全て中国語で話しただけでなく、Shinji、明希、ゆうやの3人も自己紹介を中国語で伝えた。しっかりと聞きとれる彼らの中国語MCが台湾のファンを大いに湧かせるとともに、おそらく練習を重ねたであろう中国語にシドの台湾への愛情の深さを感じることもできた。「hug」で会場全体を温かく包み、15周年だけでなくその先もファンと共に一緒に歩んでいこうという大きなメッセージが込められた「その未来へ」でマオはサビを中国語に変えて歌い、台湾への愛をダイレクトに伝えた。

台湾にシドの名を知らしめるキッカケになったであろう代表曲のひとつ「嘘」、LiSAへの楽曲提供で話題となった「ASH」、TVアニメ『マギ The labyrinth of magic』オープニングテーマ「V.I.P」といったライヴに欠かせぬ楽曲たちを連発し、「ダージャーシーファンシアティアンマ?! (みんな夏は好き?!)」というマオの中国語から始まったのは「夏恋」だった。開放感のある「ラバーソール」では“オーイェー!”の大合唱が一体感を生み、「結婚しよう!」の掛け声から「プロポーズ」、さらに「one way」を繰り出して熱いステージで本編を締めくくった。
台湾ファンのシドコールに応えて、再び登場したメンバーがアンコール1発目に披露したのは、「モノクロのキス」。そして、骨太なロックチューン「reverb」、「エール」を熱演し、「台湾のみんなが、いつも頑張って日本語で手紙やメッセージをくれるから、今日は俺たちが頑張って中国語を覚えてきました。」とMCでマオが温かい言葉で伝えた。

「シドは15周年です。単独ライブだと台湾は3回目。15年もあったのに3回しか来ていないのは寂しいなって……。これからは、もっともっと近くで活動したいと思っています! ダージャーシーフーマ?(幸せだった?)」──マオ(Vo)

一人一人に向けて呼びかけるようなマオのMCに、台湾ファンを“もっと身近に感じたい”という想いが伝わる。それに応えるフロアは多幸感に溢れた。ラストナンバーは「また会いましょう。聴いてください」と「いちばん好きな場所」へ。“距離も時も超えて会いに行こう”というメッセージを体現するかのような5年ぶりの台湾公演は、会えなかった5年間を埋めるように鳴り止まない拍手と歓声の中で締めくくられた。
シドは、3月10日に横浜アリーナ公演<SID 15th Anniversary GRAND FINAL at 横浜アリーナ ~その未来へ~>を開催し、15周年の集大成を見せる。当日、横浜アリーナの会場では「その未来へ」の会場限定盤パッケージも販売されることが先ごろ発表されたが、同曲は2018年にリリースされた自身初のミニアルバム『いちばん好きな場所』収録曲でありながら、今回の横浜アリーナ公演のタイトルにも冠されているなど、シドの15周年を象徴する大切な楽曲のひとつでもある。

■<SID 15th Anniversary ASIA TOUR “THE PLACE WHERE WE LOVE MOST 2019”>

2月15日(金) 台湾 / Legacy Taipei
open19:00 / start20:00
2月20日(水) 香港 / MacPherson Stadium, Mongkok, Kowloon
open19:00 / start20:00
2月22日(金) 上海 / BANDAI NAMCO SHANGHAI BASE DREAM HALL
open18:30 / start19:30
2月24日(日) 北京 / Tango livehouse
open18:30 / start19:30


■<SID 15th Anniversary GRAND FINAL at 横浜アリーナ ~その未来へ~>

2019年3月10日(日)横浜アリーナ
OPEN 17:00 / START 18:00
▼チケット
全席指定 ¥7,500(税込)
※未就学児童入場不可
一般発売:2019年2月9日(土)
(問)キョードー東京 0570-550-799


■『その未来へ -SID 15th Anniversary GRAND FINAL at 横浜アリーナ 会場限定盤-』

2019年3月10日(日)発売
※横浜アリーナ会場限定
※詳細は近日発表
2018年リリースされた自身初のミニアルバム『いちばん好きな場所』から収録曲「その未来へ」のシングルカットが決定。同ミニアルバム収録曲でありながら、今回の横浜アリーナ公演のタイトルにも冠されたシドの15周年を象徴する大切な楽曲の1つ。
2019年3月10日に行われる横浜アリーナ公演での会場限定15周年豪華記念盤パッケージでリリース。

関連リンク

BARKS

BARKSは2001年から15年以上にわたり旬の音楽情報を届けてきた日本最大級の音楽情報サイトです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

新着