【インタビュー】Kouichi(ex.カメレ
オ)「ジャンルレスな活動をしていき
たい」WKWK PROJECTで生まれる新たな
ステージ

Kouichiを徹底解剖

──UtaTen初登場なので、自己紹介も兼ねてKouichiさんがどんな方なのか徹底解剖させてください！まず、最近ハマっていることはありますか？

Kouichi：本を読むのがすごく好きですね。最近読んで面白いなと思ったのは、お笑い芸人・キングコングの西野亮廣さんが書かれた『革命のファンファーレ』です。あと、研究者の落合陽一さんが書かれた『日本再興戦略』、藤原和博先生の『10年後、君に仕事はあるのか？』はとても勉強になりました。

──Kouichiさんは作詞なども担当されていますが、やはり読書からインスパイアされていたりしますか？

Kouichi：そうですね。カメレオをやり始めたときから、作詞・作曲をする事が多くなってきたんですけど、1年目のときぐらいに言葉を知らない事に「やばいな！」って思って。そこから本をよく読むようになりましたね。今お話しした本はビジネス書籍なんですけど、最初は普通の書籍も読んでいました。

──好きな音楽や、影響を受けた音楽はありますか？

Kouichi：バンドを始めたきっかけはL'Arc-en-Cielさんですね。あとジャニーズとかもめっちゃ好きですね。実はディープなビジュアル系はあまり通っていなくて…(苦笑)最初、L'Arc-en-Cielさんも世間的にはビジュアル系って事を知らなかったんですよ。Mステとかに出演されているメジャーなアーティストの方だと思っていたので…。ビジュアル系っていう言葉も後々知っていきました。

──そうだったんですね。ちなみにお好きなジャニーズは？

Kouichi：SMAPさんやV6さんや嵐さんが好きです。お姉ちゃんがよく聴いていたので、その影響で僕も聴くようになりましたね。ジャニーズさんの曲って良い曲ばかりじゃないですか！

──では、好きな女性のタイプについて教えてください！

Kouichi：え？急ですね(笑)僕、ストライクゾーンがめっちゃ広いんですよ(笑)

──どのぐらい広いんですか？(笑)

Kouichi：例えばですけど、北川景子さんみたいな人じゃなきゃ絶対ダメ！みたいな訳ではないということです。こういう人がタイプ！っていうのも特にないです。でもちゃんとした恋愛は久しくしてないですね。そもそも僕恋愛に向いてないと思うんですよ！…。

──恋愛に向いてない…(笑)

Kouichi：まず、結婚したいっていうのが今の所なくて。そうなるとお付き合いするっていう行動をとらなくても良いじゃないですか？だからじゃないですかね。結婚がゴールにあるとお付き合いしていくっていうのが流れだと思うんですけど、まずゴール自体が今のところないからしばらくは大丈夫かな(笑)恋愛をしてないと精神が崩れるとかもないんで！でも女優の木村多江さんは好みですね。

──そうなんですね。女性にドキッとする所ってありますか？

Kouichi：バカっぽかった人が凄く賢い事を言ったりとか、普段は隙のないような人がお酒とか飲んで人間くささが見えた瞬間、キラーンってなりますね(笑)ギャップで好きになる事が多いかも。

──では、最近興味を持っている事やモノとかは。

Kouichi：お店を出そうと思っています。人と人が繋がっていけるような場所を今年始められたらいいなって。それに、単純に経営に興味があります。僕がやっているオンラインサロンが「WKWK 秘密基地」という名前なのでお店も「ひみつきち」っていう店名でやれたらなって。大人が子供帰りできるようなコンセプチュアルなお店を出せたらな~って思っています。

「WKWK PROJECT」は歩みを止めちゃいけないという想いから始動

──Kouichiさんは、カメレオが解散されてから現在はソロとして活動されています。その中でも総合エンターテイメントプロジェクト「WKWK PROJECT」を行われていますよね。このプロジェクトが始動した経緯から教えてください。

Kouichi：カメレオが去年の6月に解散したんですけど、ずっと続いてきたものが終わってしまって、すぐに次のバンドを組むとかっていう頭にはならなかったんです。悩みながら半年を過ごしていたと思います。「WKWK PROJECT」というプロジェクトがこの時から明確にあったという訳ではなく、何もしないような期間を設けていたらダメだなって思っていたんですよ。6月17日に解散ライブをして、7月1日が僕の誕生日だったのでそのタイミングで「『WKWK PROJECT』を始めます！」って発表しました。

