爆音アワー

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いい音爆音アワー vol.91 「70年代
vs 現代♪ 爆音聴き比べ」

いい音爆音アワー vol.91 「70年代 vs 現代♪ 爆音聴き比べ」
2018年6月13日(水)@風知空知
70年代は今から40年前。その半分、ちょうど20年前の1998年が、日本の音楽ソフト生産高がピークに達した年でした。金額にして約6000億円。で40年前の1978年は2500億円で、昨年(2017年)は2900億円。ちょうど山型に、上がって下がって今になるのですが、78年のほうが今より生産高が小さいなんてホントかなって思ってしまいます。だって70年代のほうが断然、音楽業界に活気がありましたから。現代は必要以上に萎縮し、元気がないように思います。
だけどその間、”録音機材”はずっと進化を続けてきました。それに伴って”録音技術”も成長しているでしょう。逆に、ミュージシャンの”演奏力”というものは、何でも人力でやらなきゃならなかった70年代に比べて、やや低下しているんじゃないでしょうか?
そして音楽の”発想力”。元気がない今は、とにかく”すぐ売れるもの”に流れがち。面白いことをやろうという気概は薄れ、発想力はかなり落ちているかもしれません。
音の良さという面では、今は40年前よりずっといいものが作れるのです。演奏力はともかく、発想力を発揮すればまだまだ面白い、すばらしい音楽は創れるはずです。
70年代と2010年代の名曲・名盤を聴き比べながら、ポップ・ミュージックの次の20年、40年を考えてみましょう。


福岡智彦 (いい音研究所)

セットリスト▶70年代の作品と2010年代の作品、交互に紹介していきます。
Electric Light Orchestra「Showdown」
“ど”がつくポップになる前の、生々しい音のELOのほうが好きだな。
∨3rd シングル(英:1973年9月14日/米:1973年10月6日発売)
3rd アルバム『On the Third Day(第三世界の曙)』(米:1973年11月/英:1973年12月14日発売)収録
作詞・作曲・プロデュース:Jeff Lynne
レーベル:Harvest(英シングル)/Warner Bros.(英)/United Artists(米)
全英12位、米ビルボード53位 アルバムは英国ではチャートインせず、米ビルボード52位

録音:Dick Plant, Douglas Bogey @ De Lane Lea Studios (Wembley)
Mix: Jeff Lynne?

・このアルバムからグループ名に”the”がつかなくなった。
・シングルはHarvestでの最後のリリース。英国盤アルバムはWarner Bros.なので「Showdown」が収録されなかった。
・ギターソロはジェフ・リン。マーク・ボランの”Gibson Firebird”を使って弾いている。

エレクトリック・ライト・オーケストラ:
1971年12月1日、1st アルバム『The Electric Light Orchestra』リリース。
1973年1月、2nd アルバム『ELO 2』リリース。
1973年11月、3rd アルバム『On the Third Day(第三世界の曙)』リリース。
1974年9月、4th アルバム『Eldorado』リリース。米ゴールドディスクを獲得。
1975年9月、5th アルバム『Face the Music』リリース。
1976年9月、6th アルバム『A New World Record(オーロラの救世主)』リリース。全英6位、全米5位。初めて英チャートでトップ10に入る。
・・・
Maroon 5「Misery」
プロデューサーはベテランのマット・ラング。かなり厳しくやったみたい。
∨先行第1弾シングル(2010年6月22日発売)
3rd アルバム『Hands All Over』(2010年9月15日発売)収録
作詞・作曲:Adam Levine, Jesse Carmichael, Sam Farrar/プロデュース:Robert John ""Mutt"" Lange
レーベル:A&M Octone
全米14位 アルバムは全米2位、全英6位

録音・Mix:Mike Shipley @ Vevey (Switzerland)

・アルバム・ジャケットの写真は19歳の写真家、Rosie Hardyが撮ったもの。しかもモデルは自分自身で場所は彼女自身のベッドルーム。どういうジャケットにするかアイデアがなかったので、ネットで”Hands All Over”と検索してみたら、ハーディのFlickrページがヒットし、彼女に連絡した。彼女はセルフポートレイトを何枚も撮って合成し、それを送ったらOKとなった。

マルーン・ファイヴ:
Adam Levine: lead vocals, guitar
Jesse Carmichael: keyboards, guitar, backing vocals
Mickey Madden: bass guitar
James Valentine: lead and rhythm guitar, backing vocals
Matt Flynn: drums, percussion

