L→R 石渡マキコ(Ba)、北澤ゆうほ(Vo&Gu)、大貫みく(Dr)

L→R 石渡マキコ(Ba)、北澤ゆうほ(Vo&Gu)、大貫みく(Dr)

【the peggies インタビュー】
ポップとロックが融合した青春ソング

骨太のロックサウンドとポップに振り切ったメロディー、青春の胸キュン感が広がる歌詞。the peggiesの特性がストレートに示された楽曲に仕上がったニューシングル「君のせい」について、北澤ゆうほ(Vo&Gu)に訊いた。

ニューシングル「君のせい」は恋の始まりを鮮やかに描き出すアッパーチューンですが、ロックバンドとしての存在感とポップなムードがひとつになったthe peggiesらしい楽曲ですね。

ありがとうございます! メジャーデビューしたばかりの頃は、今よりもキャッチーであることにちょっとした抵抗感があったんです。ポップに寄っている曲には愛着が沸かないというか(笑)。でも、バンド然とした要素はアレンジで作れることが分かってきたことで、歌メロや歌詞にしっかりポップスのテイストを入れられるようになって。「君のせい」もまさにそういう曲だと思います。

メジャーデビュー以降の経験も活かされている?

そうですね。この曲の原型はデビューしたちょっとあとくらいに作ったんですが、アニメ『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』の主題歌の話をいただいてから完成させたんです。デモの段階では“ちょっとシンプルすぎるかな”と思ってたんだけど、アレンジしていく中でいい具合にフックを作れたんじゃないかなって。メロディーと歌詞はキャッチーで、サウンドやコード進行は捻っているというか。すごく気に入ってますね。

《君のせい》とリピートするサビも印象的でした。

ぜひ口ずさんでほしいです! 歌詞に関してはアニメのストーリーにも寄せていて。脚本を読ませてもらってから歌詞を書いたんですが、1番は主人公の女の子の気持ちだったり、アニメの舞台になっている七里ヶ浜(神奈川県)の風景を意識していて、2番は私自身が感じたことを表現しています。ファンタジーの要素があって、ちょっと不思議な世界観のアニメなんだけど、主人公の内面の中に“こういうところは分かるな”って共感できる部分もたくさんあったんですよね。

アニメの世界観と北澤さん自身の実感が重なっているんですね。

はい。アニメの楽曲は自分がやりたいことを押し出すだけでは伝わらないし、作家的なところも必要だと思うのですごく勉強になりますね。私、アイドルの方に自分が作った曲を歌ってほしいっていう夢があるので、そのためにもいろいろな曲を書けるようになりたいんですよ。

MVもアニメの舞台と同じ湘南で撮影されてるんですね。

江ノ電の線路沿いに行ったり、楽しかったです。東京に住んでると鎌倉や湘南って絶対にデートで行きたい場所じゃないですか(笑)。高校の時は学校が沿線だったので、ひとりで江の島に行ってボーッとするのが好きだったんです。毛皮のマリーズを聴きながら冬の海を見たり…青春でしたね(笑)。

高校時代の思い出ともリンクしてるんですね! 「君のせい」はすでにライヴでも披露されていて。

はい。レコーディングではヘビーな感じのバッキングといろんなフレーズを重ねていて、ライヴではどっちも弾いているんですけど、フレーズのリズムと歌のリズムが違うところもあるので、めっちゃ練習してます(笑)。最近、ギターを弾くのが楽しいんですよ。以前は“私は曲を作って歌う人”という意識で、ギターのことはあまり気にしてなかったけど(笑)、上達してくるとやっぱり楽しくて。歌とギター、どっちもしっかりやりたいですね。

カップリング曲の「最終バスと砂時計」は切ない雰囲気のラブソングですね。

私が遠距離恋愛してた時のことを歌った曲ですね(笑)。実際は“遠距離バス”だったんですけど、それだと限定されちゃうというか、“最終バス”のほうが幅広い人に共感してもらえるかなって。シングルのカップリングは表題曲と相対的にしたいんですよね。「君のせい」は溌剌とした青春ソングで、サウンドもさわやかでパキッとしてるじゃないですか。「最終バスと砂時計」は音もやさしい感じだし、この2曲を並べるのはいいなと思って。

北澤さんって“こういう曲を作ろう”と狙って書けるタイプですよね。曲作りに困ることも少ないのでは?

そんなことはないですよ(笑)。なかなかできないこともあるし…でも、そこで止めちゃったら一生作らないと思うんですよ。自分を甘やかすとすぐにダメになるので、常に律していたいなって。あと、“他の人がやれているのに自分にできないはずがない”と思うようにしてますね、特に最近は。同じ人間なんだから、あの人にやれて私がやれないはずがない。絶対にやれる手段があるはず!って。

それは曲作りにおいて?

曲作りだけじゃなくて、何でもそうかも。私、逆上がりができないんですけど、“本気出せばできるはず!”とか(笑)。そういう意識を持っていることが大事だと思うんですよね。

そして、11月には全国ツアー『the peggiesワンマンツアー2018~君のせいで最終バス乗り過ごしたツアー~』が控えていますね。

前回のツアーは4カ所のプチツアーだったから、7カ所を回れるのは嬉しいですね。初めてワンマンで行く場所もあるのですごく楽しみです。

ライヴに対する意識も上がっていると思いますが、今回はどんなツアーにしたいですか?

まず、不安要素が全然ないんですよ、今回のツアーは。『super boy ! super girl !!』(2018年1月リリースのミニアルバム)の時は初披露の新曲が多くてドキドキしてたんだけど(笑)、今回はシングルを引っ提げたツアーだし、「君のせい」はもうライヴでガンガンやってるので。今年はライヴに力を入れた年でもあるし、そこで学んだこと、得たことを全力でぶつけたいなって思ってます。何て言うか、“ライヴバンドとして明らかに一段上がった”と思われるようなツアーにしたいんですよ。いいライヴを続けて、次の変化を楽しみにしてもらえるようなバンドになっていきたいので。

取材:森 朋之

シングル「君のせい」2018年11月7日発売 EPIC Records Japan
    • 【通常盤】
    • ESCL 5119 ¥1,050(税込)
    • ※小山 健描き下ろしマンガジャケット
    • 【期間生産限定盤(DVD付)】
    • ESCL 5120〜1 ¥1,500(税込)
    • ※田村里美描き下ろしジャケットデジパック仕様

『the peggies 2018冬全国ツアー ~君のせいで最終バス乗り過ごしたツアー~』

11/20(火) 宮城・仙台LIVE HOUSE enn 2nd
11/26(月) 福岡・DRUM Be-1
11/27(火) 岡山・IMAGE
11/29(木) 大阪・バナナホール
11/30(金) 愛知・名古屋JAMMIN'
12/02(日) 東京・TSUTAYA O-EAST
12/07(金) 北海道・札幌DUCE

the peggies プロフィール

ザ・ペギーズ:中学校の同級生で結成し高校生時代から都内ライヴハウスを中心に本格的に活動を開始。2014年11月に初の全国流通音源『goodmorning in TOKYO』をタワーレコード限定でリリース。16年12月8日に行なった渋谷CLUB QUATTROでのワンマンライヴでメジャーデビューを発表し、17年5月にシングル「ドリーミージャーニー」でメジャーデビューを果たした。the peggies オフィシャルHP

L→R 石渡マキコ(Ba)、北澤ゆうほ(Vo&Gu)、大貫みく(Dr)
シングル「君のせい」【通常盤】
シングル「君のせい」【期間生産限定盤(DVD付)】

「君のせい」MV

OKMusic編集部

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