L→R RIKIJI(Ba)、KEN LLOYD(Vo)、K.A.Z (Gu&Programming)

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【OBLIVION DUST インタビュー】
ライヴが一番のプロモーションだと
思っている

純粋に音楽とパフォーマンスだけで観る者を虜にするOBLIVION DUSTのステージ。瞬時に会場を至福の空間にしてしまう彼らが今年も全国ツアーを開催する。個性の塊のような3人が語るライヴの醍醐味とは?

2017年から2018年2月にかけて、20周年イヤーで20本のツアーを回るなどかなり精力的にライヴを行なってきましたが、20周年をどう受け止めていましたか?

K.A.Z
OBLIVION DUSTは1度解散(2001年)していることもあって、何周年っていうのをあまり気にしてこなかったから“もう20年が経っちゃってるんだ!?”って。長くもあるけど、あっと言う間でもあるような。

でも、どこかでOBLIVION DUSTは続いていくなって思ってはいましたか?

K.A.Z
そこも意識してなかったですね。続くとか続かないよりもいい曲ができて、その曲をステージで演奏した時にいい景色が観せられるかのほうが重要だから。記念日的なものを覚えてないメンバーばかりだし(笑)。
KEN
途中で解散してブランクがあるから、20年も活動してないですからね。
RIKIJI
実質、活動している時期を凝縮すると5年ぐらい?
KEN
7年ぐらい(笑)。俺自身も20年も日本にいるなんて思ってなかったから、そういう意味ではびっくりですけど、時間が経つのを早く感じるのはそれだけ作ることに没頭していて中身が詰まった日々だったからなのかなって。オブリは再結成前も再結成後も波乱万丈でアップダウンが激しいバンドだから、今振り返ってもすごいなと思うし。

途中で解散したとはいえ、よく続いたなって?

KEN
“よく復活できたな”っていうほうが正しいかな(笑)。
RIKIJI
俺はあとから加入(1998年)しているから、1stアルバム(『LOOKING FOR ELVIS』/1997年6月発表)には参加してないんですよ。バンドって軌道に乗せるまでが大変だから、その時期は濃かったんじゃないかと思いますけどね。

波乱万丈だったということですが、20周年記念ツアーのファイナル公演だったマイナビBLITZ赤坂のMCでKENさんは“あと20年よろしくお願いします”って言ってましたよね。

KEN
そんなこと言ってました?(笑) じゃあ、感極まって言っちゃったのかも。また途中でブランクあるかもしれないですけどね(笑)。

そういう言葉が出るほど充実したツアーだったのでは?

K.A.Z
昔から観に来てくれているファンもいれば初めて観に来た人もいて、“20周年おめでとう!”って言ってくれる中、最高のライヴにしたかったし、セットリストも20本全部変えたんですよ。自分たちもそのほうが新鮮さもあって楽しいし。

このメンバーならではのライヴでの醍醐味や魅力は?

K.A.Z
自分も含めてお互いにその日の気持ちやコンディションが分かるから、ふたりに触発されてテンションが上がることもあるし、そういうことがあるから面白いんだろうなって。ステージ上では結構ふたりのことを見ていますよ。
KEN
オブリの音楽は激しい曲もあれば切ない曲もあって全てがパーティーチューンじゃないけど、お客さんが身体全体でノッてくれて、いつも笑顔で楽しんでくれているから、“やってて良かったな”って思いますね。感極まって隣にいる人同士でハイタッチしちゃったり。ステージに立っている意味をそういう時に感じるかな。
RIKIJI
自分が思う魅力は圧倒的な演奏力だと思うんですよ。楽曲もこだわって作っているし、ライヴが一番のプロモーションだと思っているので、初めて観に来たお客さんをいかに説得できるか。前は一生懸命にやるだけだったんですけど、今回のツアーからそういう余裕が出てきましたね。

