山田タマルとは?アニソン界からも注
目のシンガーソングライター
Text_Sotaro Yamada
山田タマルとは?
〈資生堂〉『マキアージュ』のCM曲(作詞 Morgan Fisher / 作曲 中谷靖)をもとにした『My Brand New Eden』で2006年にメジャーデビュー。篠原涼子、伊東美咲、蛯原友里、栗山千明の4人が登場する豪華キャスティングや、ギターリフと口笛が印象的な〈資生堂〉『マキアージュ』のCMは当時かなり話題になったので、覚えている人も多いかもしれない。
テレビアニメ『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』のテーマ曲と挿入歌を手がけたことで2017年よりアニメ界隈からも注目を集め、それまでのイメージとは異なるアニソンシンガーとして新境地を開く。2018年には人気テレビアニメ『フルメタル・パニック』の新シリーズ『フルメタル・パニック! Invisible Victory』のオープニング&エンディング曲を担当。
また、音楽活動以外にも、女優としてもNHKドラマ10『聖女』に出演するなど、テレビドラマや舞台と幅広く活動。環境保護活動にも取り組んでおり、2012年よりフォレスト・サポーターズに加入している。
ナチュラルでしなやかなボーカル
ビートルズを彷彿とさせるポップロック・サウンドが心地よい。爽やかなメロディと耳の残るフレーズ、ナチュラルな歌声にポップスセンスが垣間見える。
山田タマルはこの曲で、Goose House(当時はPlayYou.House)のメンバーとコラボレーションを果たしている。中心メンバーの斎藤ジョニーの他に、関取花、神田莉緒香、竹渕慶がコーラスとして参加。もともと弾き語りスタイルで活動していたこともあり、歌とギター、歌とピアノといったシンプルな演奏は非常に得意だ。
アニソンシンガーとしての才能が開花
たとえば、山田タマルはテレビアニメ『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』に音楽制作で参加しているが、第一話の挿入歌として使用された『Always in my heart』は、アニメと楽曲の世界観が絶妙にマッチしており、ファンからは「神曲」と評価されている。
上のPVで流れている曲が『Always in my heart』。壮大なストリングスと美しいピアノの音色を背景に、伸びのある歌声は透明感と強い意志を感じさせる。
『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』は、全12巻(第一部と第二部合計)、シリーズ累計90万部以上を突破しているライトノベルを原作としたアニメだが、超大作であるゆえ、アニメ化するには登場人物やプロットが多い作品でもある。そうした複雑な作品が第一話から多くの人々の感情移入を誘い、国内外で評価されるに至ったのは、最初の重要なシーンでこの曲が流れるからだ、とするファンも多い。心にしみる歌声と楽曲、そして作品の登場人物の心情を的確に捉えた歌詞が、アニメファンの心を打った。
『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』の仕事をきっかけに、山田タマルは『フルメタル・パニック! Invisible Victory』で主題歌を担当することになる。オープニング曲『Even…if』は、『Always in my heart』等とはまったく異なるイメージのロックナンバー。
別人が歌っているのでは?と思うほど力強く勢いのある歌声に驚く人も多いだろう。実は彼女は、高校生の頃はロックバンドに所属していたという。『フルメタル・パニック! Invisible Victory』での成功以降、中国やインドでの公演も増えている。
TV番組に出演し、ふたたび話題に
誠実なキャラクターもあいまって、再び注目を集めそうだ。
山田タマル Instagram
山田タマル Twitter
『山田タマル ALL-TIME BEST とっくに愛してる』特設サイト
山田タマルとは?アニソン界からも注目のシンガーソングライターはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
ミーティア
「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。