カイゴ初の単独来日公演 ”ここがス
ゴかった！”10のポイント

2018年10月27日（土）「さいたまスーパーアリーナ」で開催されたカイゴの一夜限りの来日公演。

単独での来日はこれが初めて。というので期待も高ければ、会場に溢れる熱気も半端ないものが。

普段のクラブイベントと異なり、未成年も入場できるせいなのか、高校生くらいの男子の姿も多数。みんな小綺麗で、垢抜けたファッションなのも、なんとなくカイゴのファンらしくて納得。

そんなクールで熱くてハッピーだったライブから、スゴかった10のポイントを振り返ります。

たっぷり2時間

「ULTRA JAPAN」でこれまでに2度来日しているカイゴ。でも今回の単独公演では、たっぷりフル尺の2時間ライブセット。とはいえ、かったるかった瞬間は皆無！

豪華な共演者
“Stargazing”ではジャスティン・ジェッソが、”Riding Shotgun”ではボニー・マッキーが登場。さらにリリース以来、この日が世界初のライブとなった”Happy Now”では、サンドロ・カヴァッザも登場して生歌を披露するなど、サプライズも盛りだくさん。

ジャスティンとボニーはアンコールでも再登場。それぞれ持ち味が違うので、歌声やパフォーマンスがアクセントとなり、ライブ感も抜群！

＋ピアノ演奏＋ストリングス奏者

カイゴ自身もピアノをプレイ。中盤で4人のストリングス奏者がステージに現われると、カイゴのピアノを引き立てる形でジャムセッションを展開。

アンコールのラストナンバー”Firestone”でもピアノ＋ストリングス＋ジャスティンの歌によるアコースティックスタイルを披露。最後の最後まで感動の連続。そして感涙のフィナーレでした。

大迫力のビジュアル

DJブースはステージ中央のやぐらの上に設置されて、カイゴは宙に浮いてるかのよう。ピアノの演奏時も、カイゴの演奏している別のプラットフォームが上昇したりと幻想的。

背後一面には巨大なビジョンが敷き詰められ、ライブ用の映像も大迫力。さらにひっきりなしにスモークや花火が打ち上げられたり投下され、会場全体を包み込むレーザー光線にもうっとり。次から次へと目まぐるしく変わるビジュアル体験も特筆もの。

しかも全体を通して徹底的にスマートでスタイリッシュ！ 全員に配られたLEDリストバンドもキレイでウットリ♥

やっぱり至福のトロピカル
カイゴといえば、トロピカル。やはりトロピカルハウスをどう聴かせてくれるのかが一番気になるところ。

至福の瞬間は、中盤からの”First Time with Ellie Goulding”〜”Carry Me Ft. Julia Michaels”〜”Sexual Healing (Kygo Remix)”あたりで最高潮に。ホントにみんなウットリした表情で踊ってましたよね。

前半は攻めまくり
フェスなどでの1時間のステージでは、あまり顕著じゃなかったDJとしてのスキルもたっぷり披露。前半はけっこう早めのBPMで攻めまくり。

ゼッド＆マレン・モリスの”The Middle”（男声バージョンで！）やティエスト＆ジェコの”Jackie Chan ft. Preme & Post Malone”、Calvin Harris & Dua LIpaの”One Kiss”など、みんなが知ってるヒット曲も立て続けにドロップ。

“The Middle”の男声バージョンはコレ？

アヴィーチーへの追悼も
EDMやダンスミュージックに興味を持つ大きなきっかけはアヴィーチーだったと公言しているカイゴ。アヴィーチーの”Without You”では“この曲をアヴィーチーに捧げたい”とMCしてからスタート。

じつはこの曲を歌っていたサンドロ・カヴァッザは、カイゴの最新シングル”Happy Now”でもボーカルを担当。2人によるアヴィーチーへの追悼の意が込められてると思って聴くと歌詞がしみいります。

DJとしての確かな腕前
中盤以降、トロピカルハウスの後は、アンセム系からディスコ、ハウスへといろんな流れを作って乗せまくり。トロピカルハウスだけじゃないオールラウンドなDJであることを証明。

でも絶対クレイジーになりすぎたり無秩序にはならず、常にスタイリッシュ。やはり北欧ノルウェーのDNAの影響でしょうか…って短絡すぎ？

こんなパーティディスコもかけちゃいます。

カイゴ曲以外ではひときわ盛り上がっていたアクスウェルΛイングロッソの”More Than You Know”。そこからZonderlingの”Tunnel Vision (Don Diablo Edit）”やカイゴの”Raging”を手際よくマッシュアップ。その後ディープなクラブモードへと突入。

ハッピー＆盛り上げ上手

終始ニコニコ、笑顔を浮かべながらDJプレイを披露していたカイゴ。そんな姿を観ているだけでもハッピーになれちゃうけれど、オーディエンスを煽るのが、とても自然で盛り上げ上手。

“さあ、みんな両手を上げて〜〜！”
”スマホをかざして〜〜！”

と絶妙なタイミングで言ってくれるので一体感も抜群。

フェス並みのラインナップ

地元ノルウェーなどでは早くから”Cloud Nine Festival”なるミニフェスを開催してきたカイゴ。今回の来日公演では、その形式にのっとって豪華で多彩なラインナップをズラリ揃えて登板。

EDM系フェスではお馴染みのTJOのDJタイムで幕を開け、カイゴとも共演したジャスティン・ジェッソがパワフルな歌声を披露し（途中デュア・リパの”New Rules”をアコギ伴奏で披露するという技アリ！）、さらに最後に追加で出演が決定したドン・ディアブロもたっぷり1時間半近くのフルセットを披露。

その後、メインのカイゴの2時間となれば、もう大満足！

Last night was truly one of the craziest shows of my life! Thank you so, so much Tokyo ❤ Next up: Seoul! #KidsInLoveTour Kygoさん(@kygomusic)がシェアした投稿 – 2018年10月月28日午前1時27分PDT

というわけで、いろんな意味で想像以上に規格外だったカイゴの来日公演。

また絶対来てくれることを期待しつつ、このセットリストでパフォーマンスを振り返ってはどうでしょう？

KYGO – KIDS IN LOVE TOUR
2018年10月27日（土）開場15:00／開演16:00
さいたまスーパーアリーナ（埼玉）
アリーナ・スタンド自由9,000円／GOLDチケット16,000円（GOLD専用指定席、専用グッズ販売レーン、専用クローク（出し入れ自由）、専用入場口）
https://www.creativeman.co.jp

Kygo
Kygo Hits Collection 2018 -Japan Only Edition-
Sony Music
iTunes
http://www.sonymusic.co.jp

Text by Hisashi Murakami
Photo by Masanori Naruse