1994年、ロサンゼルスでアダム・レヴィン、ジェス・カーマイケル、ミッキー・マデン、ライアン・デューシックが”Kara’s Flowers”を結成。
1997年、Reprise Recordsよりアルバム『The Fourth World』をリリースしたが、さっぱり売れず、半年を待たず契約を切られてしまう。
2001年、もう一人のギタリスト、ジェイムズ・ヴァレンタインが加入、5人編成となり、名前を”Maroon 5”と改める。
2002年6月25日、Octoneレーベルより1st アルバム『Songs About Jane』リリース。2年以上後になって全米6位に達したロングセラー。
2006年9月、ツアー生活のストレスで身体を壊したドラマーのデューシックが脱退、後任としてマット・フリンが加入。
2007年5月、2nd アルバム『It Won't Be Soon Before Long』リリース。全米および全英1位の大ヒット。
2010年9月、3rd アルバム『Hands All Over』リリース。
2011年6月、Christina Aguileraをフィーチュアした「Moves like Jagger」を加えて、『Hands All Over』を再リリース。
・・・
Led ZeppelinThe Song Remains the Same(永遠の詩)」
マスタリング時にテープスピードが少し上げられているらしい。つまり音が若干高め&プラントの声がかわいい♪
∨5th アルバム『Houses of the Holy(聖なる館)』(1973年3月28日発売)収録
作詞・作曲:Jimmy Page, Robert Plant/プロデュース:Jimmy Page
レーベル:Atlantic
アルバムは全米&全英1位

録音:Stargroves(ミック・ジャガーの別荘) with Rolling Stones Mobile Studio
Mix: Electric Lady Studios (New York)
エンジニア:Eddie Kramer, George Chkiantz, Keith Harwood

・ツェッペリンのアルバムに正式なタイトルがつけられたのは本作が初めて。
・タイトル曲「Houses of the Holy」はこのアルバムのために録音されたが、収録されたのは次のアルバム『Physical Graffiti』。
Alabama Shakes「Don't Wanna Fight」
70年代ロック&ファンクの匂いがしつつ、音作りは今風。低音がすごい。
∨先行シングル(2015年2月10日発売)
2nd アルバム『Sound & Color』(2015年4月21日発売)収録
作詞:Brittany Howard/作曲:Alabama Shakes/プロデュース:Blake Mills
レーベル:ATO (US)/Rough Trade Records (UK)
ビルボードAdult Alternative Songs 2位 アルバムは全米初登場1位、全英4位

録音・Mix:Shawn Everett @ Sound Emporium (Nashville) , United Recording (L.A.)

・第58回グラミー賞で、「Best Rock Song」「Best Rock Performance」を獲得。アルバムは「Best Alternative Music Album」「Best Engineered Album, Non-Classical」を獲得。

アラバマ・シェイクス:
米国アラバマ州アセンズの東ライムストーン高校の同級生、ブリタニー・ハワードBrittany Howard (vo,g)とザック・コックレルZac Cockrell (b)に、スティーヴ・ジョンソンSteve Johnson (dr)が加わり、デモ録音を始める。
2009年5月、ヒース・フォッグHeath Fogg (g)がバンドに加入する。
2011年、生活のための仕事をしながら、お金を出し合ってレコーディングを始める。
 同年7月、音楽ブロガーが彼らの曲「You Ain't Alone」をブログに載せると、レコード会社から問い合わせが殺到した。
 同年9月、4曲入EP「Alabama Shakes」をリリース。
2012年4月9日、ATO Recordsより1st アルバム『Boys & Girls』リリース。シングル「Hold On」はAdult Alternative Songs チャートで1位となり、Rolling Stone誌の年間最優秀作品に選ばれた。アルバムはロングセラーとなり、発売後1年に最高6位に達した。
2015年4月21日、2nd アルバム『Sound & Color』リリース。全米初登場1位を獲得。
Santana「Para Los Rumberos(情熱のルンバ)」
最初はブルース・ロックをやっていたサンタナ。素直に自分を出したらラテンになって売れた。
∨3rd アルバム『Santana III(本来は「Santana」 別名:Man with an Outstretched Hand)』(1971年7月4日発売)収録
作詞・作曲:Tito Puente/プロデュース:Santana
レーベル:Columbia
アルバムは全米1位

録音・Mix:Glen Kolotkin @ Columbia Studios (San Francisco)

・このアルバムからニール・ショーンNeal Schonが参加。この時17歳!

