【ライブレポート】感覚ピエロ×アル
カラ、「このツアーでまだやってない
曲を」

感覚ピエロが3月から開催している自身二度目の47都道府県ツアー<KKP TOUR 2018 またイかせてもらいます!! 47都道府県全国津々ムラ×2!! デリバリー感覚ピエロ!! ~チェンジだなんて言わせない~>の26本目を5月23日、群馬県の高崎club FLEEZで開催した。この日の対バン相手はアルカラ。常に年間100本以上のステージを行う百戦錬磨のライブバンドに、感覚ピエロが真っ向から立ち向かう熱い夜となった。
「<KKP TOUR>、高崎のお相手はロック界の貴公子、アルカラやー!」──稲村太佑(Vo/G)
バイオリンをフィーチャーした妖艶なSEにのってトップバッターにアルカラが登場、稲村太佑(Vo/G)のこの言葉から、キレのある演奏が複雑怪奇に絡み合う「マゾスティック檸檬爆弾」を投下して、一気に会場の熱気を沸点へと導いていく。2017年、長年連れ添ったギタリストが脱退するという衝撃もあったが、ここ最近はサポートを迎えてライブを継続しており、この日はfolcaの為川裕也と共にステージに立っていた。
疋田武史(Dr)と下上貴弘(B)が繰り出す変幻自在のグルーヴが祭囃子の狂騒を描いた「サイケデリンジャー2」の後、cinema staffとのスピリット盤(『undivided E.P.』)収録新曲「サースティサースティサースティガール」へ。曲の合間には、「アルカラのとっておきの曲を用意してきたよ」と哀愁漂うギターにのせて、お客さんに“おっぱい”を叫ばせる「おっぱいおっぱいおっぱいガール」を挟むなど、対バン相手の曲を引き合いにした演出でも、お客さんの心をがっちりと掴んでいた。
MCでは、アルカラが神戸で6年連続開催している<ネコフェス>に「感覚ピエロに出てほしいと思ってるけれど、スケジュールが合わずに実現できていない」と明かした稲村。「来年6月の日曜日は全部ネコで塗ってもらっています」と、すでに出演の約束を交わしたことを伝えた。
後半戦は「半径30cmの中を知らない」「さすらい」というアルカラの楽曲の中でもとりわけキャッチーな曲を畳みかけると、「いろいろなことがあって……最後にこの曲をどうしてもやりたいと思います」と、エモーショナルなバラード曲「秘密基地」でライブを終了した。
ライブ後の楽屋でバラード曲「秘密基地」を選んだ理由を稲村に訊くと、「高崎FLEEZはとてもお世話になっているハコだから。メンバーが抜けた後、やれる曲が少なくなったけど、それでも前に進んでいる姿を見せたかった」と語った。さらに「ふつうはバラードで締めることはないけど、(感覚ピエロが)その後に上げてくれるバンドであることを信頼して」とも。その言葉に、アルカラというバンドが多くの仲間に慕われる理由を痛感した。
後攻は感覚ピエロ。アルカラの気持ちの込もったライブを見せられた直後ということもあってか、登場した瞬間から完全にメンバーのギアはトップに入っていた。1曲目の「CHALLENGER」から早速“ウォーウォー”という雄々しいコーラスを巻き起こし、会場を一斉にジャンプさせていく。
長身のギタリスト秋月琢登(G)の攻撃的なギターリフが口火を切る「疑問疑答」、ステージをピンク色の照明で染めたエロティックなパーティーチューン「ワンナイト・ラヴゲーム」というアップナンバーを畳みかける前半戦。フロントマン横山直弘(Vo/G)が卑猥な言葉でフロアを煽りながら生まれる高揚感は、決してステージから与えるだけの一方通行ではなかった。感覚ピエロのライブはその場所にいる全員で作られていく。
「俺たちがめちゃめちゃ尊敬しているアルカラ先輩に大きな拍手を! 俺らがやる前から、おっぱいをネタにしてくれて(笑)。後輩の俺たちのことを愛してくれるアルカラが大好きです」。対バン相手への敬意に満ちた横山の言葉にフロアからは大きな拍手を送られた。
曲中に次々と表情を変えてゆく「変幻」や、横山の力強い歌で未来を切り開いてゆく「ハルカミライ」など、2月にリリースされたバンド初のフルアルバム『色色人色』のナンバーがセットリストの中心。そんななか、当然、長いツアーということで、会場ごとに変化もあり、新曲「一瞬も一生もすべて私なんだ」もツアー中盤から新たに加わった曲のひとつだ。このオトナの土ドラ 『いつまでも白い羽根』主題歌でもあるドラマチックなロックナンバーは、今後、彼らにとって大切に歌い続けていきそうな曲でもある。
「お待ちかね、本家のアレやっちゃいます!」という横山の言葉で突入した「O・P・P・A・I」では、なぜか曲の入りで西尾健太(Dr)が仮面ライダーのポーズを決めていたり、バンドの新境地を切り開いた変態ラブポップ「LOVE GENERAL」では、滝口大樹(B)がベースを頭の後ろに回した鮮やかな背面弾きでも魅了。演奏の合間を縫うようにメンバーがステージで見せる動きの一つひとつが自由奔放で、楽しげで、ステージから一瞬たりとも目を離せなかった。
「高崎、舐めてた、ごめんなさい。お前ら、めっちゃホットです」。ラスト1曲を残して、横山がギターを弾きながら語りかけた。「7月28日、俺たち結成5周を迎えます。まだまだ先輩に比べたら甘ちゃんかもしれないけど。それでも、これだけの人の前で歌えることを誇りに思います」。
そう言って最後に、他の誰でもなく、目の前にいる“あなた”へと捧げたのは、「さよなら人色」だった。最初は横山ひとりでしっとりと。そこにバンドの演奏が加わり、一気にエモーショナルを爆発させると、横山は「俺たちに出会ってくれてありがとう!」と叫んだ。これだけ長いツアーでも、悪い意味の“そつなくこなす感”はゼロ。その瞬間その瞬間のフロアの反応を全身で受け止める、完全燃焼のライブだった。
本編を終えたあと、「アンコール!」の声が小さいと感じたのか、「待て!待て!このへん(前のほう)しか言ってない。本当に出てきてほしければ、後ろまで言ってくれ!」と、ステージ袖からひょっこり顔を出した横山。より大きな「アンコール!」の声が湧いたところで、再びメンバー全員がステージに現れた。
そして、「テンションが上がったので、このツアーでまだやってない曲をやります」と「メリーさん」を投下。彼らのライブには欠かせない曲だけに、今回のツアーでやっていないこと自体が意外だったが、そういう刺激が長いツアーには必要なのかもしれない。ラストは「拝啓、いつかの君へ」の大合唱で終演。「今日、日本中でお前らがいちばんかっこよかった!」。最後まで横山の言葉は熱かった。
   ◆   ◆   ◆
ライブを終えて、感覚ピエロの横山と西尾からアルカラとの対バンについてコメントをもらった。
「ツアーが半分過ぎたところでアルカラと一緒にやれて、気持ち的には原点に戻れたなと思ってます。めっちゃ好きなので、緊張しましたけど(笑)。メンバーも燃えてるのがわかったから、僕も火がつきましたね。バンドを続けててよかったなと思いました」──西尾健太
「ようやく念願のアルカラ先輩と対バンができて、メンバー全員が刺激をもらえた26本目でした。今日は新しいこともやったし、後半戦は攻めの感覚ピエロになるというか。もっとエネルギッシュな感覚ピエロが見られると思うので、楽しみにしていてください」──横山直弘
   ◆   ◆   ◆
いよいよ後半戦に突入した47都道府県ツアー。ファイナルの大阪なんばHatchに向けて、ここからバンドの勢いはますます加速していきそうだ。次回は、6月9日に福井CHOPで開催されるグッドモーニングアメリカとの対バンにて、対談とレポートをお届けする予定だ。
取材・文◎秦理絵

