【インタビュー】ロニー・ロメロ「ノ
ゾム・ワカイの名前は、世界中に一気
に拡がる」

現代ハード・ロック/ヘヴィ・メタル界で最も注目されているシンガーのひとりであるロニー・ロメロが、自らのバンド:ローズ・オブ・ブラックに続き、新たな活動拠点として選んだのが、若井望率いるNozomu Wakai's DESTINIAだ。
──2018年に入ってレインボーのライヴ・アルバムとツアー、ローズ・オブ・ブラックとコアレオーニのアルバム、そして5月にDESTINIAのアルバム発表…と、もの凄い活躍ぶりですね。
ロニー・ロメロ:忙しいのを楽しんでいるよ。ここ2年、まるでローラーコースターに乗ったようで、本当にクレイジーな毎日なんだ。でも、それを嫌だと感じたことは一度もない。日々スリリングな出来事があって、ドキドキしながら過ごしているよ。
──Nozomu Wakai's DESTINIAでやることになったきっかけを教えて下さい。
ロニー・ロメロ:初めてノゾムと会ったのは2016年、日本の<ラウド・パーク'16>フェスだった。それまで彼の音楽は聴いたことがなく、日本のヘヴィ・メタルのことはあまり知らなかった。もちろんラウドネスの『THUNDER IN THE EAST』は知っていたけど、彼ら以外にどんなアーティストがいるか知識がなかったんだ。でもノゾムの過去の作品を渡されて、今住んでいるスペインに戻ってから聴いてみたら、凄いギタリストだと驚いた。とてつもないサムシングを持っているミュージシャンだと確信したよ。レコード会社からの最初のオファーは、2~3曲一緒にやるというものだった。「Metal Souls」と「Take Me Home」、それからもう1曲ぐらいね。でも彼の音楽的なアイディアに共鳴して、アルバム全曲で共演することになったんだ。彼のギター・プレイと楽曲が俺のヴォーカルと一体になることで、最高のケミストリーが生まれると確信した。DESTINIAにエキサイトするのは俺だけではないだろう。世界のメタル・コミュニティが『METAL SOULS』を聴いて衝撃を受けるよ。ヨーロッパ、北米、南米...ノゾム・ワカイの名前は、きっと一気に拡がると信じている。
──『METAL SOULS』の作曲/作詞などのクリエイティヴな作業には、どの程度関与しているのですか?
ロニー・ロメロ:すべての作曲と作詞はノゾムによるものだ。彼が仮のヴォーカル・メロディも書いていて、それ自体が素晴らしいものだった。俺はオリジナルを尊重しながら、少しずつ自分なりの解釈を加えて完成させていった。ノゾムはメロディ・ライターとしても優れている。彼は俺が提案するアイディアにオープンに耳を傾けてくれたし、一緒に作業していてとてもやりやすかったよ。
──『METAL SOULS』はヨーロッパや北米のメタル・ファンの多くにとって、初めて若井望のギター・プレイに触れる機会となりますが、彼のスタイルをどのように説明しますか?
ロニー・ロメロ:ノゾムのギター・スタイルには1970年代から80年代のクラシック・ハード・ロック/ヘヴィ・メタルの要素がありながら、モダンなシュレッディングも修得している。新旧の絶妙なミックスだよ。彼は自分の音楽を“クラシック・モダン”ヘヴィ・メタルと表現しているけど、俺もその呼び方がピッタリだと思うね。きっと欧米のメタル・ファンは彼のプレイに恋に落ちるよ。
──アルバムのタイトル・トラック「Metal Souls」ではどんなメッセージを伝えようとしていますか?
ロニー・ロメロ:この曲については、ノゾムとしっかり話し合ったんだ。彼も俺もメタルの魂を持っている。そして世界中には、そんな人々がたくさんいるんだ。これまでメタルは決してメインストリームではなかった。でもメタル・コミュニティの絆は、いかなる他のジャンルよりも強い。だからこの曲では、世界中の“メタル・ソウルズ”の持ち主たちが一体となって凄まじいエネルギーを生み出すことを描いているんだ。一種のユートピア的世界かも知れないけど、そんなメタル・ワールドを予見している曲だ。
──一方「Take Me Home」は、ライヴで盛り上がりそうなアリーナ・パワー・バラードですね。
ロニー・ロメロ:うん、パワー・バラードというものは今では決してファッショナブルではないけど、世代を超えてリスナーの心を揺さぶる要素がある。認めたくなくても「Take Me Home」は自然と心の中に入り込んでいくんだ。そして気がつくと、歌わずにいられなくなっているんだよ。「Rain」にもパワー・バラードっぽい部分があるね。これらの曲のデモを聴かされて、「歌ってくれない?」と言われたら、もう断ることは不可能だろ(笑)?
──あなたの好きなパワー・バラードは?
ロニー・ロメロ:ホワイトスネイクの「イズ・ディス・ラヴ」と「ヒア・アイ・ゴー・アゲイン」だな。マニアックではないけど、やっぱり正統派がベストだよ。
──若井望自身がデザインした『METAL SOULS』のジャケットについてはどう思いますか?
ロニー・ロメロ:気に入っているよ。頭蓋骨とデヴィル・ホーンは1980年代らしさがあるのと同時に、ヘヴィ・メタル・カルチャーにおけるタイムレスなアイコンだ。それを2018年にリスナーの顔面に突きつけるのは素晴らしいステートメントだと思う。良いアイディアだよ。
──トミー・アルドリッジとマルコ・メンドーサのプレイについては?
ロニー・ロメロ:彼らとのレコーディングはそれぞれ別の場所で行ったけど、ミックスが素晴らしいおかげで、バンドがひとつの部屋で顔を見ながらプレイしているように聞こえる。トミーとマルコは2人とも最高のプレイヤーだし、しかも数多くのミュージシャンと共演してきて、いかに効果的なプレイを聴かせるかを心得ているんだ。そんなサウンドがすごく気に入っている。
──過去にトミーとマルコのプレイで気に入っていたものはありますか?
ロニー・ロメロ:ホワイトスネイクのDVD『ライヴ・イン・ザ・スティル・オブ・ザ・ナイト』が凄いと思った。2004年ロンドンでのライヴで、2人のコンビネーションが絶妙なんだ。この中にノゾムと俺が放り込まれたら、どんなに素晴らしいパフォーマンスになるか、想像もできないよ。
──『METAL SOULS』を聴くと、この4人によるライヴをぜひ見たくなります。
ロニー・ロメロ:うん、俺もDESTINIAとしてライヴをやりたいと考えている。『METAL SOULS』の曲はきっとアルバム以上にエキサイティングなものになるだろう。そRに俺たちがやっている他のバンドの曲もプレイしてもいいし、レインボーの曲を1~2曲入れても面白いんじゃないかな。DESTINIAとして『METAL SOULS』を発表して、次に進むべきステップは、やはりライヴを行うことだと信じているよ。
──あなた自身の今後の予定を教えて下さい。
ロニー・ロメロ:2018年6月にローズ・オブ・ブラックとしての短期ツアー、夏の終わりにはコアレオーニとのツアーをやる。さらに11月から12月にはローズ・オブ・ブラックともう一度ヨーロッパ・ツアーがあるんだ。レコーディングについてはいくつかオファーを受けているけど、あまり多くのプロジェクトに参加することで「なーんだ、またロニー・ロメロか」と飽きられるようにはなりたくない(笑)。それよりもDESTINIAとしてのライヴをやりたいね。もちろんレインボーとしてのライヴも、これからも続けていきたい。リッチー・ブラックモアと若井望という、2人のギタリストからの連絡を待っているところだよ。
取材・文:山崎智之
Nozomu Wakai's DESTINIA『METAL SOULS』


