【チャットモンチー
ライヴレポート】
『CHATMONCHY LAST ONEMAN
LIVE ~I Love CHATMONCHY~』
2018年7月4日 at 日本武道館
最後のワンマンライヴの舞台となった日本武道館でチャットモンチーは、これまでと同じように誰にも似ていない音楽を誰にも真似できないやり方でしっかりと描き出してみせた。舞台上に置かれた“CHATMONCHY”と記された大きなプレートがふたつに割れ、ステージ下から登場した橋本絵莉子、福岡晃子はまず、最新作『誕生』の楽曲を披露していく。打ち込みのビート、シーケンス、シンセベースなどを駆使した“チャットモンチー・メカ”スタイルによる演奏は、常に変化と進化を繰り返した彼女たちの最終形態。特に2011年に脱退した高橋久美子が歌詞を提供した「砂鉄」からはオリジナルメンバー3人の関係性がじんわりと伝わってきて、心を揺さぶられた。DJみそしるとMCごはんとともにパフォーマンスされた「クッキング・ララ」で観客とゆるくコミュニケーションを取ったあとは、アコースティックセットで初期の名曲「惚たる蛍」、さらに代表曲「染まるよ」をダイナミックに響かせた。
2005年から2018年までのヒストリー映像を挟み、第二部がスタート。6人編成のストリングスとの共演による“チャットモンチー・アンサンブル”で「majority blues」(福岡は指揮を担当)などを豊かな音響とともに披露し、さらに恒岡章(Dr)も加わり「東京ハチミツオーケストラ」を演奏すると会場全体が華やかな空気に包まれた。ライヴ後半は橋本、福岡、恒岡の3人で「どなる、でんわ、どしゃぶり」をはじめとするロックナンバーを次々と披露。オルタナティブとポップが混ざり合うバンドサウンド、凛とした意志と胸を締め付けられる叙情性がひとつになった歌は、まさにチャットモンチーの真骨頂だった。
再びストリングス隊を呼び込み、デビュー作『chatmonchy has come』収録の「ハナノユメ」で本編は終了。アンコールでは「シャングリラ」「風吹けば恋」というライヴアンセムで観客の心と身体を揺らす。そして、ライヴはエンディングへ。ステージの前方で座って話をしているうちにふたりは涙声になってしまう。“ほんまに楽しかった。ありがとう”(福岡)“チャットのお客さんは面白くて温かい人ばかり。ファンはバンドの鏡っていうけど、そういうことかなって”(橋本)というコメントからラストの「サラバ青春」へ。福岡のピアノ、橋本の歌がゆったりと広がり、観客も歌声で応える。“今やりたいこと”を自分たちだけのスタイルで素直にやり通す、どこまでもチャットモンチーらしいラストワンマンだった。
2005年から2018年までのヒストリー映像を挟み、第二部がスタート。6人編成のストリングスとの共演による“チャットモンチー・アンサンブル”で「majority blues」(福岡は指揮を担当)などを豊かな音響とともに披露し、さらに恒岡章(Dr)も加わり「東京ハチミツオーケストラ」を演奏すると会場全体が華やかな空気に包まれた。ライヴ後半は橋本、福岡、恒岡の3人で「どなる、でんわ、どしゃぶり」をはじめとするロックナンバーを次々と披露。オルタナティブとポップが混ざり合うバンドサウンド、凛とした意志と胸を締め付けられる叙情性がひとつになった歌は、まさにチャットモンチーの真骨頂だった。
再びストリングス隊を呼び込み、デビュー作『chatmonchy has come』収録の「ハナノユメ」で本編は終了。アンコールでは「シャングリラ」「風吹けば恋」というライヴアンセムで観客の心と身体を揺らす。そして、ライヴはエンディングへ。ステージの前方で座って話をしているうちにふたりは涙声になってしまう。“ほんまに楽しかった。ありがとう”(福岡)“チャットのお客さんは面白くて温かい人ばかり。ファンはバンドの鏡っていうけど、そういうことかなって”(橋本)というコメントからラストの「サラバ青春」へ。福岡のピアノ、橋本の歌がゆったりと広がり、観客も歌声で応える。“今やりたいこと”を自分たちだけのスタイルで素直にやり通す、どこまでもチャットモンチーらしいラストワンマンだった。
撮影:古溪一道、上山陽介/取材:森朋之