サンタナ:
1969年8月、 “Woodstock Music and Art Festival”に出演。
 同年8月30日、デビュー・アルバム『SANTANA』リリース。全米4位のヒット。
1970年9月、2nd アルバム『ABRAXAS(天の守護神)』リリース。シングル「Black Magic Woman」(全米4位)が牽引し、全米1位を獲得。
 ニール・ショーンが加入してツイン・ギター編成となる。
1971年9月、3rd アルバム『SANTANA III』リリース。再び全米1位。
 オリジナル・メンバーのデイヴ・ブラウンDavid Brown (b)、マイケル・カラベロMike Carabello (perc)が脱退。(ブラウンは74〜76年再加入)1972年10月1日、4th アルバム『Caravanserai』リリース。
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Elle King「Ex's & Oh's」
曲調は40年代の「Sixteen Tons」を彷彿と。”温故知新で音は良く”がひとつの指針ですね。
∨実質1st シングル(2014年9月23日発売)
1st アルバム『Love Stuff』(2015年2月17日発売)収録
作詞・作曲:Elle King, Dave Bassett/プロデュース:Dave Bassett
レーベル:RCA
全米10位、Hot Rock SongsチャートとAdult Top 40チャートで1位 アルバムは全米26位、全英18位

録音:Dave Bassett @ Chateau Relaxeau (Malibu, CA)
Mix: Michael H. Brauer @ Electric Lady Studios (New York)

エル・キング(本名:Tanner Elle Schneider):
1989年7月3日、米国カリフォルニア州ロサンジェルス生まれ
バンジョーが得意。
1999年、コメディアンである父Rob Schneiderとともに映画「Deuce Bigalow: Male Gigolo」に出演、女優デビューを果たす。
2012年3月、RCAより、配信&アナログ・シングル「Good To Be A Man」でデビュー。
2012年6月、4曲入り「The Elle King EP」リリース。収録曲の「Playing For Keeps」がVH1の「Mob Wives Chicago」という番組のテーマに使用される。
2015年2月、1st アルバム『Love Stuff』リリース。
2016年、シングル「Good Girls」が映画「ゴーストバスターズ(Ghostbusters: Answer the Call)」のエンディングテーマに使用される。
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大貫妙子「くすりをたくさん」
洋楽に負けるなと作ったものが、今や海外から大人気。
∨2nd アルバム『SUNSHOWER』(1977年7月25日発売)収録
作詞・作曲:大貫妙子/編曲:坂本龍一/プロデュース:国吉静治 & 生田朗、大貫妙子
レーベル:PANAM(日本クラウン)

録音・Mix:田中信一 @ サウンド・シティ、クラウン・スタジオ

・1977年4月8日〜10日まで晴海国際展示場で開催された“ローリング・ココナツ・レビュー”に出演した“Stuff”を見に行き、「ドラムのクリス・パーカーに是非お願いしたい」とその場で交渉したところ、アルバムに参加してくれることになった。
・この曲の演奏は、坂本龍一(Rhodes)、大村憲司(g)、細野晴臣(b)、Christopher Parker (dr)、斎藤ノブ(perc)、中川昌三(flute)、山下達郎(b-vo)
・2017年8月7日に放送されたテレビ東京「Youは何しに日本へ?」で、米国人が本アルバムのLPを探すために来日し、西新宿のレコード店で奇跡的に発見!という話を取り上げたところ、話題になり、再プレスされ、同年9月20日に発売された。

おおぬき たえこ:
1953年11月28日、東京都杉並区生まれ。
1973年、山下達郎、村松邦男らと”シュガー・ベイブ”を結成。
1976年2月、シュガー・ベイブ、解散を発表。
 同年9月25日、PANAM(日本クラウン)より、1st ソロ・アルバム『Grey Skies』リリース。
1977年7月、2nd アルバム『SUNSHOWER』リリース。
1978年9月、RVCより、3rd アルバム『MIGNONNE(ミニヨン)』リリース。
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Moumoon「Sunshine Girl」
このドラムサウンドは70年代には作れなかったなー。
∨7th シングル(2010年5月12日発売)
3rd ミニ・アルバム『SPARK』(2010年7月7日発売)収録
作詞:YUKA/作曲・編曲:K. MASAKI
レーベル:東芝音楽工業
オリコン10位

