【写真満載】Negicco史に残る感動の
ステージを目撃!「まつり湯」15周年
イベント&「TIF2018」ライブ濃密ロ
ングレポート

Negiccoの夏に密着!「浅草まつり湯」15周年記念プレミアムイベント&「TIF2018」出演ステージ、対称的なふたつの祭りを濃密レポート!

Negicco連続スペシャル、最終回となる今回は、Negiccoがこの夏出演したふたつの“祭り”をレポートします。
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ひとつは、「まつり湯特別企画(祝)15周年おめでとうNegicco大生誕祭」レポート。スーパー銭湯「浅草まつり湯」は、Negiccoにとって大きな転機となるきっかけを作った思い出の会場。10周年記念イベント以来、5年ぶりとなる登場です。
そしてもうひとつは、世界最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL2018」(TIF)レポート。アイドルの祭典の最終日に、Negiccoはメインステージ「HOT STAGE」と、TIF名物の天空ステージ「SKY STAGE」の大トリを務めました。
かたや、当選したファンクラブ会員だけが参加できるクローズドな生誕祭、もう一方は世界中からアイドルファンが集結する巨大フェス。客層も規模も正反対なふたつの祭りを、Negiccoはどのように駆け抜けたのでしょうか? では、いってみましょう!
ファン感涙の生誕祭! 5年ぶりの浅草まつり湯イベント台風迫る中、聖地にNegiccoファンが大集結!
この日、関東地方には台風が接近中でした。雨風が時折強くなる中でも、浅草は観光の皆さんで大混雑。そんな浅草は、Negiccoにとってはなじみ深い場所。浅草ROXにあるスーパー銭湯「浅草まつり湯」でのイベントは、新潟での地道な活動が多かったNegiccoにとって貴重な都内イベントでした。
そんな貴重なイベントに足を運んでいたのが、TOWER RECORDSの社長を務める嶺脇氏。Negiccoが、嶺脇氏が設立したT-Palette Recordsに所属し、全国にCDをリリースしてからの快進撃は、皆さんご存知の通り。まつり湯は、Negiccoにとって運命を変えた場所だと言えるでしょう。
去年開催された14周年記念イベントは、浅草寺の真裏にある雷5656会館で開催されましたが、5年前の10周年イベント、そして15周年の今年は聖地ともいえるまつり湯で開催。そして生誕祭に参加できるのはファンクラブ会員、しかも当選した方のみという、かなりプレミアムなイベントでした。もちろん台風接近中でも、この機会を逃すわけにはいきません。会場は大賑わいです!
5年ぶりの大宴会には、懐かしのあの人も登場!
いよいよ開演時間。まずは、Negicco所属事務所EHクリエイターズの社長、熊さんこと熊倉さんがご挨拶します。5年ぶりのまつり湯イベントということで、やはり気になるのは5年後の20周年イベントのこと。「5年後のことはわかりません! でも皆さん、健康でいなきゃいけないですよ!」と。熊さんも、いつまでもお元気でいてください!
イベント開始時間になると、壇上には落語家の立川吉幸(きっこう)師匠が登場。5年前のイベントにも出演、それ以前のまつり湯イベントにNegiccoが出演していた頃から司会をされている方です。いやはや、お懐かしい! ファンの皆さんからも大人気で、折々に「キッコー! キッコー! キッコー!」の大声援。さらっと「無駄な盛り上げ、ありがとうございます」と返されるのが粋です(笑)。
ここで吉幸師匠、おもむろに「こんな日だからおめでたい話をしなくちゃいけませんね。えー、タイトルは<呪われた家族>」と語り始め、お約束の大人な小噺を披露。会場の爆笑を誘っていました。この日の楽しい雰囲気づくり、吉幸さんがかなり担ってくださっていましたね。
Negiccoは人間国宝でパワースポット? そして久々のガチ獅子舞!
