「臼井孝のヒット曲探検隊
~アーティスト別 ベストヒット20」
ストイックな姿勢を貫き続ける
B'zのヒットを探る

メガヒットナンバーが目白押しの中、
アルバム収録曲もTOP10前後に!

そして、メガヒット目白押しの中に、アルバム曲が総合8位、11位、12位に食い込んでいるのが興味深い。これらはCDシングルランキングでは見えないヒットなので、以下、順を追って見ていきたい。

まず総合8位には92年のアルバム『FRIENDS』収録の「いつかのメリークリスマス」がランクイン。特に、クリスマスの定番曲として年末になる度に人気の再浮上を繰り返し、ダウンロードは25万件を突破、カラオケも7位と大健闘だ。切ないメロディーと寂しげなボーカル、そして過去の淡い日々を回想するという内容で、彼らの楽曲の中でも人気が高い。
「いつかのメリークリスマス」収録のアルバム『FRIENDS』

「いつかのメリークリスマス」収録のアルバム『FRIENDS』

総合11位は91年のアルバム『IN THE LIFE』収録の「もう一度キスしたかった」。こちらもラブ・バラードだが、アルバム曲にもかかわらず大ヒットしたドラマ主題歌と並んでカラオケが9位というのは、難易度の高い楽曲が多いB’zでは珍しく、声を張り上げることなく切々と歌えるからかもしれない。
「もう一度キスしたかった」収録のアルバム『IN THE LIFE』

「もう一度キスしたかった」収録のアルバム『IN THE LIFE』

そして、総合12位には89年の同名タイトルのミニアルバムのリード曲「BAD COMMUNICATION」がランクイン。同アルバムはオリコン最高12位ながら3年以上にわたってTOP100内にチャートインした結果、CDは累計118万枚以上という驚異的なセールスに。また、05年以降、配信された「BAD COMMUNICATION」も10万件を突破している。

約7分半にわたってデジタルサウンドに乗せてノリ良く歌い進めていくというスタイルの楽曲で、当時ロングヒットしたのは、翌年以降のブレイクをキッカケに後追いで購入したファンに加え、ユーロビート全盛の中で、ダンスミュージックとしての需要も取り込んだのではないだろうか。
ミニアルバム『BAD COMMUNICATION』

ミニアルバム『BAD COMMUNICATION』

OKMusic編集部

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