録音:Taiichi Uesawa
Mix: 渡辺省二郎

・グループ名はフランス語で「やわらかい」を意味する「mou」と、月の「moon」を組み合わせた造語。
・資生堂「ANESSA」CMソング。
・「iTunes Rewind 2010」J-Pop部門・ベストソングを受賞。

ムームーン:
KOUSUKE MASAKI:1977年6月22日、石川県生まれ
YUKA:1985年12月3日、東京都生まれ
2005年、結成。
2006年7月26日、GATE Recordsより、シングル「Flowers / pride」リリース。
2007年8月、avex traxより、ミニ・アルバム『love me?』リリース。
2008年11月、1st アルバム『moumoon』リリース。
2010年5月、7thシングル「Sunshine Girl」リリース。初のオリコントップ10(10位)。
 同年7月、3rd ミニ・アルバム『SPARK』リリース。オリコン7位。
2011年3月、2nd フル・アルバム『15 Doors』をリリース。
2014年1月、5th アルバム『LOVE before we DIE』リリース。
 同年7月、パリで開催されたイベント「Japan Expo」出演。
2015年3月、米「South by South West (SXSW)」出演。
 同年8月、6th アルバム『It's Our Time』をリリース。
山下達郎「素敵な午後は」
村上”ポンタ”秀一と細野晴臣のコンビネーションはかなりレア(^^)
∨2nd アルバム『SPACY』(1977年6月25日発売)収録
作詞:吉田美奈子/作曲・編曲・プロデュース:山下達郎
レーベル:RCA
オリコン59位

録音・Mix:吉田保 @ Sound City, Onkio Haus, RVC Studios

・この曲の演奏は、村上秀一(dr)、細野晴臣(b)、松木恒秀(g)、大村憲司(g)、佐藤博(key)、岡崎資夫(Alto Sax Solo) +ホーンセクション&ストリングス
・細かなパターンや音の動きまで譜面に書き込んでいったが、誰も言うことを聞いてくれず、結果的にはスコアと全く違うプレイを全員が繰り広げているらしい。

やました たつろう:
1953年2月4日、東京都文京区本郷生まれ。豊島区池袋出身。
1973年3月、”シュガー・ベイブ”結成。
1974年10月発売の荒井由実2nd アルバム『MISSLIM』に、シュガー・ベイブがコーラス参加。
1975年4月、シュガー・ベイブ、アルバム『SONGS』をナイアガラ・レーベルよりリリース。
1976年3月、『NIAGARA TRIANGLE Vol.1』リリース。
 同年3月31日・4月1日、シュガー・ベイブ解散コンサート@荻窪ロフト 同年12月25日、1st ソロ・アルバム『CIRCUS TOWN』をRCA ⁄ RVCよりリリース。
1977年6月25日、2nd アルバム『SPACY』リリース。
1978年12月、3rd アルバム『GO AHEAD!』リリース。
1980年5月、シングル「RIDE ON TIME」リリース。オリコン3位。
1982年4月、竹内まりやと結婚。
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冨田ラボ「やさしい哲学 feat.椎名林檎
ストリングスとフレンチホルン以外は打ち込み。DTMでここまでできるようになった。ただし冨田恵一だから。
∨4th アルバム『Joyous』(2013年10月23日発売)収録
作詞:椎名林檎/作曲・編曲・プロデュース:冨田恵一
レーベル:ビクターエンタテインメント
アルバムはオリコン39位

録音:松田龍太 @ Crescente Studios、冨田恵一 @ Tomita Lab Studio
Mix: 冨田恵一 @ Tomita Lab Studio
とみた けいいち:
1962年6月1日、北海道旭川市生まれ。
1988年3月、”KEDGE”名義でアルバム『COMPLETE SAMPLES』をリリース。
作編曲家として遊佐未森等を手がける傍ら、テレビドラマ等の劇伴作家としても活動
1997年、”キリンジ”をプロデュース。
2000年、MISIAの最大のヒット曲「Everything」をプロデュース。
2003年2月、自身のプロジェクト”冨田ラボ(Tomita Lab)”として、アルバム『Shipbuilding』をリリース。フィーチャリング・ヴォーカリストに松任谷由実畠山美由紀ハナレグミ、キリンジ、Saigenji、birdを迎えた。
2006年2月、2nd アルバム『Shiplaunching』をリリース。
2010年2月、3rd アルバム『Shipahead』をリリース。
2013年10月、4th アルバム『Joyous』をリリース。
2016年11月、5th アルバム『SUPERFINE』をリリース。
Earth, Wind & Fire「Fantasy(宇宙のファンタジー)」
このリズムのタイトさは人間業では限界でしょ。
∨第2弾シングル(1978年1月発売)
8th アルバム『All 'n All(太陽神)』(1977年11月21日発売)収録
作詞・作曲:Maurice White, Verdine White, Eduardo Del Barrio/プロデュース:Maurice White
レーベル:Columbia
全米32位、R&Bチャート12位、オリコン洋楽チャート1位 アルバムは米R&Bチャート9週連続1位、ポップチャート3位

