【Czecho No Republic
ライヴレポート】
『Czecho No Republic
ワンマンライブ 「旅に出る準備」
リリースツアー』
2018年10月2日 at
duo MUSIC EXCHANGE
4人編成になって初めてのワンマンツアーがこの夜、ファイナルを迎えた。ツアータイトルを象徴するようにステージ中央に置かれた地球儀とスーツケースの前に“この4人でCzecho No Republicだ!”と改めてアピールするように上手から山崎正太郎(Dr)、武井優心(Vo&Ba)、タカハシマイ(Syn&Gt&Vo)、砂川一黄(Gu)が横一列に並んでいる。“最高の夜にしましょう!”という武井の宣言に込めたバンドの熱い想いは、生々しいバンドサウンドをアピールした最新アルバム『旅に出る準備』の曲を中心に新旧のアンセムを散りばめたセットリストにも表われていた。
満員の観客に迎えられた4人はタカハシがヴォーカルを務める「Electric Girl」からエレポップ風味のダンスナンバーをつなげ、ぐいぐいと盛り上げていった。中盤では4人になって初めて作った「Baby Baby Baby Baby」に加え、“みんなのことを親友だと思ってる。親友には“いいバンド知ってるんだ”って教えたい”とカナダのネオアコバンドであるAlvvaysの「Archie, Marry Me」のカバーも披露。悲壮感とともに気迫を見せ付けた4月のフリーライヴから一転、そこにはライヴをとことん楽しむバンドの姿があった。
アンコールで披露したR&Bっぽいところもある新曲は、ダンサブルなサウンドがバンドのモードがまた変わってきたことをうかがわせた。そして、ダブルアンコールの「Oh Yeah!!!!!!!」では武井が突然、砂川に馬乗りになり、それを見たタカハシと山崎が爆笑するというハプニングも! そんなところも含め、Czecho No Republicというバンドにさらなる興味が沸いたのだった。
撮影:山川哲矢/取材:山口智男