AKB48チーム8「エイトの日」で見せつ
けた中野郁海の存在感

2018年8⽉8⽇、AKB48チーム8「8⽉8⽇はエイトの⽇ 夏だ︕エイトだ︕ピッと祭り︕」が豊洲PITで開催された。

結成4周年⽬の「エイトの⽇」は、AKB48グループ史上初の平⽇4公演という前代未聞の公演となった。「ピット祭り」は天候の影響で中⽌となってしまったが、メンバーによるお出迎えを全公演で⾏い、朝PITはエイトくんパン、昼PIT・おやつPIT・夜PITではサイン⼊り団扇をファンの⽅々にメンバーから直接プレゼントし、感謝の気持ちを伝えた。

「チーム8は本当に良いチームだなぁ」

チーム8の恒例行事ともなっている「エイトの日」。朝PITから存在感を際立たせていたのが中野郁海(鳥取)だ。

中野には会場のファンを魅了するパワーがある。中野が元気な声を出して、笑顔でいるだけで会場のファンも盛り上がる。

朝PITのMCで中野は「久しぶりにみんなでステージに立ってるなぁって。4月にガイシで立ったんですけどね。リハ見ててもチーム8って本当に良いチームだなぁって思った」と語ると、突然、人見古都音(岡山)の方を向いて「リハで泣いてたよね!古都音!」と。突然振られた人見も「言うと思わないじゃん!」とはにかんでいた。

中国四国メンバーで「オネストマン」

その後、朝PITでは各地域ごとのメンバーが楽曲を披露。中国四国メンバーは「オネストマン」を披露したが、「朝PIT」の見どころの1つだった。

まずは中野が「みなさん!次は中国四国です!みなさんのことが好きだーー!」と会場に大きな声で呼びかけると楽曲はスタート。中野が登場してパフォーマンスをするだけでステージは引き締まる。

中野、人見、下尾、行天、高岡といったチーム8を初期から支えてきたメンバーと春本、奥原、奥本、立仙の新人メンバーが融合している中国四国だが、9人でのステージは圧巻だった。

4月に開催されたチーム8の4周年コンサートでは「Get you!」でダイナミックでクールなパフォーマンスを見事に披露していた中国四国メンバー。今回は「オネストマン」のダイナミックながらもキュートなダンスを9人で披露。
豊洲PITが割れんばかりの「ガチ恋口上」で盛り上がった朝PITの「47の素敵な街へ」

豊洲PITが割れんばかりの「ガチ恋口上」で盛り上がった朝PITの「47の素敵な街へ」

チーム8全員で「47街」中野の存在感

そして「朝PIT」のアンコールの最後はチーム8の国歌ともいえる「47の素敵な街へ」をメンバー全員で披露。

40人以上のメンバーがステージに集まっての「47の素敵な街へ」はめったに見ることができないから会場のファンのボルテージも最高潮に。今年も最大級の「ガチ恋口上」で盛り上がった。

チーム8の「47の素敵な街へ」に中野の存在は不可欠だ。「47の素敵な街へ」は中野郁海がチーム8をけん引しながら、会場のファンを煽ることによって盛り上がる楽曲だ。
中野郁美「47の素敵な街へ」

中野郁美「47の素敵な街へ」

キレキレのダンスパフォーマンスも健在

「おやつPIT」前のナレーションも中野が担当。「台風のばかやろー」と会場のみんなが思っていることを代弁、さらに「私は雨女ではありません!」と語ると会場からは笑いも起きていた。

「おやつPIT」ではキレのあるダンスがテーマ。オープニングから中野、横山、本田、倉野尾といったチーム8を代表するダンスメンバーが集結して「涙の表⾯張⼒」を披露。最初から気合の⼊ったパフォーマンスで会場の熱気も上がった。その後も中野は「汚れている真実」「蜂の巣ダンス」などハードなダンスナンバーを披露。

半分以上がダンスナンバーでマイクは使わない楽曲と紹介があると、中野から「これも私たちのへ試練なのではないでしょうか。最後まで応援よろしくお願いします!」と語ると会場からも大きな拍手。

キレキレダンスがテーマの「おやつPIT」では、キレキレなダンスで自己紹介。中野は「ハードル高いな・・」と言いながらも、いつもの自己紹介をキレキレダンスで「みーんなのところに会いに!」とよびかけると、会場から「いくみーー!!」と大きな声が上がると、いつもの「ん!」ではキレキレな決めポーズ付きの自己紹介で会場を沸かせた。

ユニットではチーム8のダンスメンバーのツートップともいえる中野と横山で「愛しさのアクセル」を披露。会場が2人のダンスに圧倒された。

「Make noise」で一瞬、中野がステージから捌けた時は、会場のファンも心配してざわついたが、すぐに復帰。中野の見せ場のシーンが続いた。

その後も「Must be now」「Escape」など48グループを代表する難易度の高いダンスナンバーでも、中野はクールでダイナミックなダンスで会場のファンを魅了した。

この3曲は会場のファンの撮影可能な楽曲で、楽曲終了後にはステージで息を切らしながらも中野から「撮影コーナー終了です!」と述べたあと「私たちのこんな姿をカメラに納めないでください」と呼びかけると、会場からは笑いも起きていた。
「おやつPIT」での「蜂の巣ダンス」中野は後列右