録音・Mix:George Massenburg @ Hollywood Sound, Sunset Sound, The Burbank Studios (Los Angeles)

・作詞・作曲に3ヶ月もかかった。モーリスが映画「未知との遭遇」を観てインスピレーションを得、やっとまとまったそうだ。
・ジャケットイラストは長岡秀星
アース・ウィンド・アンド・ファイアー:
1970年、結成。
1973年5月、4th アルバム『Head To The Sky』をリリース。
1974年3月25日、5th アルバム『Open Our Eyes』リリース。
1975年3月15日、6th アルバム『That's the Way of the World(暗黒への挑戦)』を、同名の映画のサウンドトラックとしてリリースし、初の全米1位を獲得するが、映画はヒットせず。
 同年11月11日、ライブ・アルバム『Gratitude』リリース。全米1位、R&B1位
1976年9月、7th アルバム『Spirit(魂)』リリース。全米2位、R&B2位。
1977年11月、8th アルバム『All 'n All(太陽神)』リリース。全米3位、R&B1位、全英13位。
1978年、CBS傘下に「ARCレコード」を設立。
・・・
Bruno Mars「Young Girls」
ドラムだけのエンジニアがクレジットされているのに驚きました。
∨第5弾シングル(2013年11月26日発売)
2nd アルバム『Unorthodox Jukebox』(2012年12月10日発売)収録
作詞・作曲:Bruno Mars, Philip Lawrence, Ari Levine, Jeff Bhasker, Emile Haynie, Mac Davis/プロデュース:The Smeezingtons, Jeff Bhasker, Emile Haynie
レーベル:Atlantic
全米32位 アルバムは全米1位、全英1位、オリコン5位

録音:Ari Levine @ Levcon Studios (Hollywood)
Mix: Manny Marroquin @ Larrabee Studios (Los Angeles)
Big Drums engineered by Ken Lewis & Brent Kolapalo

・プロデュースの”The Smeezingtons”はBruno Mars, Philip Lawrence, Ari Levineの3人によるプロデュース・チーム。
・アルバムは第56回グラミー賞にて、「Best Pop Vocal Album」を獲得。

ブルーノ・マーズ:
1985年10月8日、米国ハワイ州ホノルル生まれ。
2010年10月4日、デビュー・アルバム『Doo-Wops & Hooligans』リリース。
2012年12月、2nd アルバム『Unorthodox Jukebox』リリース。
2016年11月、3rd アルバム『24K Magic』リリース。
Queen「Good Old-Fashioned Lover Boy」
急流のように目まぐるしい、だけど花園のような華麗なアレンジに脱帽。
∨5th アルバム『A Day at the Races(華麗なるレース)』(1976年12月10日発売)収録
EP『Queen's First EP』(1977年5月20日発売)収録
作詞・作曲:Freddie Mercury/プロデュース:Queen
レーベル:EMI(英)/Elektra(米)
アルバムは全英1位、全米5位 EPは全英17位

録音・Mix:Mike Stone @ The Manor (Oxfordshire), Advision (London), Sarm (London), Wessex (London)

・初めて完全セルフ・プロデュースで作ったアルバム。
・この曲にはエンジニアのMike Stoneがバッキング・ヴォーカルで参加している。
Taylor Swift「We Are Never Ever Getting Back Together(私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない)」
“絶対に”ヒットさせるプロデューサー、マックス・マーティンとの初仕事。
∨先行シングル(2012年8月13日発売)
4th アルバム『RED』(2012年10月22日発売)収録
作詞・作曲:Taylor Swift, Max Martin, Shellback/プロデュース:Max Martin, Shellback
レーベル:Big Machine Records
全米1位、全英4位、オリコン2位 アルバムは全米初登場1位、全英1位、オリコン3位