OBLIVION DUSTのライヴって攻撃的で破壊的な面もあるのに聴いていてハッピーになれるんですよ。爆音なのに気持ち良い。こういうバンドっていないなと思うんです。

KEN
切なさの中に希望があるからじゃないかな。すごくハッピーなバンドなわけじゃないけど、諦めてはいないと思うので。
K.A.Z
オブリにはノリのいい4分打ちの曲もあれば、きれいな音色の曲もあって一曲の中で表情が変わっていったりするから楽しめるのかなって。20年の期間で出来上がったいろんな曲があって、その時代時代が垣間見られるし。

2017年にはアメリカのニュージャージーでイベントに出演しましたが、海外での今後のライヴについては?

K.A.Z
考えてはいるけどタイミング次第ですね。
KEN
まずは新しい音源を作ってから。夏のツアーも本数が多いから合間を縫って行ける機会があればって感じです。

では、最後に6月30日から始まるツアーへの意気込みをお願いします。真夏のツアーですよね。

KEN
暑さに弱い僕にとって一番辛い季節ですね。

なのに、ネクタイを締めてたりしますからね。

KEN
そうなんですよね。ネクタイだけにしようかな(笑)。
RIKIJI
ネクタイとパンツと靴下と軍手(笑)。
KEN
軍手はよく分かんないな(笑)。
RIKIJI
俺は毎度同じですけど、健康に気を付けて観るほうもやるほうも怪我しないように。あとは、さっき話した初めて来るお客さんを離さない、印象に残るライヴをすること。

そのために大事にしていることは?

RIKIJI
圧倒的な存在感ですね。“何だ、こいつ!?”っていう。K.A.Zさんだったら“なんで、こんなギターの音が出せるんだろう?”とか、俺は俺で“なんでこんなにベーシストが派手なんだ!?”っていう。
KEN
前回のツアーでバンドが学ぶことが多かったので、それを活かしてタイトル通りエネルギッシュなライヴになるように頑張ります。あと、新曲やります! ここで言っちゃう。
K.A.Z
“BY KEN”って書いておいてください(笑)。でも、新曲できたらいいし、今年はライヴも音源制作もしてOBLIVION DUSTにとって充実した年にしたいですね。

取材:山本弘子

『OBLIVION DUST Tour 2018 Adrenaline - Come Get Your Fix』

6/30(土) 千葉・柏PALOOZA
7/01(日) 埼玉・HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3 
7/07(土) 埼玉・HEAVEN'S ROCK熊谷VJ-1
7/08(日) 神奈川・F.A.D YOKOHAMA
7/14(土) 山梨・甲府KAZOO HALL
7/15(日) 栃木・HEAVEN'S ROCK宇都宮VJ-2
7/21(土) 岡山・YEBISU YA PRO
7/22(日) 山口・RISING HALL SHUNAN
7/28(土) 長崎・DRUM Be-7
7/29(日) 福岡・DRUM Be-1
8/04(土) 東京・恵比寿LIQUIDROOM
8/10(金) 愛知・名古屋 CLUB QUATTRO
8/11(土) 静岡・ LIVE HOUSE浜松窓枠
8/12(日) 広島・CLUB QUATTRO
8/18(土) 宮城・仙台darwin
8/25(土) 兵庫・神戸VARIT.
8/26(日) 大阪・梅田CLUB QUATTRO

OBLIVION DUST プロフィール

オブリヴィオン・ダスト:1997年にシングル「SUCKER」でデビュー。オールドロックからグランジ、先鋭的インダストリアルまで、ありとあらゆるテイストを貪欲に吸収し噛み砕き、そして濃厚かつストレートに再構築。ゆえに、1度聴いただけで心奪われるほどの即効性を持っている。01年に解散するが、07年に復活ライヴを敢行。11年に約3年振りとなるワンマンライヴを行ない、本格的に活動を再開した。OBLIVION DUST オフィシャルHP

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OKMusic編集部

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