OBLIVION DUST連載『No rest for the wicked ~悪いヤツらに休息はない~』

OBLIVION DUST連載『No rest for the wicked ~悪いヤツらに休息はない~』

OBLIVION DUST
『No rest for the wicked
~悪いヤツらに休息はない~』
【Vol.3】
「オブリの鉄則:
良いライブの裏にはトラブルあり」

夏ツアー始まった! 甲府でライブ5本目。

何かにつけて意見がまとまらないOBLIVION DUST。この日もスタッフから今起こっている問題の相談から始まった(*_*)
それだけ違う性格が集まったバンド、それに自分を含め個性という名のアクが強い(笑)
そんな空気の中いったん音を出すとなぜかグルーブがうまれてくるこのバンド。なんか不思議(笑)
楽屋を録画したらおもしろいドキュメンタリーは出来そうだ。
まあそれも男が集まってロックバンドやっていれば、そんな状況もそれほどおかしくないのかもしれない。むしろ無いほうが不思議なのかもしれないね。

今日は11時出発で俺の生まれ育った地にある山梨県のKAZOO HALLでのライブ。
世間は3連休初日。
前日ギターテックのアキラから高速道路の渋滞予想の連絡をもらっていた事もあり、元々12時出発だったのを1時間繰り上げての集合。
早速高速に乗るや否や始まってます…
3連休に伴い大が3つ付くくらいの
「大大大渋滞」

予定の入り時間を1時間オーバーで無事到着。
まあそれだけの遅れで済んでちょっと一安心。
しかしこの猛暑の中、なんと会場の外ではメンバーの入りを待ち続けてくれてたファンの皆んなが笑顔で出迎えてくれた。
暑さのせいで湯気がたってるのか、暑さが体にこもり夏よく遠くのコンクリート上で見るあのモヤモヤした感じ。わかる?
あれは湯気かそれとも蜃気楼? そんなモヤモヤが皆んなを取り巻いてるようにも見えた。

熱中症になったりしないか正直心配になってしまう。無理がない程度に本番のライブを楽しめますように(祈り)

そんな中、早速楽屋に入ったけど、10秒も経たないうちに楽屋の出口に向かっていた自分がいた。
ここはサウナかい?(笑)
楽屋はエアコンも効かないくらいの暑さ!
その場をギブアップし開演前は涼しいであろうステージを目指した。ステージはとても快適で嵐の前の何とやら的な感じである。
7/15 HEAVEN'S ROCK宇都宮

7/15 HEAVEN'S ROCK宇都宮

ひと通りリハーサルを終え着替えも済ませて、いざステージへ!
会場は良い感じで徐々にヒートアップして最高の盛り上がり。ボーカルのKENが大量に水を撒く。
そして自分も水を撒く。
曲中はステージ上のお立ち台に一度登るとそこから降りにくい状態になる。お立ち台の下はもはやKENのドッグラン広場。
ベースのRIKIJIはグルーブの効いた重低音を搔き鳴らしながら時折見せる猟銃的スタイル。今日も獲物をベースで狙って撃っている。過去に俺も何度も撃たれてはきたが痛みは無かった。
そんな個性溢れるメンバーに囲まれて、自分も負けじとお立ち台上でステップを踏む。しかしこの上は狭すぎる(笑)今まで何度踏み外しそうになったことやら。ステージは広いほうが自分は好きだ。でもライブハウス独特のこの光景はこのバンドにとても合ってる気はしている。ライブバンドならでは、のこの感じ、嫌いではない。セットリストもいい感じで進み今回KENが書いた新曲Satelliteを披露。今までとは違った雰囲気のこの曲、ツアー中にどんな感じに調理して変化をしていくか楽しみである。
ライブ後半のステージ上は水浸し、おまけにギターネックは汗びっしょりでいつもよりネックが滑りポジションが定まりにくい状態。でもそんな事も忘れさせるくらいの熱と会場の盛り上がりが心地良かった(^。^)
7/15 HEAVEN'S ROCK宇都宮