そんなMC吉幸師匠に呼び込まれ、Negiccoが登場します。15周年をバースデーケーキで祝ったのですが、なかなかロウソクが消えないのもご愛敬。最後までふーふーしているMeguさんがとってもキュートでした。
吉幸師匠がNegiccoを「アイドル国宝」と呼んでいたのが印象的でした。その道を長く続けることは、本当に尊いこと。先日のインタビューでも、人間国宝となった落語家、桂歌丸師匠について触れられていましたが、芸事を何十年も続けて、本当に目指すべき存在なのかもしれません。
そして、ファンの方同士が結婚したこと、そしてお子さんが生まれたことから、「生きるパワースポット」とも表現していましたね。さすが言葉のプロは表現が巧みです。確かに癒されるパワーは、Negiccoからガンガン出ています。
一度Negiccoの3人はステージを降り、ここで獅子舞が披露されます。アイドルイベントでガチの獅子舞が見れるのも、なかなかレア体験ではないでしょうか? 客席の皆さんにかみついた後、ステージに戻ってきたNegiccoの3人もパクり。緊張しているのがカワイイ! 5年前と同じく、古今亭菊龍師匠が演じてくださいました。ぜひ5年後もお願いしたいところです!
いよいよライブ開始!MCも盛りだくさん
新曲もMCも、てんこ盛りの記念すべきライブ開始!いよいよ、ここからライブ開始。いつもの『Make Up Prelude』から、ワン・ツー!の掛け声が楽しい『Never Ending Story』へ。さらに『キミはドリーム』へと続きます。記念すべき15周年生誕祭を、新アルバム「MY COLOR」収録曲でスタートしました。このアルバムは、Negiccoにとって本当に大きな意味を持ちそうですね。
楽曲中心だった朱鷺メッセワンマンと比べて、今回はMCも盛りだくさん。Nao☆さんが結成当時はネギ嫌いだったというテッパンのエピソードも飛び出します。そんななか、最初からネギ大好きだったKaedeさんは真のねぎっ娘!という流れに。飄々としていて、同時に芯が強いところがありますよね。
続けては、ゆったりとした『サンシャイン日本海』に、ほっこりした『カリプソ娘に花束を』、じっくりと聴かせてくれる『そして物語は行く』が続きます。お子さん連れの方も多い会場に、ピッタリの選曲です。
沢山の愛を受け、最新アルバムをNegiccoが歌いつくす!
取材しながら気づいたのは、会場の端で熊さんが3人をじっと見守っている姿。深い愛情をその背中から感じます。そして、一番後ろから、本当に嬉しそうに微笑みながら吉幸さんがNegiccoを見つめている姿も見つけて、なんだかうれしい気持ちになりました。Negiccoはたくさんの人に愛されていますね。
ライブはまだまだ続きます。高速道路ソング『グッデイ・ユア・ライフ』では、Nao☆さんが「おい~、かえぽ~♪」なんて途中でアドリブで替え歌するなんてパートもあったりして、本当に自由な雰囲気。MCでは、好きなパーキングエリアを挙げあったりしていましたね。
さらにアルバム曲が続きます。ドラマティックに疾走する『ノスタルジア』へ。しっとりした楽曲が多かった前作「ティー・フォー・スリー」では、こうはいかなかったかもしれません。15周年にピッタリの楽曲が詰まったアルバムが、とてもいいタイミングでリリースできたということでしょうね。
3人の素顔が、<熊の部屋>で明らかになる?!
次のMCタイムでは、熊さんを呼び込みます。「この照明が熱いんだよ! 頭を遮るものがないんだよ!」と熊さんのトークも絶好調。そのまま、3人それぞれとトークする<熊の部屋>コーナーへ。
まずはMeguさんと、AB型同士という「ABズ」トーク。ニコニコと話す熊さんと、「もういや!」なんて言いながら笑っているMeguさんが、本当の親子のように見えました。
Kaedeさんには「大学を卒業した時点で、Negiccoを続けてくれるかわからなかったんだよ。企業に就職することだって出来たはずだし。うちの事務所、なかなかブラックだろ?」と問いかけると、「うん、ブラック企業かも…でも、こんな楽しいブラック企業ないです!」と笑顔で返しました。
軌道に乗り、多忙を極めるNegiccoのスケジュール、なかなか休めない日々が続いていると思います。でも、そんな中で楽しいこともたくさん、Negiccoでなければ体験できないこともたくさんあることでしょう。大変さと充実感、そして熊さんへの愛情を感じる一言でした。
そして最後は、リーダーNao☆さんとのトーク、のはずなのですが、Nao☆さんが少女のようにピョンピョンと飛び跳ねまくり(笑)。熊さんは「これで、この人、今年30になったんですよ」と言うと、Nao☆さんは天真爛漫な笑顔でニッコリ。可愛すぎでしょう! まさに汚れを知らない子どもの部分と、素敵なレディーの部分が両立しているのがNao☆さんの魅力です。
宴会場はネギ天国!写真満載でお届け
宴会場はネギ天国!Negicco得意の練り歩きタイム!
