アートとポルノの違いとは? SNSで
アカウント削除、凍結、警告を受けた
メンバーによるグループ展『私たちは
消された展』

各種SNSでアカウント削除、凍結、警告を受けたメンバーによるグループ展『私たちは消された展-凍結削除警告センシティブな内容を含みます‐』が、2019年2月11日(月・祝)〜17日(日)まで、東京・神保町のギャラリーコルソにて開催される。
昨今、SNSにより作品を発表する場は増えている。しかし、セミヌードや裸体を発表する場合、作者の意図に反しAIや通報によりポルノ(性的な)と判断され、アカウントの凍結や削除、警告を受けてしまう。笑い話のようだが、旧石器時代に制作された《ヴィレンドルフのヴィーナス》が猥褻な画像、危険なポルノとしてフェイスブックで削除されるという騒動もあった。
いつの頃からか猥褻、猥雑なものを忌み嫌い、臭いモノには蓋をするように封印する傾向が感じられる。美しい裸体にアートやポルノの違いがあるのだろうか。カトリック的価値観により宗教裁判で裸婦像が徹底的に排除された時代のように、コンピューターの価値基準によって排除されてしまうのだ。
本展示は、アートやポルノを論じる展示ではない。凍結や削除、警告を受けるような作品を発表する作者がずれているのか? 裸体を性的なポルノ、猥褻と考えてしまう風潮がずれているのか? これを問いかけるのが、本展示の意図なのだ。

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