だけど、その時にはライブだけしか決まっていなかったんですよね。とにかく歩みを止めちゃいけないっていうのが頭にあったので、ライブから始めたんですけど、僕一人じゃ何もできないという所で仲間を集めていったんです。今年になってから色々と頭の中がまとまってきて、音楽プロジェクトのKouichiであったり、お店を出したいKouichiであったり、今月は舞台なども出演するので多様な感じですね。2017年上半期はカメレオが終わったシーズンでしたが、下半期は走りだすための準備時期でした。

──カメレオ時代と今では歌詞の作り方などは変化されましたか？

Kouichi：大きくは変わっていないと思いますけど、よけいなセーブがなくなりましたね。昔は自分が書きたい歌詞というより、ある程度リクエストもあったし。どちらかというとみんなの声をまとめて歌詞にするという感じでした。今は1人の作詞家として書いていますね。シンプルになったと言いますか。より分かりやすくなった気がしますね。

──Kouichiさんが書かれた『嫌われ女子』は、カメレオ時代の香りを感じさせますよね。

Kouichi：そうかもしれませんね。『嫌われ女子』は題材を明確に決めてから書き出したんですよ。自分がイメージしている嫌われそうな女子というものじゃなくて、色んなまとめサイトやあるある記事を見たりして世間的な嫌われ女子を書きました。ブロックごとに分けて刺さりそうな言葉をはめていき、繋げていきました。

──とてもリアリティー溢れる内容で、共感する方も多いと思います。

Kouichi：実はこれ、僕が実際に読んだ本から原案を得た内容なんですよ。ブックオフで150円ぐらいで売ってたんで(笑)それを読んで書いていきましたね。

新曲の『Crime Love』は不倫の歌

──新曲の『Crime Love』についてお聞かせ頂きたいのですが、こちらはどういうテーマ性を持つ楽曲なんですか？

Kouichi：これは不倫の曲です。狂気の先にある純愛というかなんというか…。オケが楽しげな感じなので歌詞もそのまま楽しげな歌詞にすると、よくあるハッピーソングになっちゃうような感じがしたので、それと対極にあるものを考えて不倫ソングにしました。割と去年から世間が不倫ブームだったじゃないですか？(笑)それに不倫ってなんとも言えないテーマかなって思ったし。

──メロディーは軽快な感じで、不倫の匂いを感じさせないですね。

Kouichi：そうなんですよ。あえて不倫を感じさせないキャッチ―な感じにしました。楽しげな歌詞よりは、こういうオケと歌詞がミスマッチしてる方がいいのかなって思いました。

──歌詞サイトなので、新曲の『Crime Love』からお好きなフレーズを教えてください。

Kouichi：１番のB メロ「初めての共同作業は嘘をつくこと」ですね。嘘をついて人を傷付けてまで貫く様が純愛なフレーズに聞こえるというか、いけない事を犯してまで一緒にいようとする所が凄いなって。そんな恋愛したことないなって思わせてもくれますよね(笑)

──こういったリアリティー溢れる不倫の歌詞って、どこから出てくるんですか？

Kouichi：最終的には酔っ払って出てきますね(笑)まず初めに題材となる「不倫」とは？という部分から調べていくんですよ。後、法律とかも。「不倫」「哲学」とかって調べるとすごく固い文章が出てくるんですけど、そこに書いてある男性と女性が不倫する傾向とか、そういうときの男女の心理状況とかそういう難しい内容から得ていますね。内容を調べるときはお酒を飲まないで素面なんですけど、その後に考えるときはお酒を飲みながら、こういう言い方もいいな、これ誰か言ってないよね？って思いながら書いていきますね。でも調べるとすでにもう誰かが書いていたりするんですよね~！「これやーん」って思ってひらめいてももうすでにあったー！うわー！みたいな(笑)まあ、いいんですけどねっ！