7/15 HEAVEN'S ROCK宇都宮

ツアー6本目
山梨のライブの次の日。
本日はヘヴンズロック宇都宮VJ-2でのライブ。
昨日の渋滞よりはマシだろうという事もあり今回も11時出発。ドラムのアーリーには連日の長距離運転をしてもらい頭が下がる。ライブ後は助手席の自分は楽で申し訳ない気分になるが、睡魔に襲われて毎回それと闘って今のところは勝っているつもりだ。もしくは記憶が無いだけか?
もう1人のギターのユウジは後部座席で、携帯の灯りに照らされてる顔がバックミラー越しに見える。真っ暗な車内で顔が浮かび上がるその表情は本人は知るすべもない。「パシャり」このレポート用に撮ってみた。
ん〜コレは載せられない。心霊写真級なクオリティで写してしまった。。。
なので成仏してくださいといわんばかりのこの写真はお蔵入りとさせていただきます。

昨日に引き続きかなりの暑さの中、会場の入り口ではみんなが笑顔で迎えてくれた。これからが夏本番、くれぐれも気をつけて。
会場に入るやいなやさっそくセットリスト案で激論が繰り広げられた。ライブ前のテンション管理には正直良い環境では無い。話を聞いてた自分も徐々に苛立ちが募って、最終的には爆発(笑)
Yes or No Dead or Aliveなくらいの勢いで、まるで歩み寄りがない状況に苛立ちが。。。このバンドによくある光景だ。
そんな状況に対して怒ってしまった自分に少し後悔しながらも、本番に向けて気持ちを静めコンディションを整える。
7/15 HEAVEN'S ROCK宇都宮

7/15 HEAVEN'S ROCK宇都宮

なんとか本番までに気持ちが落ち着けられた。演奏が始まると何事も無かったように、それぞれの個性がぶつかり合う熱気溢れるライブになるのは、このバンドの面白みであるかもしれない。
そんな時にいつもhide with Spread Beaverの「ROCKET DIVE」の歌詞の
「だいたいおんなじ毎日 そいで まあまあ それなり OK」
の部分が頭の中で何故かループする(笑)
この日はそんなライブ前の状況が功を奏したのか、はたまたメンバーのロック魂の怒りなのか? ステージ上は雰囲気は悪くない。むしろ良いテンション感だ(笑)あれはなんだったんだろうって感じ(笑)
ぶつかってでも話をする関係性や、この演奏があるから皆んなやってるんだろう。
こんなわがままバンドを楽しんで盛り上げてくれてる会場の皆んなのおかげですねσ(^_^;)
そんな宇都宮の夏、会場は外より暑かったとさ。めでたしめでたし。

K.A.Z

『OBLIVION DUST Tour 2018
Adrenaline –Come Get Your Fix』

6月30日(土) 千葉・柏PALOOZA
7月01日(日) 埼玉・HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3 
7月07日(土) 埼玉・HEAVEN'S ROCK熊谷VJ-1
7月08日(日) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA
7月14日(土) 山梨・甲府KAZOO HALL
7月15日(日) 栃木・HEAVEN'S ROCK宇都宮VJ-2
7月21日(土) 岡山・YEBISU YA PRO
7月22日(日) 山口・RISING HALL SHUNAN
7月28日(土) 長崎・DRUM Be-7
7月29日(日) 福岡・DRUM Be-1
8月04日(土) 東京・恵比寿LIQUIDROOM
8月10日(金) 愛知・名古屋 CLUB QUATTRO
8月11日(土) 静岡・ LIVE HOUSE浜松窓枠
8月12日(日) 広島・CLUB QUATTRO
8月18日(土) 宮城・仙台darwin
8月25日(土) 兵庫・神戸VARIT.
8月26日(日) 大阪・梅田CLUB QUATTRO
7月15日@HEAVEN'S ROCK宇都宮
7月15日@HEAVEN'S ROCK宇都宮(猟銃会的スタイル)
7月15日@HEAVEN'S ROCK宇都宮

OKMusic編集部

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