【SUPER★DRAGON インタビュー】
10代のリアルを剥き出しにして挑む、
限界を超えたエモーション
CDだけでは感じられないような
魂震えるライヴがしたい
多彩な組み合わせでのヴォーカルワークが楽しめるのも本作の聴きどころですが、年長組4人によるファイヤードラゴンの曲「Get Lite!」では、ジャンさんと毅さんがラップ部分の作詞を担当されたそうですね。
毅
ジャンほどじゃないですけど、僕もヒップホップは昔から聴いていて、趣味の延長線上でラップを書いたり、ジャンと一緒にやったりしているんです。なので、自分たちの趣味から発展してクリエイティブに挑戦できたのは嬉しかったですね。バラードの「Bring Back」も切ない曲だけど、ヒップホップな感じもあったり。
洸希
バラードはあまり挑戦したことがなかったので、ダミ声でもポップでもない表現の仕方がすごく難しかったです。ただ、「Bring Back」はありがたいことに自分のパートも多かったので。ヴォーカルの毅と彪馬に負けてられないなと頑張りました。「What a day」ではサビを3人でユニゾンするっていうスパドラ史上珍しいこともしてみたんですけど、さわやかな曲だから、とにかくみんな笑って歌えればいいんじゃないかなと。
ジャン
個人的に2Bは今までで一番遊んでいるので、注目してほしいですね。
“What a day”というタイトルのリフレインは“笑え”にしか聴こえませんからね。とにかくハードな曲の比率が高いので、終盤にこの曲がくるとホッとしますよ。
洸希
でも、個人的に一番好きな曲はDISC2の「AIKOTOBA」です!
Limited BoxのDISC2はライヴ企画曲やユニット曲を収めたボーナスディスク的な一枚ですが、「AIKOTOBA」は本作唯一のソロ曲ですからね(笑)。
洸希
なのでプレッシャーもあるんですけど、こんなに良い機会をいただけたので、みんなに想いを届けたいと思って歌いました!
壮吾
そしたら僕も一番好きな曲は、颯くんと楽と一緒に歌っている「NICHIYOUBI」ですね。本当に明るい曲なので楽しく歌えました。去年春のワンマンツアー(『SUPER★DRAGON 6th ONEMAN LIVE TOUR『HAZARDSCHOOL 0』』)で披露して以降やってないので、またいつかパフォーマンスできたらなと。
楽
1stアルバム『1st Impact』でも年少組のサンダードラゴンとして歌った曲はありましたけど、そのあと僕と壮吾は変声期でキーが低くなったので、サビが高くてめちゃめちゃ苦戦しましたね。
颯
低い音からいきなり高い音に上がるのは難しいなと思いつつ、力を抜いて歌ったほうがいいというアドバイスをもらったりしました。
壮吾さん的に、やはりポイントとなる歌詞は《最終電車に揺られて》では?
玲於
(笑)。DISC2だと僕は「ゲラゲラ」でレコーディングに参加させてもらったんですけど、率直に言ってめちゃくちゃ難しかったです。自分がやりたいラップと実際に録った音が全然違っていて、いつも以上にメンバーをリスペクトしました!
その他に推し曲を挙げるなら?
彪馬
もちろん新曲は全部好きなんですけど、今回はシングル曲もリミックスでガラッと変わってるんですよ。例えば「SWEET DEVIL (Remix Ver.)」はトロピカルハウスっていう原曲からかけ離れたアレンジになっていて、ひとつの曲でふたつの世界観が楽しめる可能性が生まれたなと。ライヴになったら、きっとダンスも魅せる世界観もガラッと変わると思います。
毅
「LRL -Left Right Left-」も今までのロックなスパドラらしさがありつつ、ちょっと機械的というか。TikTokでも楽しめそうなキャッチーな振り付けが入っているので、新鮮に楽しんでもらいたいですね。
ジャン
そもそもジャングルテラーっていうジャンルを取り入れるグループ自体がそんなにいないでしょうし。いろんなジャンルに挑戦するという意味ではスパドラに相応しくもあり、個人的にはリード曲候補だったと思うくらい“スパドラだなぁ”って感じる一曲です。
本当にさまざまなジャンルが詰め込まれていて、良い意味で“スパドラはどこに行くんだろう?”と思ってしまいました。道が無限にあって、どこにでも行けそうに思えるんですよね。
彪馬
いや、逆にどこにも行きたくないというか…“このグループって、こういうジャンルだよね”っていう概念が、僕たちにはいらないと思うんですよ。もちろん根本的なところでロックは軸に置きつつも、ミクスチャーが意味するのはミクスチャーロックのことだけではないですし。今回の『2nd Emotion』でもひとつのジャンルに縛られていないことが僕たちの魅力であることを提示できたので、さまざまなサウンドに挑戦して、それぞれの畑の人に認めてもらうことが最終目標かなって思います。
誰かが作った道を辿るのではなく、今スパドラがいる場所で何でもやれると。3月から始まるツアー『SUPER★DRAGON 7th ONEMAN LIVE TOUR 『Emotions』』も続々ソールドアウトしていますが、どんなステージになるんでしょう?