撮影◎後藤壮太郎
■<KKP TOUR 2018 またイかせてもらいます!! 47都道府県全国津々ムラ×2!! デリバリー感覚ピエロ!! ~チェンジだなんて言わせない~>5月23日@群馬・高崎club FLEEZセットリスト


▼アルカラ セットリスト

01. マゾスティック檸檬爆弾

02. サイケデリンジャー2

03. サースティサースティサースティガール

04. 水曜日のマネキンは笑う

05. カキツバタ832

06. チクショー

07. 半径30cmの中を知らない

08. さすらい

09. 秘密基地
■感覚ピエロ Digital Single「一瞬も一生もすべて私なんだ」


主要配信サイトにて配信中

▼iTunes

https://goo.gl/UnUKry

▼Apple Music

https://goo.gl/hvoKNs

■<47都道府県ツアー2018『KKP TOUR またイかせてもらいます!!47都道府県全国津々ムラ×2!! デリバリー感覚ピエロ!!~チェンジだなんて言わせない~』>

03月04日 愛知 Zepp Nagoya

03月09日 東京 Zepp Tokyo

03月01日 埼玉 西川口HEARTS

03月11日 静岡 UMBER

03月17日 大分 DRUM Be-0

03月18日 宮崎 SR-BOX

03月02日 鹿児島 SR-HALL

03月21日 熊本 熊本 B月9 V2

03月23日 福岡 DRUM LOGOS

03月24日 佐賀 Live House GEILS

03月25日 長崎 DRUM Be-7

03月31日 山梨 甲府KAZOO HALL

04月01日 長野 松本ALECX

04月04日 岩手 盛岡CLUB CHANGE WAVE

04月05日 青森 青森Quarter

04月07日 栃木 HEAVEN’S ROCK Utsunomiya VJ-2

04月08日 千葉 柏ThumbUp

04月13日 広島 HIROSHIMA CLUB QUATTRO

04月14日 岡山 CRAZYMAMA KINGDOM

04月18日 愛媛 松山サロンキティ

04月02日 高知 高知X-pt.

