【ライブレポート】アゲインスト・ザ
・カレント「明日は土曜日だから、ク
レイジーに行こう!」

アゲインスト・ザ・カレントの約1年ぶりとなる一夜限りの来日公演が、12月7日に東京・渋谷WWW Xにておこなわれた。オフィシャルから届いたレポートを掲載する。

◆アゲインスト・ザ・カレント 画像

2年ぶりの新作である最新アルバム『Past Lives』を引っ提げたアジアツアー最終日ともあり、会場には多くのファンが駆けつけた。開場時間より数分遅れてSEが鳴り響くと、「コンバンワ、TOKYO!」とボーカル・クリッシーの流暢な日本語と共に、最新作でも1曲目に収録されている「Strangers Again」でライブは幕を開けた。

「調子はどう? 日本に戻ってこれて、ワクワクしているわ!」と話すと、同じく最新作から「Personal」、そして「Gravity」では元気いっぱいにステージを駆け抜け、客席もクリッシーに合わせてウェーブを起こし、エネルギッシュなパフォーマンスを披露した。

「Chasing Ghosts」では雰囲気は一転、エモーショナルに歌い上げ、MCでは「わたしたちは日本に来るのが大好きです。4回も日本に呼んでくれてありがとう。毎回とても楽しんでいるの。私たちの最新アルバム『Past Lives』は聴いてくれたかしら? その収録曲をこれから演奏します。歌詞を知っていたら一緒に歌ってください」と話し、アコースティックギターが印象的な「Almost Forget」へ。クリッシーはキュートなコートを脱いで、華麗なステップで観客を魅了した。「明日は土曜日だから、クレイジーに行こう!」と呼びかけ、サビのフレーズ“One More Breathing”を観客に託すと、会場にさらなる一体感が生まれた。

次曲「I Like The Way」は、手拍子に包まれパフォーマンス。ファンからメッセージボードを受け取ると、客席に嬉しそうに見せる場面も。繊細に、そして力強く「Come Alive」を披露すると、日本公演だけの特別なセットリストとして、最新作の日本盤ボーナストラックである「Niji」へ。

「わたしたちの日本盤に2曲ボーナス・トラックが入っているんだけど、カバー・ソングで、わたしが日本語で初めて歌った曲なの。日本語は一部なんだけれど、ライブでも初めて歌うから知っていたら一緒に歌ってね」と話し、その完璧な日本語に客席からは感嘆の歓声が上がった。

「次はコラボした楽曲です。ONE OK ROCKを知っているでしょう? 残念なことにTakaがいまヨーロッパで一緒に歌えないから、みんなが代わりに一緒に歌ってね」と話すと、「Dreaming Alone」を披露。観客も応えてTakaのパートを大合唱し、ウェーブで盛り上げ、会場はこの日一番の一体感に包まれた。

続いて「Roses」、そしてエネルギッシュなロックナンバー「Running With The Wild Things」で会場のボルテージは最高潮に。驚くほど流暢な日本語で「大丈夫ですか?」と観客とコミュニケーションを取るクリッシー。

最新作で一番お気に入りの楽曲だという「Voices」、キュートなダンスを披露した「Runaway」、そして前作『In Our Bones』で一番最後に収録されている楽曲「Demons」を本編ラストの楽曲として披露した。

割れんばかりのアンコールに応えステージに戻ってくると、クリッシーはピースサインを出して2曲披露することを伝えた。「東京が大好きでいつもライブが特別なんだけど、これは今年最後のショーだから特に大切なの。今夜はビールを飲もうかしら。そして今夜が特別である2つめの理由が、ギターのダンがあともう数時間で誕生日なの!」と話し、観客と共に「ハッピーバースデー」を大合唱した。ダンは、「ありがとう。ワタシハ、ダンデス。」と一生懸命日本語で応えた。


「2018年最後のショーにきてくれてありがとう!」と「In Our Bones」のアコースティック・バージョン、そして「Wasteland」では、激しいパフォーマンスから、名物でもあるエビぞりシンガロングを披露。「本当にありがとう、TOKYO!」と感謝の言葉を述べて白熱したステージをあとにした。
Photo by TEPPEI

■【セットリスト】

M1. Strangers Again
M2. Personal
M3. Gravity
M4. Chasing Ghosts
M5. Almost Forgot
M6. One More Weekend
M7. I Like The Way
M8. Come Alive
M9. Niji
M10. Dreaming Alone
M11. Roses
M12. Running With The Wild Things
M13. Voices
M14. Runaway
M15. Demons

Encore
M16. In Our Bones (Acoustic)
M17. Wasteland

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