ルネ・ラリックの優雅な作品世界を堪
能できる展覧会『ラリック・エレガン
ス』、練馬区立美術館で開催

展覧会『ラリック・エレガンス 宝飾とガラスのモダニティ -ユニマットコレクション-』が、2019年2月24日(日)〜4月21日(日)まで、練馬区立美術館で開催される。
扇と櫛《落ち葉》1899-1900年頃 獣角、金、エナメル、絹製リボン
その洗練された造形から、日本でも多くのファンをもつジュエリー作家・ガラス工芸家のルネ・ラリック(1860-1945)。本展では、様々な事業を展開しているユニマットグループが所蔵するラリック・コレクションより、19世紀末から20世紀初頭の貴重なジュエリーはじめ、晩年までのガラス作品を展観する。
カーマスコット《勝利の女神》1928年 透明ガラス、プレス成形、サチネ
ラリックは当初、アール・ヌーヴォーの宝飾デザイナーとして活躍した。彼の生み出したジュエリーは大変な人気を集め、とりわけ1900年のパリ万国博覧会で大きく注目された。20世紀に入り、香水瓶のデザインと製造を足掛かりに、ガラス工芸家としての道を歩みはじめる。現在も続く、ラリック社の設立もこの頃のことだ。
テーブル・センターピース《火の鳥》1922年 透明ガラス、プレス成形、サチネ/蝶の文様を施したブロンズ製照明台付
1925年のパリで開催された現代装飾美術産業美術国際博覧会では、自社パヴィリオンを出展し、まさにアール・デコを牽引する存在として世界中にその名を轟かせた。日本との関係も深く、1932年に旧皇族の朝香宮邸(現・東京都庭園美術館)のガラス製レリーフ扉やシャンデリアなどを手掛けている。
花瓶《棘》1913年 透明ガラス、プレス成形、ブルー・パチネ
宝飾とガラスのフィールドにおいて、アール・ヌーヴォーとアール・デコというふたつの様式を生み出したラリックの優雅な作品世界を堪能できる内容となっている。
香水瓶《アンブル・アンティーク》コティ社 1910年 透明ガラス、型吹き成形、栓はプレス成形、サチネ、パチネ
花瓶《オレンジ》1926年 透明ガラス、型吹き成形、サチネ、エナメル彩
ペンダント/ブローチ《女性像とチュベローズの花》1899-1900年頃 金、エナメル、省胎七宝、象牙、バロック真珠
ネックレス《花》1900-05年頃 金、ガラス、バロック真珠

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