──『Crime Love』の製作時のエピソードはどうでしたか？

Kouichi：やっぱり、PV制作が楽しかったです。楽曲作りとかはカメレオの延長みたいな所があるんですけど、カメレオの時と何が違うかって言ったらプロジェクトやライヴごとに僕が色々な人を一人ひとりブッキングしていくんですよ。そうすると、全員が知り合いじゃなかったりすることも多くて。だからメンバーさん同士現場で初めて会うっていう事も多いんです。今回のPV撮影で面白いなって思ったのが、今回ボーカルを務めてくれたRe:plyのkoyomiくんとMEJIBRAYのMiAくんは撮影現場で初めましてだったんですけど、実際に音が流れて撮影が始まるとと今までバンドを組んでいたかのように一つになるんですよね。そういう事ってなかなか出来ない事だと感じていて。みなさん適応能力が凄まじく高いなって感じましたね。そういった瞬間はカメレオ時代では経験できなかった事だからとても新鮮ですね。

僕はジャンルレスな活動をしていきたい

──「WKWK PROJECT」による企画ライブ『WKWK LIVE Vol.4～WKWK PROJECTと素敵なアーティスト達～』 が4月27日、28日に新宿BLAZEで開催されますね。両日WKWKスペシャルコラボバンドもお披露目されます。WKWK PROJECTとして出演するのは、Kouichiさん(ex.カメレオ) / 8810さん(Re:ply) / shinpeiさん(ex.SuG) / MiAさん(MEJIBRAY) / Akijiさん(KINGLY MASK) / RENOさん / koyomiさん(Re:ply) / mitsuさん / keiyaさん(Purple Stone)というメンツですが、この組み合わせは初めてなんでしょうか？

Kouichi：初めてですね。去年開催したライブでお願いしたボーカリストmitsuくん、koyomiくんkeiyaくんは今回も出演して頂いています。他がガラリと変わったと思います。今回は人づてに繋がっていきましたね。カメレオ時代から曲作りを一緒にやってくれているRyo Sugiharaという作曲家さんがいるんですけど、その人がミュージシャンの集まる飲み会に出席したときにshinpeiさんと出会ったみたいで、そこから派生していきました。

shinpeiさんとは去年まで全然接点がなくて、すごーく遠くにいる方だなって思っていました。昨年はじめて渋谷でご飯でも！って事で会ったんですけど、「わあ！本物だ！」ってなりました(笑)最近はよくshinpeiさんに助けられていますね。

──27日の公演では、WKWK PROJECT / WKWKスペシャルコラボバンド / Re:ply / 夕闇に誘いし漆黒の天使達 / CY8ER / 二丁目の魁カミングアウト / GANG PARADE、28日は、WKWK PROJECT / WKWKスペシャルコラボバンド / R指定 / ペンタゴン / mitsu / ゆるめるモ！という豪華なアーティストさんが出演されますね。

Kouichi：そうなんですよ。1日目の27日はアイドルさんやYoutuberさんもいらっしゃいます。2日目はビジュアル系寄りですね。出演をOKしてくれたアーティストのみなさんに感謝です。

──今後のWKWK PROJECT に関しての想いもお聞かせください。

Kouichi：既存のやり方では音楽に限らず色んなビジネスモデルが通用しなくなってくると思っているんですよ。音楽ってジャンル分けされがちですけど、今後その壁が解けていくような気もしていて。僕はジャンルレスな活動をしていきたいなって思っています。その方が未来的な感じがするんです。今ってインターネットの普及で情報の流行り廃りが凄いじゃないですか？予想が出来ない時代になってきていると思うし。なので、WKWK PROJECTは色んな方と音楽をしたいです！っていう間口の広いスタイルにしたいなって思っています。

──最後にUtaTenの読者にメッセージをお願いします。

Kouichi：音楽ってメロディーだけでも素敵だけど、歌詞がある事によって輪郭もつくし、心にスーって入ってくると思うんです。歌詞が存在している理由っていうのは、人と人が繋がっていくきっかけみたいな所があると思っています。歌詞だけでも一つの読み物としても面白い。そんな共感して頂ける歌詞を僕も作っていきたいと思うので、読者の皆さんは何も考えず楽しんでいただけたらと思います。歌詞を通してアーティストの心情や、想いを受け取って欲しいです。つまり秋元康さんの歌詞は凄いんだ！って事です(笑)

TEXT：橋本美波
PHOTO：愛香

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