FM802主催イベント『HIGH! HIGH! HI
GH!』が今年も開催 “9mm、ビーバー
、THE BAWDIES、ヤバTらが熱演"

『ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!-SPECIAL LIVE HIGH! HIGH! HIGH!』2018.8.3(FRI)なんばHatch
8月3日(金)なんばHatchにて、FM802、DJ落合健太郎が担当する人気番組『ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!-』主催の人気イベント、『ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!-SPECIAL LIVE HIGH! HIGH! HIGH!』が開催された。
『ROCK KIDS 802-OCHIKEN Goes ON!!-SPECIAL LIVE HIGH! HIGH! HIGH!』
5回目を迎え、2年ぶりのなんばHatch開催となった今年は、Official髭男dism9mm Parabellum BulletTHE BAWDIESSaucy DogSUPER BEAVERパスピエヤバイTシャツ屋さんという強力な7組が参加。さらにメインステージに加えて、なんばHatch3階にアコースティックステージも設置。菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)、SUPER BEAVER(渋谷龍太、柳沢亮太)、大胡田なつき&成田はねだ(パスピエ)がアコースティックライブを披露した。
DJ落合健太郎(FM802)
まず始めに会場に集まった音楽ファンの前に登場したのは、番組DJの落合健太郎。「距離近いね! 平成最後の夏を最高の思い出にしましょう! 今日がはじめてのライブっていう人?」という問いかけに挙がる手も。この日のライブ体験がそんな人たちの今後の音楽人生に大きな影響力を与えていくことは間違いない。10代から60代まで幅広い年齢層のお客さんが集まっているのもラジオ局主催のイベントならではだ。
Saucy Dog
そんな期待感が充満した会場に現れたトップバッターは、注目の3ピースバンドSaucy Dog。「煙」の透明感溢れる伸びやかな石原慎也(vo&g)のヴォーカルから印象的なスタートをきった。「こんなステキなメンツの中に呼んでもらえてうれしいです!」とせとゆいか(dr)。「ナイトクルージング」で、クラップが巻き起こり、ほんわかしたムードのMCとギャップのあるせとのパワフルなドラミングが3人の世界観をうまくまとめあげていく。コンサートスタッフのアルバイトをしているときに、「いつか(ステージに)たてたら」と想像していた景色が現実になったと、喜びを噛みしめる石原。「夢みたいです」とぐるっと感慨深げに会場を見渡す。
Saucy Dog
最後に感謝の思いを噛みしめるように披露されたのは、「いつか」と「グッバイ」。繊細な響きを持つヴォーカルがコーラスが重なることでさらにノスタルジックな輪郭も浮き立たせていく。みんなの歌声が心地よく会場に響き、爽やかなイベントの幕開けを飾った。    
パスピエ
続いてはイベント常連のパスピエが登場。カラフルなワンピースに身を包んだ大胡田なつき(vo)のキュートなヴォーカルが会場に響くと一気に独自のワールドへ。トリップ感満載なキーボードのサイケなメロディが浮遊感のある大胡田のヴォーカルがその上を泳ぐように自由に舞っていく。ライブアンセムのひとつである「チャイナタウン」のイントロで三澤勝洸(g)、露崎義邦(b)も前方へ。一気にお客さんとの距離を縮める。
パスピエ
4月リリースのアルバム『ネオンと虎』から「マッカメッカ」では、狂躁感に満ちた鍵盤のフレーズに翻弄されっぱなし。イントロの軽快なシンセが鳴り響くや否や80sディスコな世界に引き込む「MATATABI STEP」など、後半はアッパーなナンバーをたたみかけ、あっという間の35分をパスピエ流の鮮やかな極彩色の世界に染め上げた。
THE BAWDIES
ダークなスーツに身を包んだTHE BAWDIES の4人が登場すると大歓声に包まれるなんばHatch。「お祭りはじめてもよろしいですかー!!」といきなりぶち上げにかかるROY(vo&b)の叫びに呼応し、ギターを歪ませるTAXMAN(g)とJIM(g)。テンション高めのパフォーマンスで、屋内だろうと容赦なく煽りまくる。「そのままいきましょうか!」と続けざまに「NO WAY」「YOU GOTTA DANCE」をお見舞い。冒頭から野外ばりの熱量を感じる3曲にオーディエンスもくらいついていった。
THE BAWDIES
今年、結成15周年、デビュー10周年のアニバーサリーイヤーを迎えているTHE BAWDIES。4月に発売された初のベストアルバム『THIS IS THE BEST』には1曲だけ新曲が。「15年で終わりじゃない、これからも転がり続けていく」いう意味を込めた新曲「FEELIN’ FREE」が披露され、最新型のグルーヴが炸裂。後半「SING YOUR SONG」では、後方までジャンプの嵐となり、一体感もMAXに。中盤のMCにもあったように「一瞬でTHE BAWDIES漬けしてあげます」との言葉通り、一瞬にして4人の溢れる音楽愛に魂を揺さぶられてしまった。
ヤバイTシャツ屋さん
