【良曲満載】Perfumeファンにおすす
めしたい! “テクノアニソン”8曲【
アニソンライター厳選】

音やダンスにその影響が感じられる? Perfumeファンに全力でオススメしたい"テクノポップ"なアニソンを集めてみました。

洗練されたサウンドと個性的なダンス、そして斬新な舞台演出の数々で、日本で……いや、世界レベルで愛されるテクノポップユニット、Perfume。
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メジャーデビュー直後からその音楽性が愛好家の注目を集め、2007年にはCMソングに起用された『ポリリズム』が大ヒット。その後も、常に進化を続け、現在でもJ-POPシーンで唯一無二な存在感を放ち続けています。
彼女たちの活躍を受けてか、2000年代の後半から現在に掛けて、アニソンや声ソンの世界でも良質な“テクノアニソン”が次々に誕生しています。今回は、その影響を音に感じられるアニソンや、同アーティストに縁深いクリエイターが携わった楽曲など、Perfumeファンならば見逃せないオススメの楽曲を紹介します。
堀江由衣『バニラソルト』テレビアニメ『とらドラ!』のエンディング曲として使用された堀江由衣さんのテクノポップなシングル曲。
この曲がリリースされた2008年は、Perfumeがファーストフルアルバム『GAME』で、その評価と人気を決定付けた年であり、曲調にもその影響がストレートに感じられます。
ガーリーでテクノなサウンドと堀江さんのキュートな歌声のアンサンブルが最高に気持ち良く、思わず胸がキュンとトキメクような1曲に。
特筆すべきは本曲のMVの存在で、劇中ではキラキラした空間の中で、Perfumeのメンバーを連想させる「ショートカット」「前髪パッツンのロング」「ふわふわパーマなロング」という3種類のヘアースタイルの堀江さんが歌とダンスを披露。
音も映像もPerfumeへのオマージュを思わせるエッセンスが随所に散りばめられています。
"テクノポップ"がお茶の間レベルでのリバイバルを果たした当時の熱を、見事にアニソンへと落とし込んだナンバーと言えるでしょう。2008年のアニソンを代表する名曲です!
ミス・モノクローム『ポーカーフェイス』『バニラソルト』で、突如としてテクノ化したほっちゃんが、更にその路線を押し進めて誕生したキャラクター、それがミス・モノクロームです。
堀江さんのコンサートに自身が演じるCGキャラクターとして初登場後、アニメやコミック、スマートフォンゲームなど様々なメディアミックスを展開する人気キャラに。「ミス・モノクローム」名義でのアーティスト活動もスタートし、音源も数多く発売されています。
本曲は、ファンからの人気も高いファーストシングルで、ピコピコしたサウンドに乗せて、ボイスエフェクトを使用した"ロボット声"での歌唱を展開。
アンドロイドというキャラクター性を逆手に取り、声優の歌声をバリバリに加工するというアイデアは非常に画期的かつラディカルで、多くのアニソンファンに衝撃を与えました。
アイドルでありつつも、ボーカルをエフェクト処理することで、電子的かつオリジナリティの強いアーティスト性を打ち出したPerfumeと同方向にあるチャレンジングな曲であり、ほっちゃんのもうひとつのペルソナであるミス・モノクロームの個性を決定付けたナンバーです。
歌やダンスにPerfumeを感じます!
吉田仁美『ラブリンク』2013年に放映されたプリキュアシリーズ第10作『ドキドキ! プリキュア』の後期エンディング曲。
同作は、前期のエンディングだった『この空の向こう』で、テクノアプローチにチャレンジしており、本曲も歌唱に吉田仁美さん、作曲にDr.Usuiさん(MOTOCOMPO)という同体制で制作されています。
コンポーザーにテクノポップ系のアーティストを招き、本格的な電子音が楽しめる本曲。
メロディと歌だけでも相当なレベルの高さなのですが、ファンならば見逃せないのが、曲に合わせてCGキャラクターが踊るダンスの存在です。
可愛らしくも強く印象に残る振付けを考案したのは、Perfumeの個性的なダンスの数々を生み出したMIKIKOさん。同じく、MIKIKOさんが振付けを担当した『この空の向こう』と併せて、必見のアニメーションとなっています。
佐倉千代(CV:小澤亜李)『ウラオモテ・フォーチュン』中田ヤスタカさんの作るJ-POPが好きな方ならば、きっと好きになってくれるに違いないアニソンシーンのコンポーザー……それが、ヒゲドライバーさんです。
チップチューン的なデジタルサウンドに、明るさとマニアックさが同居するメロディ、そして、エフェクトを巧みに使ったボーカル。ヒゲドライバーさんの作り出すテクノポップ系の楽曲には、Perfumeをはじめとする中田サウンド愛好者の琴線に触れる要素が数多く詰まっています。
