【速報】映画『ボヘミアン・ラプソデ
ィ』記者会見、「クイーンが愛し、愛
された国で映画公開を祝えることが心
から嬉しい」

11月8日の正午過ぎ、六本木の東京ミッドタウンにて映画『ボヘミアン・ラプソディ』記者会見が開催された。
会場となったのは屋外のコートヤードと呼ばれるエリア。そこにラッピング広告の施されたロンドンバスが設置され、それを背に、この映画でクイーンのメンバーたちを演じたラミ・マレック(フレディ・マーキュリー役)、グウィリム・リー(ブライアン・メイ役)、ジョー・マッゼロ(ジョン・ディーコン役)の3人が取材陣からの質疑に応えた。ロジャー・テイラー役を務めたベン・ハーディのみ次回作撮影スケジュールの急な変更のため直前になって来日不能になってしまったが、今回初めて日本を訪れたという3人は、長きにわたりクイーンを愛し、クイーンに愛されてきたこの国への訪問が叶ったことについて、異口同音に喜びを口にしていた。
▲写真右よりグウィリム・リー(ブライアン・メイ役)、ラミ・マレック(フレディ・マーキュリー役)、そしてジョー・マッゼロ(ジョン・ディーコン役)。

「この東京という場所に来て、皆さんと一緒にこの映画の公開を祝することができてとても誇りに思っています。クイーンは特に日本の方々に愛され、日本文化とも所縁の深いバンド。彼らのDNAにそういった要素が入り込んでいると言ってもいいはずだと思います。僕がとても気に入っているフレディ・マーキュリーの写真のひとつに、彼がゴージャスな着物姿でステージに立つ姿を収めたものがありますが、同時に僕自身もこの映画の撮影で使った着物を保管していて、とても大切にしています。クイーンはこの国で過去に50回もコンサートをしてきたと聞いていますが、そうした素晴らしい場所にお招きいただけたことにとても感謝しています」──ラミ・マレック

「クイーンは1975年にこの日本に来て、かの有名な武道館でコンサートを行なっています。その時に彼らはきっと、彼ら自身にとって重要な瞬間を迎えたことを実感したはずだと思います。そういったこともあって僕にとって日本、東京を訪れることは、長年の夢のひとつでもありました。その夢がこうして叶った今は、自分の頬をつねってこれが現実なのかどうかを確かめたくなるくらいの気分です。本当に皆さん、ドウモアリガトウ。そしてもうひとつ付け加えておきたいのは、グリーン・ティーが素晴らしく美味しいということですね(笑)」──グウィリム・リー

「本当に信じられない思いです。というのも、実は僕たち、撮影が始まったごく初期のうちから、この映画のプロモーション・トリップで日本を訪れることができたら素晴らしいよね、なんてことを内輪で言い合っていたからです。だからこうしてこの場にいられるのは、本当に夢が叶ったという感覚。こうして大勢の人たちにあたたかく歓迎してもらえて本当に嬉しく思っています。残念ながらベンは今回来られませんでしたが、後ろのバスには彼の姿もあるので、あとで記念撮影ができたらと思っています(笑)」──ジョー・マッゼロ

以上が3人の、その場での第一声だった。なんとなくクイーン初来日時の記者会見をイメージして、敢えて翻訳も“ですます調”にしてみたのだが、いかがだろうか? この会見の場では、映画撮影時の逸話や彼ら自身のクイーンに対する想いなども語られたが、それについてはまた機会を改めてお届けしたい。
▲日本の取材陣を背景に、セルフィーを撮る皆さん。この写真の公開も楽しみなところ。
▲ラッピング・バス2階に貼られたロジャー役のベン・ハーディの写真の脇に顔を見せた、ジョン役のジョー・マッゼロ。彼のお茶目な素顔が垣間見られた会見終了直後のひとコマ。

ちなみにこの映画『ボヘミアン・ラプソディ』はすでに世界64ヵ国で公開され、全世界興収が現時点で1億4,170万ドル(約160億円)を突破し、イギリス、アメリカをはじめとする50ヵ国以上で公開第一週に1位を獲得。当然ながらここ日本でも大ヒットが期待されており、11月9日(金)、いよいよ全国公開を迎える。

単なる音楽映画でもドキュメンタリーでもない、すべてを超越したヒューマン・ドラマというべき『ボヘミアン・ラプソディ』。クイーンをよく知る世代にも、彼らが何者かを知らずに楽曲に愛着をおぼえてきた人たちにも、そしてこれまでこのバンドと向き合う機会がなかった人たちにも、是非触れてみて欲しい作品である。

文・撮影◎増田勇一

■映画『ボヘミアン・ラプソディ』

2018年11月9日(金) 全国ロードショー
原題:Bohemian Rhapsody
監督:ブライアン・シンガー 製作:グレアム・キング / ジム・ビーチ
音楽総指揮:ブライアン・メイ (クイーン / ギター) / ロジャー・テイラー (クイーン / ドラム)
出演:ラミ・マレック/ジョー・マッゼロ / ベン・ハーディ / グウィリム・リー / ルーシー・ボイントン / マイク・マイヤーズ / アレン・リーチ
全米公開:11月2日
配給:20世紀フォックス映画
(c)2018 Twentieth Century Fox

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