録音:Sam Holland, Michael Ilbert @ Conway Studios (Los Angeles), MXM Studios (Stockholm)
Mix: Serban Ghenea @ MixStar Studios (Virginia Beach)

・シングル全米1位は自身初。
・このアルバムからMax Martin & Shellbackにプロデュースを依頼、曲作りにも参加してもらう。
10cc「I'm Not in Love」
はっきり言えます。70年代録音芸術の奇跡です。
∨第2弾シングル(1975年5月23日発売)
3rd アルバム『The Original Soundtrack』(1975年3月11日発売)収録
作詞・作曲:Eric Stewart, Graham Gouldman/プロデュース:10cc
レーベル:Mercury
全英1位、全米2位 アルバムは全英4位、全米15位

録音・Mix:Eric Stewart @ Strawberry Studios (Stockport, Cheshire, England)

・主にエリック・ステュアートが作った。結婚して8年の奥さんから「あなたは”私を愛している”と充分に言ってこなかった」と抗議され、その反論で書いたという。
・当初はもっとテンポが速くボサノバ風でデモを作っていたが、Kevin GodleyとLol Cremeから却下された。しかしスタジオのスタッフがこの曲を口ずさんでいるのに気づき、再プッシュしたところ、ゴドレイが「誰もやったことのないようなサウンドにするならいいよ。例えば楽器は一切使わずに声だけでやるのはどうだい?」と提案した。
・”サンプラー”というものがなかった時代なので、”テープ・ループ”でエンドレスのコーラスを作った。このコーラス録音の作業だけで3週間を費やしたという。

テン・シー・シー:
ともに英国マンチェスター出身の、Eric Stewart、Graham Gouldman、Kevin Godley、Lol Cremeの4人は、それぞれにStrawberry Studiosで仕事をするようになり、やがていっしょにバンドとして活動を始める。
1973年7月、1st アルバム『10CC』リリース。
1974年5月、2nd アルバム『Sheet Music』リリース。
1975年3月、3rd アルバム『The Original Soundtrack』リリース。大ヒットし、全米ツアーも成功をおさめ、バンド絶頂期を迎える。
1976年1月、4th アルバム『How Dare You!(びっくり電話)』リリース。
ケヴィンとロルが脱退。彼らは”Godley & Creme”として活動を始める他、1980年代はプロモーション・ビデオの監督業で大成功することになる。
1977年4月、5th アルバム『Deceptive Bends(愛ゆえに)』リリース。
1983年9月、10thアルバム『Windows in the Jungle(都市探検)』リリース。活動を停止する。
1992年5月、再結成アルバム『...Meanwhile』リリース。ケヴィンとロルはゲスト参加。
Ed Sheeran「Galway Girl」
大胆な裏メロだなと思ったら別の曲が重なっているのでした。
∨第3弾シングル(2017年3月17日発売)
3rd アルバム『÷ (Divide)』(2017年3月3日発売)収録
作詞・作曲:Ed Sheeran, Foy Vance, Johnny McDaid, Amy Wadge, Eamon Murray, Niamh Dunne, Liam Bradley, Damian McKee, Sean Graham/プロデュース:Mike Elizondo
レーベル:Asylum Records, Atlantic Records
全英2位、全米53位、アイルランド1位 アルバムは全英初登場1位、全米1位

録音:Adam Hawkins, Graham Archer, Joe Rubel @ RAK Recording Studios (London), Gingerbread Man Studios (Suffolk)
Mix: Mark “Spike” Stent @ The Mixsuite UK & LA

・サフォークのスタジオでこの曲を作っていた時たまたまレコーディングで来ていたアイリッシュ・バンド”Beoga”(作曲クレジット、Eamon以下の5人)との共作。彼らの「Minute 5」という曲がマッシュアップされている。
・アルバムは第60回グラミー賞にて「Best Pop Vocal Album」を獲得。
・610万枚を売り上げ、2017年世界で最も売れたアルバムとなった。

