志麻×あほの坂田 “平成最後のバー
スデーイベント”豊洲PIT公演をレポ
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【速報】しまさかでバースデーイベントやるってよwww >>3 ~The Last Supper of HEISEI~

2018.12.8 チームスマイル 豊洲PIT
浦島坂田船の志麻とあほの坂田によるバースデーイベント『【速報】しまさかでバースデーイベントやるってよwww >>3 ~The Last Supper of HEISEI~』が、東阪の2都市3か所で開催。ここではイベント最終日、12月8日のチームスマイル 豊洲PIT公演の模様をお伝えする。
12月1日が誕生日の志麻と12月5日が誕生日のあほの坂田による、3年目、平成最後のバースデーイベント。かの世界的に有名な美術品「最後の晩餐」を思わせる荘厳なステージで、燭台や果物のレプリカで飾られた白いテーブル。ステージ上部左右に輝くシャンデリア。ステージ周りを飾る赤いたっぷりのドレープ幕。ステージ上段には洋館風のバルコニーがしつらえてある。すると、お祝いムードから一転、世界の破滅を思わせる壮大で衝撃的なオープニング映像が! “もしかすると今日が最後の晩餐になるかも……ならば今日を最高の日にしよう”とメッセージした上で志麻とあほの坂田が登場、いよいよ宴の始まりだ。

志麻
あほの坂田
1曲目は、「拝啓ドッペルゲンガー」。白いテーブルに並んで座った志麻とあほの坂田が歌いながらゆっくりと席を立ち、スリリングに歌をかけ合うと、フロアからは早くも大きなコールが。「もっとちょうだい!」と志麻が叫び、あほの坂田が笑顔でアオると、サビの大合唱もとんでもないボリュームに。「ヒバナ」では、“nanana”コールでいっそう高まるオーディエンスに、2人が歌詞に合わせた撃ち抜きポーズ。大歓声が上がる。
挨拶をしたあと、「オープニング映像の意味わかりました? あれ、夜中の0時になった瞬間に世界が滅んでみんな死んでんねんけど、僕と志麻くんが特別な力を使って時間を戻してんねんで!?」とあほの坂田が補足説明すると、「だから、あと8時間くらいでもう1回みんな死にます!」と笑顔で言う志麻。“最後の晩餐”らしくステージドリンクをおしゃれなワイングラスで飲む2人、そんな姿が観られるのも、このバースデーイベントならではだ。
志麻、あほの坂田
「脱法ロック」ではアイコンタクトをしながら歌ったり、「バレリーコ」では肩を組んで歌ったり、2人で“もう限界だーー!”から、圧巻のロングトーンを響かせたり。個性はそれぞれでいてぴったりと息の合った志麻とあほの坂田、目にも耳にも、なんて幸せを感じられる組み合わせなのだろうか。ステージ上段のバルコニーに2人が並び、愁い色をたたえた歌声を届けたのはSEKAI NO OWARIのカバー「Love the warz」。ラストのそれぞれのファルセットにしても、美しい。また、「千日紅」のロックな曲調と女性目線の歌詞を、彼ならではの艶っぽさで彩った志麻。「イデア」で、まっすぐな歌と“今、あいにきたよ”という言葉に、彼らしさをにじませたあほの坂田。それぞれの個性が色濃く感じられるソロは、いいスパイスにもなる。
志麻
“絶対に間違えてはいけないテーブルマナー”と題したチャレンジ動画では、2人がフルコースディナーを実食しながらマナー判定。前半ブロック敗者・あほの坂田は“ケツバット”、第2ブロック敗者・志麻は“激苦ドリンク”となかなかのペナルティを受け、最終判定による敗者はあほの坂田に。スタッフ10名分も含むお食事代56,000円を、志麻から借金しつつちゃんとお支払いしたあほの坂田、「財布は寒くなったけど、ライブは盛り上がっていくぞ!」と気合いを入れつつも、その表情はやっぱりちょっと切なげだ(笑)。
志麻、あほの坂田
再びステージに登場した2人は、「原点回帰でバースデーイベント1回目にやった漫才をします!」と宣言し、ボケまくるあほの坂田にひたすらツッコみ続ける志麻というナイスコンビネーションを見せつつ……なぜか2人ともサングラスをかけてのフリースタイルダンジョン的なラップバトルへ。しかし、志麻が「ごめん、言い過ぎた」と言い出すと、「そういう優しい志麻くんが好き」とあほの坂田が返して、無事仲直り。いつまでも観ていたい2人である。
そして、「magnet」では2人で手を取り合い、ターンしたり、濃密なハグをしたり、「練習しているときからめっちゃ恥ずかしかった」と2人が口をそろえて言っていたが、その鮮烈な刺激はクセになりそうだ。
あほの坂田
back numberの「大不正解」、DOESの「曇天」という『銀魂』がらみのカバー曲では、「とりあえずいろんなことに手をつける、それが僕らのライブ!」と、志麻がベースを、あほの坂田がギターを演奏。楽器を弾きながら歌う2人の、なんとエモいことか。これを機に、楽器を持つ彼らの姿ももっと観てみたい!とも思う。
本編最後に歌ったのは、しまさか初のオリジナル楽曲で、2人が作詞にも参加している「ラストフレーズ」。ステージと、大合唱するオーディエンスの一体感。鳥肌ものの興奮と感動が、そこにあった。
志麻、あほの坂田
アンコールでは、「マイクが故障したかな?」とステージ袖にハケた志麻が、あほの坂田のためにバースデーケーキを運んでくるという心憎いサプライズ演出があり、「大阪公演では僕が坂田にアーンってされたから、今日はやり返します!」と、たっぷりのケーキを坂田の口に運び、それを全力で受け止めるあほの坂田。クリームがついたあほの坂田の顔を、タオルで優しく拭いてあげる志麻。最後には、いつもは浦島坂田船の4人で歌っている「Mermaid」で、しっかりと歌声を重ねた2人。世界が滅亡するとしても、こんな素敵な最後の夜を過ごせたら後悔はないかもしれない。なにしろ、幸せの余韻はしばらく続きそうだ。

文=杉江優花 撮影=岡本 麻衣

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