エドガー・サリヴァン 佐々木 萌
『東京文化びと探訪』
- 第三回『東京あるきの先生』
古川日出男さん -
お上りさんの私が、これから素敵な文化びとになるべく
毎月、これまで出会った尊敬すべき文化人たちに触れていきます。
私が東京へ上京する前。
その頃は漠然とした都会への憧れ、故郷へのコンプレックスではなく、
そこに根付く文化や人間への純粋な未知がありました。
まさに東京小説、と名付けたい古川作品の数々において
登場人物の視点は街の中にいてもどこか外部から全てを観察しているようだったり
慣れてしまえば見落としてしまうような道路標識、街の区分け、人のクセを
生まれて初めて見るもののように描いていました。
その頃は漠然とした都会への憧れ、故郷へのコンプレックスではなく、
そこに根付く文化や人間への純粋な未知がありました。
まさに東京小説、と名付けたい古川作品の数々において
登場人物の視点は街の中にいてもどこか外部から全てを観察しているようだったり
慣れてしまえば見落としてしまうような道路標識、街の区分け、人のクセを
生まれて初めて見るもののように描いていました。
音楽みたいで素敵で運命的な出会いだ、そう感じたタイミングで
当時熱中していたミュージシャンがラジオのレコメンド本のコーナーで
最新刊というわけでもない、古川さんの小説を紹介したのです!
そこで自分が誰にもヒントを得ず求めたアートたちの、
点が線で繋がる感覚を初体験しました。
それまで輪郭が曖昧だった自分の嗅覚みたいなものを
好きになるきっかけにもなった出来事でした。
追記*
『LOVE』という小説にインスパイアされ、のちにエドガー・サリヴァンで
「らぶ」という曲を出すことになりました。聴いてみてください。
当時熱中していたミュージシャンがラジオのレコメンド本のコーナーで
最新刊というわけでもない、古川さんの小説を紹介したのです!
そこで自分が誰にもヒントを得ず求めたアートたちの、
点が線で繋がる感覚を初体験しました。
それまで輪郭が曖昧だった自分の嗅覚みたいなものを
好きになるきっかけにもなった出来事でした。
追記*
『LOVE』という小説にインスパイアされ、のちにエドガー・サリヴァンで
「らぶ」という曲を出すことになりました。聴いてみてください。