さぁ、ここからはラストスパートです。Negiccoの初期を歌った楽しくも切ない『15』(いちご)を歌いながら、会場を練り歩きます。ファンの皆さんはびっくり&大喜び! Negiccoの会場練り歩きは、本当に大きな武器ですね。会場の外は、いつの間にか大雨。宴会場の天国ぶりとは本当に対照的です。
そしてT-Palette以前の定番曲、『完全攻略』へと続きます。一時期はこの曲をやらないライブはなかったように思います。変わらず聴けるのは本当に嬉しいこと。さらには、まだまだネギネギ言っていく『ねぎねぎRock~私をお家に連れてって~』へ。こうした過去の名曲へのブリッジとして、『15』が機能し始めているのも面白い現象です。
最後に披露されたのは、壮大なバラード『雫の輪』でした。客席の真ん中に立って熱唱、そしてお約束、『圧倒的なスタイル』で宴会場にラインダンスを埋め尽くす、という対照的な2曲。どちらもNegiccoと、会場のファンの皆さんが作り出す圧倒的ホームの優しい世界でした。
まだまだ挑戦を続けるNegicco。5年後もこの場所で…。
この日、中野サンプラザでワンマンライブを11月24日に開催することが告知されました。Negiccoにとって長くあこがれの会場でありながら、2016年のライブでは完全燃焼できなかった、悔しい思い出の残る会場でもあります。まさしくリベンジといったところでしょうか。Negiccoは、これからもまだまだ挑戦を続けるようです。
最後には、「5年後また、このまつり湯で会いましょう」という言葉が聞けました。結成20周年について語ることが出来るアイドルグループなんて、本当に奇跡的。そして、ひとつひとつの活動を丁寧にこなしていくことで、5年間はあっという間に過ぎていくことでしょう。5年後の20周年記念イベントも、ぜひレポートしたいところです。
伝説を残した?ステージも! TOKYO IDOL FESTIVAL2018まつり湯イベントから約1週間、Negiccoが出演したのは、夏の風物詩となっている「TOKYO IDOL FESTIVAL 2018」(TIF)。言わずと知れた、世界最大のアイドルフェスティバル、海外からもアイドルファンが集まる祭典です。
TIFには2012年から参戦しているNegiccoは、すでに常連の域に達しつつあります。今年はどんなパフォーマンスを見せてくれるのでしょうか? では、いってみましょう!
メインステージでまさかの大苦戦!?
メインステージにNegicco登場! アルバム曲で力試し
TIF2018最終日となる8月5日は快晴、かなりの酷暑になりました。少し歩くだけでも汗が吹き出します。そんな中、Negiccoが最初に立ったのはTIFのメインステージ、HOT STAGE(Zepp Divercity)でした。2011年まで、なかなかタイミングが合わずにTIFに出場できなかったNegiccoが、いまや当たり前のようにメインステージに立っていることに、大きな成長を感じます。
この日も、おなじみの『Make Up Prelude』から始まり、3人が登場。しょっぱなの『Never Ending Story』から、続いて『キミはドリーム』という流れは、最新アルバムの収録順と同じ、さらに言えばまつり湯イベントと全く同じ曲順でした。
個人的には、この曲順に、ニューアルバムに収録された楽曲を自分たちの戦力としてモノにしようとする意志を感じました。今の自分たちの武器で勝負する!という宣言のようにも感じます。Negiccoの貪欲さと真面目さ、そしてアルバムへの愛情を感じます。
まさかの大苦戦?!それでもNegicco楽曲は無敵!
さらに続いて、人気曲『さよならMusic』へ。実は、ここまでで気になったことがひとつ。歌声が本調子ではないんです。アイドルフェス出演の緊張なのか、はたまた体調不良なのか、いつもの安定感がありません。全力投球でダンスしているだけに、大勢のお客さんの前で最高のハーモニーが表現できないのは、なんだかもどかしく感じました。
次に披露されたのはアップテンポな『15』(いちご)。さらに投下されたのは『トリプル!WONDERLAND』。ここでイントロからかなりの歓声が上がっていたので、Negiccoファン以外の方にも聞き覚えがあるのでしょうか? ついにフェス用の武器を取り出した!という展開に、会場は大爆発!
さらに続けて、必殺技級の破壊力を持つ『ねぇバーディア』へ! やっぱりNegicco楽曲は凄まじい威力があります。フェスのメインステージということもあり、「Negiccoを初めて見た」という方も多かったと思いますが、そんな方にも15年間の説得力を見せることが出来たように思います。同時に、歌声については本当に残念です…。次のステージは、どうなるんでしょう?