04月21日 香川 高松DIME

04月22日 徳島 徳島club GRINDHOUSE

05月16日 秋田 秋田LIVESPOT2

05月17日 山形 山形ミュージック昭和セッション

05月23日 群馬 高崎club FLEEZ

05月26日 茨城 水戸LIGHT HOUSE

05月27日 神奈川 横浜BAYSIS

05月31日 福島 郡山 CLUB #9

06月01日 宮城 仙台CLUBJUNKBOX

06月03日 新潟 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE

06月06日 石川 金沢LIVE HOUSE vanvanV4

06月09日 福井 福井CHOP

06月10日 富山 富山MAIRO

06月17日 北海道 Sound Lab mole

06月23日 岐阜 岐阜CLUB ROOTS

06月24日 三重 松阪M'AXA

06月30日 和歌山 和歌山GATE

07月01日 奈良 奈良NEVER LAND

07月06日 兵庫 music zoo KOBE 太陽と虎

07月07日 京都 京都MUSE

07月08日 滋賀 滋賀U★STONE

07月14日 鳥取 米子 AZTiC laughs

07月15日 島根 松江 AZTiC canova

07月16日 山口 LIVE rise SHUNAN

07月21日 沖縄 桜坂セントラル

07月28日 大阪 なんばHatch

■cinema staff×アルカラ スプリットEP「undivided E.P.」


2018年6月13日(水)発売

PCCA.04674 / ¥1,852+税

「first song(at the terminal)」/cinema staff

「サースティサースティサースティガール」/アルカラ

「チクショー」/cinema staff(アルカラ楽曲カバー)

「great escape」/アルカラ(cinema staff楽曲カバー)

「A.S.O.B.i」/cinema staff × アルカラ

▼予約/先着購入特典情報

・TOWER RECORDS:cinema staff久野洋平描き下ろし cinema staff×アルカラオリジナルステッカー

・その他一般店:cinema staff×アルカラ「undivided E.P.」告知ポスター

※一部お取り扱いない店舗 / オンラインサイトもございます。店舗へご確認のうえご予約下さい。

※特典は無くなり次第終了となります。あらかじめご了承下さい。

■神戸ライブサーキットイベント<ネコフェス 2018 -KUDAKENEKO ROCK FESTIVAL->


2018年6月24日(日)神戸三宮地区ライブハウス9会場

OPEN 13:30 / START 14:00

▼会場

VARIT. / CHICKEN GEORGE / ART HOUSE / Event-hall RAT / BLUEPORT / music zoo KOBE 太陽と虎 / クラブ月世界 / KINGSX / KINGSX BASE

▼出演

アルカラ / Ivy to Fraudulent Game / uchuu; / クリトリック・リス / Sound Schedule / cinema staff / chaqq / バックドロップシンデレラ / bacho / 森重樹一 from ZIGGY (from アルカラ 下上貴弘[B] / 疋田武史[Dr]) カトウタロウ(G) / UNCHAIN / Age Factory / グッドモーニングアメリカ / ココロオークション / コザック前田 / ジラフポット / 新里英之 from HY / スーパーノア / STANCE PUNKS / 爆弾ジョニー / Halo at 四畳半 / ビレッジマンズストア / FERN PLANET / Brian the Sun / ベッド・イン / ボーフラ / みそっかす / MONO NO AWARE / MOROHA / Rhythmic Toy World / LONE

ircle / I am you are / I-RabBits / Avenge Somebody’s / alcott / URIO / A(c) / OTEMOTOchopsticks / キュウソネコカミ / goodtimes / 高揚世界 / シェンフーシュバイツ / the cibo / 順平(chaqq)の紙芝居 / 伸(シン)髙木誠司 / →SCHOOL← / セックスマシーン / ソウルフード / sooogood! / 超能力戦士ドリアン / THE TOMBOYS / パノラマパナマタウン / HERE / フィッシュライフ / folca / THE MUSMUS / ゆーの / 夜の本気ダンス / ライブキッズあるある中の人 / LAZYgunsBRISKY

関連リンク

BARKS

BARKSは2001年から15年以上にわたり旬の音楽情報を届けてきた日本最大級の音楽情報サイトです。

連載コラム

  • ランキングには出てこない、マジ聴き必至の5曲!
  • これだけはおさえたい邦楽名盤列伝!
  • これだけはおさえたい洋楽名盤列伝!
  • MUSIC SUPPORTERS
  • the Homeground
  • Key Person
  • 気になるワードでディグる! 〇〇なMV

ギャラリー

  • Tsubasa Shimada(PRIZMAX) / 「Wet Crate」
  • SUPER★DRAGON / 「楽楽★PAINT」
  • Yun*chi / 「Yun*chiのモヤモヤモヤ」
  • OLDCODEX / 「WHY I PAINT ~なぜボクがえをかくのか~」
  • 魔法少女になり隊 / 「魔法少女になり隊明治のあったりなかったり」
  • みねこ美根 / 「映画の指輪のつくり方」
  • 嘘とカメレオン / 「猫を抱いて蝶と泳ぐ」
  • エドガー・サリヴァン / 「東京文化びと探訪」

新着