その魅力がタップリと凝縮された曲が、この『ウラオモテ・フォーチュン』。声優の小澤亜李さんが出演作のキャラクター名義で歌っている楽曲で、ピコピコした打ち込み音とキュートな歌声の相乗効果が、とてつもない愛くるしさを生み出しています。
歌に加工を行っているものの、人間味とチャーミングなフィーリングを失うことなく、それでもシッカリと“テクノ”へと仕上げた絶妙なバランス感覚による仕事ぶりも目を引きます。
バンド形態による作編曲も込みで、ヒゲドライバーさんの楽曲はどれも素晴らしものばかりですが、“テクノポップ”ならば個人的に一番のオススメは、この曲! 中田ヤスタカファンにも全力でプッシュさせていただきます。
ハッカドール高木美佑、奥野香耶、山下七海)『Happy Days Refrain』ポップカルチャー特化型ニュースアプリのアニメ化『ハッカドール THE あにめ~しょん』、そのエンディングを飾った曲。
主演声優3人による4つ打ちテクノなダンスポップ曲で、こちらも柔らかめに掛けたボイスエフェクトに、煌めくメロディ、アッパーなサビの多幸感を盛り上げる緩急の効いた曲構成と、中田ヤスタカ曲が好きな人なら見逃せない要素が盛り沢山。
更に、MVで見ることができるメンバーのダンスには、いたる所にPerfumeを彷彿とさせるアクションが盛り込まれており、歌、音、そして、踊りという全ての要素でオマージュが感じられる作りになっています。
未来感のあるセットや女性的でスタイリッシュな衣装も含めて、視覚的にも強い影響が見受けられるナンバーで、Perfumeへのオマージュとしては『バニラソルト』と並び立つレベルで素晴らしい完成度を誇ります。
アニメ化と連動したプロジェクトなので、ユニットとしては単発で終わってしまったのが本当に惜しい限り。テクノなJ-POP好きにも是非とも聴いていただきたいと思います。
中田ヤスタカによるプロデュースなアニソン!
井上麻里奈『ビューティフル・ストーリー』『ポリリズム』リリースの半年前に世に生まれた、中田ヤスタカさんプロデュースによる声優ソング。井上さんが主演を務めた『月面兎兵器ミーナ』のエンディングテーマとしても起用され、視聴者に強いインパクトを残しました。
中田さんプロデュース曲の旨味が随所に溢れており、言わずもがなのハイクオリティーな楽曲となっています。
『リニアモーターガール』や『コンピューターシティ』、『エレクトロ・ワールド』といったメジャーデビュー直後の初期曲にも通じるロックな高揚感とポップな親しみやすさ、そして胸を貫く情緒的なメロディが渾然一体となったトラックは、ただただエモーショナルで、素晴らしいとしか言い様がありません。
ちょっと儚げな印象を与える井上さんの歌声も曲調にマッチしており、「テクノポップアニソン」の特異点として、今も色褪せぬ輝きを放っています。
嘉陽愛子『cosmic cosmetics』こちらも中田ヤスタカさんのプロデュース曲。avexから音源をリリースし、声優としての活動も行っていた嘉陽愛子さんの11枚目のシングルで、2006年の作品。
スペーシーでオシャレな電子音が曲全体をコーティングしており、嘉陽さんの艶っぽい歌い方もあってか、後の中田さん関連の楽曲に比べると、どこか大人びたムードが大きな特徴。
メイクやファッションに関するワードを並べたリリックもスマートで、歌と音の世界観は、PerfumeというよりはMEGさんの諸楽曲に近いものが感じられますね。
Perfumeの大ブレイク直前に世に生み出された、まさに"隠れた名曲"です。
桃井はるこ『Sunday early morning』桃井はるこさんが2008年に発表したフルアルバム『Sunday early morning』のタイトルトラック。
桃井さんといえば、テクノポップ路線へと踏み出した直後のPerfumeに楽曲を提供した経験を持っていることで、古参のファンならばその名を知らぬアーティスト(「ぱふゅーむ×DJ momo-i」名義で、『アキハバラブ』というタイトルの限定シングルをリリース)。
そんな桃井さんが、この曲ではエレクトロ的なサウンドに挑戦しており、スタイリッシュでロックな電子サウンドを聴かせてくれます。
Perfumeとの縁もあるアニソンアーティストということで、テクノ好きなアイドルファンにもオススメの本曲。
当時は、PerfumeのJ-POPシーンでの大躍進に加えて、洋楽ファンの間でも「ニューレイブ」と呼ばれたロック・ミュージックとクラブ系の音楽との融合を図った新しいサウンドが人気を誇っており、様々な音楽シーンでテクノ系のユニークな曲が次々に生み出されていました。その当時の時代性と熱狂も思い起こさせてくれます。

ウレぴあ総研

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