エド・シーラン:
1991年2月17日、英国ウェストヨークシャー・ヘブデンブリッジ生まれ、サフォーク・フラムリンガム育ち。
父はアイリッシュ系、母は英国人。
2004年から音楽を作り始め、自主制作CDを何作か発表する。
2011年1月に発表した自主制作EP『No. 5 Collaborations Project』がiTunesで2位になる。
 同年4月、Asylum Recordsと契約。
 同年9月、1st アルバム『+(プラス)』をリリース。全英初登場1位。全米5位。
2013年3〜9月、Taylor Swiftの「The Red Tour」のオープニングを務める。
2014年6月、2nd アルバム『X(マルチプライ)』リリース。
2016年、第58回グラミー賞にて、『X』収録の「Thinking Out Loud」が”Song of the Year”と”Best Pop Solo Performance”を獲得。
2017年3月、3rd アルバム『÷(ディバイド)』リリース。
Steely Dan「Peg」
当時のトップ・エンジニアが4人も関わっている、70年代録音の頂点。
∨第1弾シングル(1977年11月発売)
6th アルバム『Aja(彩 エイジャ)』(1977年9月23日発売)収録
作詞・作曲:Donald Fagen, Walter Becker/プロデュース:Gary Katz
レーベル:ABC Records
全米11位 アルバムは全米3位、全英5位

録音・Mix:Roger Nichols, Elliot Scheiner, Al Schmitt, Bill Schnee @ Village Recorders (West Los Angeles), Producer's Workshop (Hollywood), Warner Bros studios (Burbank), ABC recording studios (Los Angeles), Sound Labs (Hollywood), A&R studios (Manhattan)

・500万枚以上を売り上げた、彼らにとって初のプラチナム・アルバム。
・アルバムはグラミー賞で「Best Engineered Non-Classical Recording」を獲得。
・ギターソロはJay Graydonだが、それに決まるまで、常連のLarry Carltonを含む7人のトップ・ギタリストがトライした。カールトンはこのショックで「Room 335」を書いたと言われている。たしかにリフが似ている。
Katy Perry「Teenage Dream
これもマックス・マーティン。彼の仕事で必ずミックスを担当するのがサーバン・ゲネア。
∨第2弾シングル(2010年7月23日発売)
3rd アルバム『Teenage Dream』(2010年8月24日発売)収録
作詞・作曲:Katy Perry, Lukasz Gottwald, Max Martin, Benjamin Levin, Bonnie McKee/プロデュース:Dr. Luke (Lukasz Gottwald), Benny Blanco (Benjamin Levin), Max Martin
レーベル:Capitol
全米1位、全英2位、オリコン19位 アルバムは全米1位、全英1位、オリコン6位

録音:Emily Wright, Sam Holland @ Conway Recording Studios (Hollywood), Playback Recording Studios (Santa Barbara)
Mix: Serban Ghenea @ MixStar Studios (Virginia Beach)

・この曲の他、「California Gurls」「Firework」「E.T.」「Last Friday Night (T.G.I.F.)」がシングルで全米1位を獲得した。1アルバムから5つの全米トップ・シングルを生み出したのはマイケル・ジャクソンの『Bad』(1987)以来で、女性アーティストでは初。

ケイティ・ペリー(本名:Katheryn Elizabeth Hudson):
1984年10月25日、米国カリフォルニア州サンタバーバラ生まれ。
牧師の両親のもとに生まれゴスペル音楽のみを聴いて育つが、15歳時、クイーンの「キラー・クイーン」を聴いて衝撃を受け、音楽の道へ進むことを決意した。
2001年3月、”Katy Hudson”名義でゴスペル・アルバム『Katy Hudson』をリリース。
2007年4月、Capitol Recordsと契約。
2008年4月、1st シングル「I Kissed a Girl」リリース。全米1位に!
2008年6月、2nd アルバム『One of the Boys』リリース。全米9位、世界売上700万枚
2010年8月、3rd アルバム『Teenage Dream』リリース。全米初登場1位。
2013年10月、4th アルバム『Prism』リリース。全米初登場1位。
2015年、フォーブズ誌の「最も稼いでいるミュージシャン」ランキングで1位。1億3,500万ドル稼いだ。
・・・

次回の爆音アワーは・・・

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連載コラム

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  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
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  • Key Person
  • Listener’s Voice 〜Power To The Music〜
  • Editor's Talk Session

ギャラリー

  • 〝美根〟 / 「映画の指輪のつくり方」
  • SUIREN / 『Sui彩の景色』
  • ももすももす / 『きゅうりか、猫か。』
  • Star T Rat RIKI / 「なんでもムキムキ化計画」
  • SUPER★DRAGON / 「Cooking★RAKU」
  • ゆいにしお / 「ゆいにしおのmid-20s的生活」

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