夜空のステージにピッタリのあの曲を披露!
TIF2018もそろそろフィナーレの時間が近づいてきました。Negiccoの2ステージ目にして最後のステージは、TIF名物の天空舞台「SKY STAGE」の大トリです。空はどんどんと暮れていき、暑さもひと段落。いつの間にか夜景が目の前に広がっていきます。さて、この空間を、Negiccoはどんな色に染めてくれるんでしょうか。
『Make Up Prelude』に続き、朱鷺メッセでも披露されなかった『Tell me why?』へ。ニューアルバム曲の中でも、エレクトリックなアイドルポップスとして独特の輝きを放っていた楽曲です。この曲を、夜のフジテレビをバックに披露するなんて、なんとも心憎い選曲!
続いては『そして物語は行く』、そして『ノスタルジア』へ。新アルバム曲が、着々とNegiccoの血肉となっていくのを感じます。これまでは朝のさわやかさを感じる楽曲群だと思っていましたが、夜景の中で聴くのもまた一興です。やはり今回のステージも、ニューアルバムからの楽曲で攻めています。ここにも強固な意志を感じました。
熱望していたSKY STAGEの大トリ、どう締めくくる?
さて、MCが入ります。Nao☆さんは、TIFに出演する中で、SKY STAGEのトリを務めてみたいという気持ちが芽生えていたこと、そして、今回それを務められて嬉しい、と語られていました。野外ステージ「SMILE GARDEN」のトリをとったのも最高でしたが、今回もNegiccoの歴史に残るステージに残りそうです。
そして、「最後の曲は、少し下がって、座って見て下さい」と。ファンの皆さんが座る中、Meguさんが「なんだか私たち、花火大会の花火みたいだね。ドーン!って、誰も見てない!」とノリツッコミする一幕も。完全に、調子が戻ってきています!
「緊張しすぎて手が震えてる」と話すKaedeさん、緊張を和らげるために、お互いに背中をたたき合うNao☆さんとMeguさんは、言葉と裏腹に笑顔です。先ほどのHOT STAGEに比べて、3人とも、それぞれのMY COLORを取り戻しているように感じました。「緊張している」と言えること自体、少し緊張が和らいでいる証拠なのかもしれません。
TIF史に残る、大感動のラスト…!
最高の舞台に、最高の楽曲。Negicco史、TIF史に残る『雫の輪』
きらめく夜景を背景にして、始まった曲は『雫の輪』。最高のシチュエーションで、壮大なバラード曲を披露してくれました。これが凄かった、ただ凄かった…。Negiccoのライブを見て約9年になりますが、これまで見た、どんなステージの中でも、最も感動的だったかもしれません。こんな瞬間があるなんて、思ってもみませんでした。
冷静に考えれば、どれだけ盛り上げられるかを競い合うアイドルフェスというよりも、じっくりと音楽を楽しむ色合いが強い野外フェス「NEGi FES」を毎年オーガナイズしている経験が、ここで活きたように感じます。アイドルフェスの、しかもステージの大トリで全員を座らせるなんて、なかなかない発想です。そういえば、この日の選曲は『圧倒的なスタイル』を封印していたんですね。そこを不満に思わせない強さがあります。
そして、Negiccoのバラードの中でも、『雫の輪』という武器を得たことも大きな収穫でしょう。自分自身について赤裸々に語るような『私へ』、ファンへの愛情を真摯に表現した『愛は光』、そしてより普遍的な物語性を感じさせる『雫の輪』という3曲は、これからのNegiccoの道を切り開く楽曲になっていくかもしれません。
『雫の輪』を歌っている3人の声は、HOT STAGEの不安定さが嘘のように、まっすぐと広がり、綺麗に混ざり合っていました。このステージを見た方の心に、まっすぐ届いたのでないでしょうか。この日も、最後の最後に特大級の感動をくれました。これだから、Negiccoのステージは見逃せない…。Negiccoの、いや、TIFの歴史に残る一場面だったのではないでしょうか。
ふたつの、まったく正反対の「祭り」を駆け抜けたNegicco。これまでも、途中で心配になるところがありながらも、最終的に凄まじい感動を与えてくれる、という展開が多いように感じます。何年たっても飽きないNegiccoの魅力、まだまだお伝えできればと思います! 今回のレポートは以上です。

ウレぴあ総研

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