矢井田瞳の過去と現在。時を経て彼女
の音楽性はより洗練された
デビューからまもなく20年。シーンを離
れてより音楽性を洗練させた矢井田瞳の
軌跡
音楽というカルチャーが好きな人であれば、ほとんどの人が知っている名前だとおもいます。彼女は2000年のメジャーデビュー後、あっという間にチャートのてっぺんまで登り詰めました。しかしそれももう20年前。名前だけは知っていても、現在どのような活動をしているのかまでくわしく知っている人は多くないでしょう。
チャートシーンを走り続けた00年代前半、インディーズへと活動の舞台を変え、居場所を確立した00年代後半、再度メジャーシーンへと戻った10年代。存在感を増し続けた矢井田瞳の活動の軌跡を追います。
矢井田瞳のバイオグラフィー
1978-2005
それはギターを弾いている友達を見たときのこと。「私にもできないだろうか」と考え、彼女はギターを購入します。それ以来、毎日のようにギターを触り、いつしかオリジナルで曲も作るようになりました。
やがて自作曲のレパートリーが増えてくると、「自分の曲をプロが聴いたらどう思うのだろう」という疑問を持つようになります。その疑問を確かめるために彼女はオーディションにデモテープを送ることを決意。そのデモテープが関係者の目に留まり、デビューへとつながっていきました。
さらに同年には、1stアルバム『daiya-monde』をリリース。このアルバムがミリオンセールスの大ヒットとなり、抜群の知名度を得るようになりました。
2005-2010
この時期には、結婚や出産も経験。「人間くさい唄が好き」と話す彼女だからこそ、この時期はその後の活動にも大きく影響を残す期間となったようにおもいます。
2010-2018
東日本大震災の復興プロジェクトへの参加、初のミニアルバムリリース、塩谷哲と2人だけでおこなったビルボードライブや、子連れで参加できるライブの開催、さらには矢井田瞳のみによる弾き語り全国ツアーなど、新しいチャレンジも継続。オフィシャルウェブサイトに掲載されるブログ(2016年〜)や、ラジオ沖縄で放送されていた『yaikoの「素」』(2017年10月〜2018年9月)も注目を集めています。
2018年となった現在も引き続き魅力的な活動を続け、2020年にはデビュー20周年を迎えます。
矢井田瞳のディスコグラフィー
矢井田瞳の軌跡を振り返るならすべて聴いておきたいところですが、いまからすべての作品を振り返るのはなかなか大変。そんなとき便利なのがベストアルバムですが、実はベストアルバムのほかにぜひ聴いてほしい1枚があります。
01.キャンドル
02.i really want to understand you
03.How?
04.マーブル色の日
05.fast car
06.ねえ
07.My Sweet Darlin’
08.ビルを見下ろす屋上で
【DVD】 from 矢井田瞳acoustic live 2005~オトノシズク~
・モノクロレター
・Not Still Over
・手と涙
・Life’s like a love song
DVDには、2005年6月のアコースティックライブ『矢井田瞳 acoustic live 2005〜オトノシズク〜』の内容が収録されています。こちらは映像化されていないので、このアルバム以外でライブの模様を見ることができません。収録曲数は4曲とすくなめですが、選び抜かれた曲がすばらしい順番で収録されているため、1枚のライブDVDを見るより圧倒的に密度の濃い時間が過ごせます。矢井田瞳の音楽を知るなら絶対に手に入れておきたい1枚です。
CD、DVDともにサポートメンバーはまったくおなじで、ピアノに塩谷哲、バイオリンに弦一徹、パーカッションに田辺晋一を迎えています。演奏も抜群であることが、このクレジットからわかってもらえるでしょうか?
矢井田瞳のおすすめ曲
(※ここまでに紹介した曲や、Spotifyにアップされていない曲は外して紹介しています。)
手と涙
Life’s Like A Love Song
アコースティックアレンジになるとその魅力が2倍にも3倍にもなる、屈指のすばらしい楽曲。
モノクロレター
.~period~
矢井田瞳が好きと語る「人間くさい唄」を体現する1曲。
SURVIVE! 〜生き残れ〜
チャートを賑わせていたころの矢井田瞳を彷彿とするクセのあるロックナンバー。
20年近くを経て、改めて存在感を増した
矢井田瞳の音楽性
チャートに出る音楽がすべてだとおもっていたあのころ。長い時間がたち、またそのころとは違った目で、耳で、音楽を感じることもできるはずです。この機会に改めて彼女の音楽に触れてみてはいかがでしょうか?あらたな発見があるかもしれませんよ。
矢井田瞳公式Twitterアカウント
矢井田瞳の過去と現在。時を経て彼女の音楽性はより洗練されたはミーティア(MEETIA)で公開された投稿です。
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ミーティア
「Music meets City Culture.」を合言葉に、街(シティ)で起こるあんなことやこんなことを切り取るWEBマガジン。シティカルチャーの住人であるミーティア編集部が「そこに音楽があるならば」な目線でオリジナル記事を毎日発信中。さらに「音楽」をテーマに個性豊かな漫画家による作品も連載中。