2018年5月23日発売

【通販限定 直筆サイン入り写真付き初回限定盤CD+ボーナスDVD+若井望デザインTシャツ+フォトカード5枚セット】¥8,000+税

【初回限定盤CD+ボーナスDVD】¥3,500+税

【通常盤CD】¥2,500+税

※日本語解説書封入/歌詞対訳付き

1.Metal Souls

2.Rain

3.The End of Love

4.Promised Land

5.Take Me Home

6.Raise Your Fist

7.Be a Hero

8.Metamorphosis

9.Cross The Line

10.JUDGEMENT DAY

11.Ready for Rock(初回限定盤ボーナストラック)

DVD

・ミュージックビデオ:

◎Metal Souls

・インタビュー映像

・ビハインド・ザ・シーン:

◎アルバム制作風景

◎ミュージックビデオメイキング
【メンバー】

若井 望(ギター)

ロニー・ロメロ(ヴォーカル)

マルコ・メンドーサ(ベース)

トミー・アルドリッジ(ドラムス)

<「METAL SOULS」発売記念イベント>

2018年5月30日(水)

@dues新宿

OPEN:18:30 / START:19:00

整列開始:18:00予定

イベント内容:演奏1曲+サイン会
2018年6月2日(土)

@タワーレコード渋谷店 5F洋楽フロア

15:00

※イベント開始の15分前に5Fイベントスペース付近にお集まりください。

イベント内容:トークショー&サイン会
※下記商品を各店舗にてご購入のお客様に先着でイベント参加券を配布

5月23日発売NOZOMU WAKAI'S DESTINIA『METAL SOULS』

初回限定盤CD+ボーナスDVD GQCS-90582~3

通常盤CD GQCS-90584

http://wardrecords.com/page/destinia/event/

アーティスト

BARKS

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