callmeの音楽が“バイラルに”世界へ!

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callme、パリで開催の「Japan Expo」にcallmeが出演!念願の海外初ライヴ!

2018年7月5日~8日パリのノールヴィルパント展示会場で行われた「Japan Expo」にcallmeが出演した。2000年よりパリで開催されてきたこの祭典。年々規模を拡大していき、今や20万人以上を集める日本文化の総合博覧会として世界にその名を轟かせている。
武道や書道、茶道といった伝統文化から、マンガやアニメ、ゲーム、ファッションといった大衆文化まで、様々なジャパニーズ・カルチャーが紹介されているが、もちろん音楽もその一つ。過去には、モーニング娘。AKB48ももいろクローバーZYOSHIKIゴールデンボンバーMAN WITH A MISSIONといった日本を代表するアーティストたちが出演している。そして、callmeにとってはこの「Japan Expo」が念願の海外初ライヴ。KOUMI、RUUNA、MIMORIの3人は気合十分でパリの地に降り立った。
callmeが出演したのは8日現地時間14:30よりスタートしたKARASU stageでのライヴ。会場には沢山の聴衆が駆けつけ、日本から来たこのガールズグループが何を見せてくれるのか、期待に胸を膨らませている。
オープニングは「Bring you happiness」。会場からは早くも大きな歓声やクラップ、そして「オイ!オイ!」といったコールや、さらには「カワイイ~!」という掛け声までも。続く「Way I am」では、メンバーがあの“裏打ちクラップ”を要求すると、オーディエンスも懸命にそれに応える。早くもcallmeのペースだ。 MC時にメンバーがフランス語で自己紹介を行なうと、会場は大歓声に包まれる。続く「Hello No Buddy」では聴衆がこのメロウなグルーヴにしばし酔いしれる。
そこからは一気に加速する。「Confession」「In my dream 」「One time」とcallmeならではのグルーヴの波状攻撃にオーディエンスのクラップは止まることがない。続くMCでRUUNAが「初めての海外ライヴがフランスでよかったです」と告げると、会場からは大歓声。
ラスト・パートは「My affection」、「アン、ドゥ、トロワ!」のカウントでスタートした「step by step」と続き、ショウは大団円を迎える。すると「callme」コールが自然発生。3人は現地オーディエンスの心をがっちりと掴んだと同時に、彼女たち自身も海外オーディエンスの反応に大きく心を揺さぶられたようだった。
SNS上では「今回出演した中でも最も聴衆を魅了したグループ」「何年もJapan Expoを観ているが、これまでで最もオーディエンスを沸かせたグループ」など現地の人からの絶賛の声が飛び交った。デビュー当初から海外も視野に入れ、楽曲タイトルは全て英語、英語詞もふんだんに盛り込み、洋楽的意匠も随所に施す洗練されたサウンドを標榜してきた彼女たち。そうした“世界水準”の音楽が海外のリスナーに実際に伝わる様を今回目の当たりにしてきたわけだ。この日のライヴ後に行われたサイン会は長蛇の列。そこにも“callmeの音楽の力”が示されていたと言えるだろう。
そんなcallmeは7月4日に初の“プレイリスト”アルバム『Please callme! - 20152018 -』を配信リリース。内容的には、既発の音源やそのリミックスを加えたアルバムなのだが、その“在り方”が“アルバム”ではなく“プレイリスト”なのだ。
例えば、ドレイクが『More Life』を“プレイリスト”と呼び、自ら新たなサウンドを構築したり、才能あるアーティストをフィーチャリングとして迎えることで“紹介”する、という感覚だ。callmeもこの“プレイリスト”によって、自身のこれまでの作品を選りすぐって“プレイリスト化”し、新たしいリスナーへと“紹介”しているわけだ。また、Aiobahnや有機酸、Chocoholicといったアーティストによるリミックスを“リストに入れる”ことで、こうしたアーティストを“世に紹介する”という意味合いも持たせている。それこそが“プレイリスト的”なのだ。
さらには、「メンバー自身による副音声解説付きver.」も配信され、それにより、この作品が“固定化されたアルバム”ではなく、“柔軟性を帯びたプレイリスト”であることを印象付けている。また、それに呼応して、Spotifyでは「callme Maybe ~遊びに行こうよ~」と題された実際の“プレイリスト”が作成され、彼女たちの音楽的文脈上での繋がりを感じさせる、そして、彼女たち自身が“紹介したい”洋楽アーティストの楽曲がリストアップされている。
そうした効果もあってか、Spotifyのチャート「バイラルトップ50(日本)」で、「Hello No Buddy(Aiobahn Remix)」が最高位7位、「In my dream(Chocoholic Remix)」が最高位13位まで上昇している。“アイドル”や“ガールズグループ”だけのチャートではない。洋楽など全ての音楽を含めたチャートである。なお、“バイラルチャート(viral chart)”とは、“viral(ウィルスの、ウィルス性の)”という形容詞がついているとおり、「SNSなどでウィルスのように広がっている」ことを示すチャートだ。
すなわち「SNS上でどれだけ話題になっているか」のチャートである。これまでは主にCDの売り上げ枚数がチャートの指針になっていたが、音楽の提示の仕方も享受の仕方も大きく変わってきた昨今では「バイラルチャートこそがリアルなトレンドを示す」と目されている。ちなみにSpotifyでは「Weedend Buzz Tokyo」というプレイリスト(その週にリリースされた新譜の注目作品)にも選曲されており、いかにcallmeが“新たな視聴環境”で受け入れられているか、が分かる。
音楽を取り巻く新たな環境に呼応し、グローバルな展開も視野に入れた展開を実践する。その一方で、その音楽にはトレンドを取り込みつつも、普遍的な響きを獲得している。callmeの音楽が“バイラルに”世界へと広がっていくのも時間の問題だろう。(TEXT by 石川真男)

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