サウンドチェック時から人気者ぶりを見せつけたのは、ヤバイTシャツ屋さん。「ヤバT見に行こー!」と会場に走って戻るチビっ子たちの姿も。そんな若年層にも影響力を及ぼしつつある彼らのライブは、「あつまれ!パーティーピーポー」など曲名を紹介するだけで大歓声があがる。1階スタンディング前方には大きなうねりが起こりもみくちゃに。4曲目「ヤバみ」まで恐るべきテンション&スピードで展開。なんだかメンバーの気合がすごいなと思っていたらそれもそのはずで、「今年関西の夏フェスはこれだけなんで、これにかけてるんです!」とぶっちゃけるこやま(vo&g)。こやまが過去にROCK KIDS 802出演時に、大阪のつらい日々を思い出して号泣(!?)したことがきっかけでつくったという曲「サークルバンドに光を」は、ワンマンライブ以外ではじめて披露された。
ヤバイTシャツ屋さん
後半は、「無線LANばり便利」「ハッピーウェディング前ソング」と激キャッチーなキラーチューンを連発。中毒性のある歌詞はもちろん、鋭利でタイト、時にヘビィなパンク・サウンドは夏フェス・ビッチの名をほしいままにし、確実に進化している。残り2分30秒で「USB」もねじ込み、彼らにとって、地元大阪での最初で最後の夏フェスとなったステージは、この日のハイライトとなった。
2階席はお弁当付き
この日の2階指定席はうれしいお弁当付き。用意された特製弁当は、ハンバーグ、エビフライなどの洋食系のおかずがぎっしり詰まっていて、オムライスの卵が802仕様になったテンションがあがる内容。ライブの合間にロックキッズたちのお腹を満たしてくれた。
SUPER BEAVER
そして3階ロビーに設けられた特設ステージでは、メインステージの転換中にお楽しみが。SUPER BEAVERの渋谷龍太、柳沢亮太によるアコースティックライブは、渋谷がタンバリン片手に「赤を塗って」からスタート。「アコースティックでこういう機会でしかできない曲をやってもですか?」と包み込むようなヴォーカルで「your song」を披露。優しく語りかけるような渋谷のヴォーカルが際立ち、想いがダイレクトに届くよう。「後ろまで届いてる?」とギュウギュウに集まったお客さんに気づかいながらラスト「ラヴソング」では、明るいムードのハンドクラップと集まったみんなの歌声が会場に響いていた。
Official髭男dism
イベントも後半にさしかかり登場したのは、アグレッシブなロックが続いた中、ファンキーなサウンドで踊らせてくれたOfficial髭男dism。「全身全霊で歌います!」(藤原聡・Vo&Pf)と、冒頭からパーティムード満載に盛り上げていく。「コーヒーとシロップ」「異端なスター」と続いた前半の美しいメロと心地よいリズムで、オーディエンスの耳を一瞬で虜に。お立ち台の上に立って盛りあげるエンタメ性優れたメンバーのパフォーマンスに手をあげて応えるオーディエンス。親しみあるMCのトークも軽快で好感度が高い。
Official髭男dism
後半は特に「ESCAPADE」などダンサブルなリズムにのせ、ハンドマイクでハイトーンもファルセットも自在に操る藤原のヴォーカルが圧巻。「ノーダウト」の曲展開にワクワクしていると、早くもラスト・ソングに。軽快なピアノリフとともに「SWEET TWEET」でみんなの手が左右に振られ、全国ツアー真っ最中の彼らの勢いそのままのステージで魅了した。
9mm Parabellum Bullet
来年で結成15周年を迎える9mm Parabellum BulletはなんとHIGH! HIGH! HIGH!皆勤賞。爆音のSEとともにサポートメンバーを加えた5人が登場すると貫禄さえ感じさせるオーラがステージから伝わる。1曲目「太陽が欲しいだけ」から菅原、滝、為川のトリプルギターが織りなすソリッドな音像とすさまじいまでの音圧で圧倒。オーディエンスも音の壁に立ち向かうように負けじと拳をあげ応える。まさに全身に音を浴びる感覚に包まれる最新曲「キャリーオン」も披露された。MCでは、「ラジオ好きとしては、ラジオイベントでみんなの前で演奏できるのはうれしいこと。10代の頃、ラジオで好きな曲が流れるだけで、特別な日になりました。みんなにもそんなことがたくさんあればいいな」と語った菅原。
9mm Parabellum Bullet
「新しい光」からはじまった後半戦はノンストップで。タイトなキメから息つく暇もなく展開する生命力に満ちた演奏で圧倒。9mmの次章を思わせるダイナミックなステージとなった。
SUPER BEAVER
いよいよ最後のアクト。「最後まで残ってくれてありがとう!」と登場したのは先ほどアコースティックステージでも渋谷龍太(Vo)と柳沢亮太(G)が演奏してくれたSUPER BEAVER!「正攻法」から渋谷のすべてを包み込むような包容力のある歌のパワーは全開モード。2階席の後方まで気持ちを届けようとしているのがわかる。「秘密」でのコール&レスポンスでは、「気持ちを込めてコールしますんでアナタにしか出せない気持ちをしっかり込めて応えてくれますか?」とひとりひとりと対峙する。すでに2曲目でクライマックスを感じさせる一体感と高揚感。みんなの歌声と魂とバンドが一体化して巨大な渦になるさまが胸を打つ。
SUPER BEAVER
「2年前、サブステージで演奏した時は、いつかメインステージに出たいと。今年は大トリまでまかせてもらえて、これ以上ない幸せ」と語る渋谷。たくさんの人生が今日ここで交錯し、一体となる喜びをエモーショナルな楽曲に投影していくライブは、音楽との出会いをテーマにしたこのイベントを締めくくるのにふさわしい感動に満ちていた。
アンコールで演奏されたのは、FM802 とSUPER BEAVERの関係がはじまるきっかけになったともいえる曲「美しい日」。8月3日、この日を境に新たな繋がりや幸せがたくさん生まれる予感。そんな余韻を残し、約6時間半の宴は幕をとじた。
この日のライブ音源は8月6日(月)~9日(木)の『ROCK KIDS 802 -OCHIKEN Goes ON!!-』番組内でO.A.予定とのことなのでチェックしよう。
取材・文=岡田あさみ 写真=FM802

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