【GANG PARADE インタビュー】
今のギャンパレは
プリキュアになれています！
このメンバーで「BiSBiS」を
歌ったことで、
欠けていた時間を
取り戻したような感覚もある
ライヴに関しては先日の『TOKYO IDOL FESTIVAL』（以下、『TIF』）でBiSの「BiSBiS」をやったのが大反響でしたね。
月ノ
「BiSBiS」は私にとって合宿のことが思い出される曲なんです。『TIF』で立たせていただいたZepp DiverCityは、私とハルナのお披露目の場所でもあったのでいろんな想いが込め上げるステージでしたね。
ハルナ
私も合宿のことをいろいろ思い出しました。Zepp DiverCityのステージに立ちながら、”お披露目の時よりも成長した姿を観せないと！”って思っていました。
ドクソン
ハルナは“赤ちゃん”って言われていますけど、その先を目指しているらしいんですよ。何だっけ？
ハルナ
今、回っているツアーファイナルのZepp Tokyoで、私は“赤ちゃんスーパーマン”になります！ プリキュアでも赤ちゃんはすごいですし。成長しても私は赤ちゃんのままなんですけど、スーパー赤ちゃんマンになりたいんです！…あれ？ 赤ちゃんスーパーマン？
ココ
どっちなの？（笑）。
（笑）。『ひよこクラブ』とかの赤ちゃん雑誌のインタビューも目指したいですか？
ハルナ
ぜひ！
ココ
お勧めの哺乳瓶について語ったりするんでしょ？（笑）
ドクソン
インタビューで話ができる最強の赤ちゃん（笑）。
（笑）。BiSオーディションに受からなくて、BiSの公式ライバルとして結成されたSiSのメンバーだったココさん、ドクソンさん、ユウカさんにとっても「BiSBiS」は特別な想いがある曲ですよね？
ココ
はい。『TIF』の前にライヴで流して被せる部分のレコーディングをしたんですけど、そのスタジオはBiSオーディションの時に「BiSBiS」を歌った場所だったんです。3人（ココ、ドクソン、ユウカ）はその時以来、久しぶりにそのスタジオに行ったんですよね。まったく同じ部屋で、まったく同じ「BiSBiS」を歌ったその時点で、ウチらのエモーショナルモードがすでに始まっていました（笑）。新生BiSのオーディションの課題曲が「BiSBiS」でしたから、合宿でいっぱい練習したんですよ。未練があるわけではないんですけど、もしかしたらBiSに入って歌うかもしれなかったんですよね。ひとつの思い出として特別な気持ちがある曲を『TIF』でオフィシャルなかたちで歌えたというのは夢のあることだなと思いました。
ドクソン
「BiSBiS」は不思議な曲なんです。SiSのことを知っている人はSiSのことを思い出しながら聴くのかもしれないし、ユアピッピ（ユアの愛称）とユユ（ユウカの愛称）が参加した合宿（2017年に行なわれたオーディション合宿）のことを知っている人はそのことを思い出すでしょうし、今年の合宿のことを思い浮かべる人もいるんですよね。合宿のテーマソングみたいになっていますし、いろんなストーリーがある曲なんです。
ユア
「BiSBiS」は私が参加した合宿の最終日に踊ったんですけど、その時にBiSチームに負けちゃって悔しかったんです。あの時はあの時で一生懸命だったことを思い出しますね。私にとってはプー・ルイさんの思い出と結び付いている曲でもあります。『TIF』の時、ハルナの《大人は全然信じたくはないよ》のあとにサキちゃんが《今の私も嫌い でも信じようかな》って歌った瞬間、泣きそうになりました。でも、今のギャンパレで泣くのは違うと思ったし、そのあとには晴れ晴れとした気持ちになりました。歌っていたあの時間は、この先も味わうことがないのかもしれない奇跡みたいなものを感じていました。
ドクソン
《今の私も嫌い でも信じようかな》って、もも（今年の4月にBiSから脱退したももらんどの愛称）が歌っているイメージが強いから、そこを180度違うキャラクターのサキちゃんが歌っているのがすごく良かったんですよね。
