hide、ドキュメンタリー映画初日の
舞台挨拶にI.N.A.、生駒里奈らが登場
今作のモチーフであるマーブル模様の風船が揺らめく会場に、石川智徹監督、ナビゲーター役の矢本悠馬、hideの共同プロデューサー・I.N.A.(hide with Spread Beaver)、そしてhideファンを公言している生駒里奈が登壇。映画を通じて改めて知ることができるhideの魅力や、今作にかけた想いをそれぞれが語った。
映画『HURRY GO ROUND』は、hideが急逝して20年のプロジェクト“hide 20th Memorial Project”の一環として制作されたもので、hideが亡くなる直前の3ヶ月を追うドキュメンタリー。今作のナビゲーターを務めた矢本悠馬は「今回、ドキュメンタリーっていうのも初体験だし、hideさん初心者でもありますし、偉大な方を背負っての舞台挨拶なので、相当緊張しています」と、今の心境を吐露。「ピンク スパイダー」のロケ地に入ってテンションが上がったという矢本は、「途中から完全にhideさんのファンになっちゃって、ロサンゼルスでははしゃいじゃったりもしていて、自分で見てちょっと恥ずかしかったですね、少年に戻ったみたいな感じになっていて」と撮影を振り返った。
また、今作の撮影をきっかけに発見された「HURRY GO ROUND」のヴォーカル別テイクバージョンについて、I.N.A.は「この映画に出演するにあたって、20年ぶりぐらいにデータを開いたんですよ。そしたらその中にhideの別テイクの歌が入っていたんですよね。僕自身もすごくビックリして、これを完成させてみなさんの元に届けられたらいいなあと思ったんです」と秘話を語った。その音源を聴いて涙が止まらなかったという石川監督。「今回hideさんが奇跡を起こしてくれたのかなと、ちゃんとしっかりみなさんに聴いていただきたいなと思い、最後に入れさせていただきました」と、感慨深い表情を見せた。
この日のスペシャルゲスト、元乃木坂46の生駒は、hide with Spread Beaverのロゴが入った私物のジャージを着て、自身が選曲した「DOUBT」に乗って登場。hideファンになったいきさつや、「朝のお仕事の時、メイク中に聴いてると、ちょっと安心してお昼寝ができるんです」という独特のエピソードを語り、会場を沸かす場面も。「hideさんはこういうことを考えて、こういうことを伝えていたんだっていうことをちゃんと知ることができたのがこの映画の魅力だなあと思って、ちょっと泣いちゃいました」と感想を伝えた。
「hideさんが亡くなって20年というところもあり、hideさんをまったく知らない人がhideさんと出会える映画を作ったらどうだろうと思った」と、今作を制作したいきさつを語っていた石川監督に対し、I.N.A.が「こういう映画で矢本くんみたいにhideをまったく知らなかった人たちがhideを繋いでいってくれる、そういうきっかけを与えていただいて、本当にありがたいと思いました」と感謝の気持ちを述べると、会場からは温かい拍手が贈られた。
ステージ上では今作で流れる別テイクバージョンの「HURRY GO ROUND」が、6月6日にリリースされるトリビュートアルバム『hide TRIBUTE IMPULSE』に収録されることが発表された。hideが遺したこの奇跡を、今作で改めて体感していただきたい。
「hide TRIBUTE IMPULSE」ティザー映像
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