「おやつPIT」での「蜂の巣ダンス」中野は後列右

横山振付の「従順なSlave」でセンター

そしてアンコールでは横山がダンスの振付を行ったという「従順なSlave」では中野がセンターに。楽曲冒頭から中野の圧倒的なダンスパフォーマンスとセクシーな表情で、その存在感を見せつけた。

5回目を迎えたチーム8の「エイトの日」。今年も中野郁海は健在だった。中野が元気で笑顔なだけでチーム8のファンは安心し、会場は盛り上がる。

また「おやつPIT」で下尾、⾕⼝、川原の3人が披露した「Faint」の振付は中野が担当。活躍の幅を広げている。

中野は2018年11月28日から東京芸術劇場 シアターウエストで上演される戦国TAPミュージカル「TAKEDA」でヒロイン役を務めることも決まっている。久しぶりに中野が舞台にも帰ってくる。

これからも中野の持ち前のパワーとダンスパフォーマンスでチーム8を引っ張っていってもらいたい。
「47の素敵な街へ」

「47の素敵な街へ」

「朝PIT」セットリスト

No. タイトル メンバー
- overture ―
1 蜂の巣ダンス 坂⼝、横⼭、⾕川、岡部、⼩栗、佐藤栞、左伴、太⽥、⼭⽥菜、⼤⻄、濵、⼈⾒、⾏天、倉野尾、⾕⼝、宮⾥
2 挨拶から始めよう ALL
3 思春期のアドレナリン ⻄⽇本メンバー
4 星空を君に 東⽇本メンバー
5 制服の⽻根 ALL(新⼭形県代表を除く)
6 遠距離ポスター 九州沖縄メンバー
7 快速と動体視⼒ 北海道東北メンバー
8 オネストマン 中国四国メンバー
9 ⽢噛み姫 関⻄メンバー
10 不器⽤太陽 関東メンバー
11 アイシテラブル 中部メンバー
12 汚れている真実 坂⼝、横⼭、⾕川、佐藤七、本⽥、⼩栗、永野、⼭⽥菜、中野、倉野尾
13 へなちょこサポート 伊藤、髙橋彩⾳、吉川、佐藤栞、野⽥、⻑、髙橋彩⾹、⼭本、濵、奥本、春本、⾼岡、⽴仙、吉⽥、寺⽥、⼭⽥杏
14 あまのじゃくバッタ ⾕川、岡部、清⽔、⼩⽥、左伴、歌⽥、服部、太⽥、⼤⻄、奥原、⼈⾒、下尾、⾏天、川原、⾕⼝、宮⾥
15 ⼀⽣の間に何⼈と出逢えるのだろう ALL
16 ⽣きることに熱狂を︕ ALL
17 夢へのルート ALL
アンコール
EN1 百合を咲かせるか︖ 佐藤七、岡部、清⽔、髙橋彩⾳、吉川、⼩栗、⼩⽥、左伴、服部、太⽥、⼭⽥菜、⼤⻄、中野、春本、⾏天、⽴仙、倉野尾
EN2 センチメンタルトレイン 坂⼝、岡部、本⽥、吉川、⼩栗、⼩⽥、佐藤栞、⻑、永野、太⽥、⼭⽥菜、⼤⻄、中野、倉野尾、宮⾥
EN3 恋する充電プリウス ALL
EN4 47の素敵な街へ ALL

「おやつPIT」セットリスト

No. タイトル メンバー
- overture ―
1 涙の表⾯張⼒ 横⼭、中野、本⽥、倉野尾
2 野蛮な求愛 岡部、濱、⾕⼝、⾕川、下尾、宮⾥、⼈⾒、⾼岡
3 汚れている真実 倉野尾、横⼭、中野、⾕川、本⽥、吉⽥、佐藤栞、左伴、岡部、川原
4 蜂の巣ダンス ALL
5 Mystery Line 濵、⾼岡、佐藤栞
6 愛しさのアクセル 横⼭、中野
7 狼とプライド 倉野尾、服部(宮⾥体調不良のため急遽メンバー変更)
8 思い出以上 岡部、⾕川、左伴
9 Faint 下尾、⾕⼝、川原
10 Bird 本⽥、吉⽥、⼈⾒
11 それでも好きだよ 新⼭形県代表・御供茉⽩
12 Make noise ALL
13 Must be now 横⼭、中野、本⽥、下尾、宮⾥、倉野尾、⾕川、⼈⾒、濵
14 Escape ALL
15 Teacher Teacher ALL
16 思春期のアドレナリン ALL
17 ⼀⽣の間に何⼈と出逢えるのだろう ALL
18 夢へのルート ALL
19 UZA ( 2017[Remo-con RemixVer])ALL
アンコール
EN1 センチメンタルトレイン ALL
EN2 従順なSlave ALL
EN3 胡桃とダイアローグ ALL
EN4 47の素敵な街へ ALL
朝PIT「夢へのルート」

朝PIT「夢へのルート」

佐藤仁

日本だけでなく欧米やアジアのポップカルチャーやエンターテイメント、メディアの動向を幅広く取材。放送作家・番組制作協力も多数。

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