サキ
あのパートを歌うことになるとはまったく思っていなかったです。レコーディングエンジニアに“歌ってみて。思い入れがあるの？”って訊かれた時に、“一番大好きだった娘（ももらんど）が歌っていたパートです”って答えたんですよね。このパートを任されたのはすごく嬉しかったです。このメンバーで「BiSBiS」を歌ったことで、欠けていた時間を取り戻したような感覚もあります。BiSの音楽って予想していなかった自分に出会うことがよくあるんですよ。『TIF』のステージで歌いながら“この感覚、BiSにあったあれだ。でも、今の私はGANG PARADEとしてちゃんとそれを表現できている！”と思いました。
ユウカさんにとっても思い入れの強い曲ですよね？
ユウカ
はい。BiSオーディションでも、GANG PARADEのメンバーとして行った合宿でもやった曲ですから。やる度に込める気持ちが大きくなっています。この曲の歌詞には《失くしたアレ取り返そう》っていうところがあるじゃないですか。『TIF』のあとに“私は何か失くしたものあるかな？”って考えたんですけど、“失くしたものより得たものがたくさんある！”って思ったんです。BiSに入れなかったり、SiSが解散したりしたのは、もしかしたら失くしたものかもしれないですけど、そこで得られたことのほうが大きかったんですよね。
ミキさんはこの曲にどんな想いがあります？
ミキ
お客さんから見ると、この曲と私のつながりはほぼないと思うんです。私は合宿に参加したことはないですし。でも、私は旧BiSの頃からBiSが大好きでしたし、プー・ルイさんがひとりで歌った「BiSBiS」のMVも“もう一度BiSを始めるんだ！”って何回も観ていたんです。とはいえ、そういう思い入れをステージ上で表現するのってとても難しいんですよね。みんなと較べると私は薄く見えてしまうなというのがあったので、直前まで難しさを感じていました。
本番のステージではどのように表現しました？
ミキ
私の歌割りはサビの後半だったんですけど、私のところがくるまでの間にみんなの想いがすごく伝わってきていたので、それを全部私の歌に込めました。ステージからお客さんに届けるというより、ぶん投げようというイメージでしたね。
マイカさんは参加した今年の合宿のことを思い出したのでは？
マイカ
はい。でも、私もミキちゃんと同じで、この曲とのつながりが薄いんです。実はこの前の合宿でこの曲を1回もやっていないので（笑）。だから、『TIF』のステージが初めてだったんです。ほぼ同期の3人（ココ、ドクソン、ユウカ）のこの曲への想いも聞いていましたし、みんなのこの曲に対する気持ちを全部パワーにしてやりました。
ココ
『TIF』の「BiSBiS」、単なるカバーにならなくて良かったよね。
サキ
そうだね。振り付けを変えることもできたし、フォーメーションや構成を変えることも全然できたんですけど、“あえてBiSのオリジナルの振り付けのまま、いかに自分たちのものにするか？”っていうことだったのかなと。実際にやってみたら、めちゃくちゃギャンパレの「BiSBiS」になっていたと思います。
ドクソン
振り入れも早かったよね？
ユウカ
15分くらいだったもんね。
ユア
経験者が多いから（笑）。
（笑）。9人のGANG PARADEは素敵な経験を分かち合いながら、今後さらに逞しくなっていくのではないでしょうか？
ドクソン
はい！ 9月20日のツアーファイナルはスーパー赤ちゃんが誕生する予定ですし。
ココ
なんか出産予定みたい（笑）。
ドクソン
赤ちゃんが生まれる瞬間に立ち会えるんですから、Zepp Tokyoに絶対に来たほうがいいですよ。
ユア
スーパー赤ちゃんがこの世に生まれるのは人類の歴史で初めてなんですから。
ハルナ
世界的な誕生の瞬間です。
ココ
見逃すな！って？
ハルナ
はい。“世界的な誕生の瞬間を見逃すな！”です。
取材：田中 大