毅
いつもはストーリー仕立てで芝居のパートがあったりもするエンタメ色が強いライヴなんですけど、今回は“感情を曝け出す”というテーマ通り、シンプルに自分たちの感情をパフォーマンスで魅せる構成になる予定です。そういうパフォーマンスで圧倒させるライヴを去年はたくさん観に行かせていただいたので、そこで学んだことを活かして、自分たちの音楽やメッセージをしっかりと届けられるエモーショナルなパフォーマンスをしていきたいです。
和哉
エンタメパートに頼れない分、ライヴらしいライヴになるだろうから、CDで感じたもの以上を届けられる、魂震えるライヴにしたいですね。
颯
今までのワンマンより会場が大きいので、隅々まで僕らの感情が伝わるようなパフォーマンスに仕上げるために、しっかりと9人で調整して挑みたいです。
楽
そこで新曲を披露できるのは一番の楽しみでもあるし、アルバムのテーマが“感情”なので、ダンスでも一曲一曲感情を表すということを意識したいですね。
洸希
普段関東に遠くて来れない方にも観てもらえる良い機会なので、そこでハートをしっかり掴んで“スパドラについていきたい!”って思わせられたら。
日本全国、いろんな場所に行きますからね。この機会にしかできないこともあるはず。
壮吾
1回しか観られない方も多いでしょうから、全公演、ちゃんと記憶に残してもらえるようなライヴにしたいですね。あとは、福岡の翌日が大阪なんで、もしできたらひかり444号に乗りたいです。ひかりなのに停車駅が少ない特別な列車で、僕の好きな鉄道系YouTuberのスーツさんが紹介してたから乗りたいなって(笑)。
ジャン
スーツさんの話をさせたら壮吾止まらないから!(笑) 個人的な話をすると、音源で魅せられるラッパーって、今すごく多いと思うんですよ。だから、僕はライヴでも上手いと感じさせられるようになりたいんです。アルバムを聴いてきた人に“あれ? 音源より上手!?”って感じさせるのが目標です!
彪馬
うん。ツアーの一本一本で自分たちの限界をしっかりと出せるように、それぞれがスキルアップに努めたいですね。
玲於
アルバムテーマの“感情”の中には“驚き”もあるじゃないですか。喜んでる曲、怒ってる曲があるけど、“驚きの曲はどれだろう?”って思ってる人には、ぜひツアーに来てほしいですね。僕たちの変化を見て驚いていただければいいなって。
取材:清水素子
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アルバム『2nd Emotion』2019年2月27日発売
SDR
- 【Limited Box(2CD)】
- ZXRC-2043 ¥5,500(税込)
- 【通常盤】
- ZXRC-2044 ¥3,000(税込)
『『2nd Emotion』RELEASE FREE LIVE TOUR』
2/17(日) 宮城・仙台駅前EBeanS
2/23(土) 福岡・天神コア
2/24(日) 大阪・南港ATC
2/27(水) 東京・ダイバーシティ東京プラザ
3/02(土) 愛知・イオンモール常滑
3/03(日) 東京・としまえん
『SUPER★DRAGON 7th ONEMAN LIVE TOUR『Emotions』』
3/21(木) 福岡・Zepp Fukuoka
3/22(金) 大阪・Zepp Namba
3/29(金) 愛知・Zepp Nagoya
3/31(日) 宮城・仙台GIGS
4/03(水) 東京・Zepp Tokyo ※2公演
スーパー★ドラゴン:スターダストプロモーションが手がける9人組ミクスチャーユニット。通称“スパドラ”。2016年11月にリリースしたデビューシングル「Pendulum Beat!」は人気アニメ『遊☆戯☆王ARC-V』のオープニング主題歌となり、オリコンデイリーチャート3位にランクイン。ヘヴィロックにラップやダンス、メンバーによるヒューマンビートボックスまで融合させた、ニューミクスチャースタイルな楽曲に、目まぐるしく変わる9人のフォーメーションダンス、そしてキャッチーで一緒に踊りたくなる振り付けが特徴。SUPER★DRAGON オフィシャルHP
「WARNING」MV