イビサのNo.1プールパーティ番長=ク
レイグ・デイヴィッドが語ってくれた

2016年発表の『Following My Intuition』で16年ぶりにUKナンバーワンを獲得したクレイグ・デイヴィッド。1年4ヶ月ぶりという短いインターバルで早くもニューアルバム『The Time Is Now』を完成。
いきなり初登場2位発進と、またもや絶好調の様子。
ジョナス・ブルーやバスティルとのコラボから、ジャスティン・ビーバーやディプロについて、イビサのプールパーティの魅力まで、たっぷり語ってくれました。
——大成功した前作から1年少しというハイペースのリリースですよね。
アルバム『Following My Intuition』をリリースした後、大規模なツアーを行ったりして、すごく忙しかったんだけど、その興奮がずっと続いてたって感じかな。
一昨年のクリスマスシーズンになっても、まだまだ仕事をしたいって気分で、クリエイティブな状態がおさまらなかったんだ。で、スタジオに入ったら、次から次へといい曲が出来ちゃって、気づいたらアルバム1枚分の曲が揃っていたよ。
——ファーストシングル”Heartline”は、あのジョナス・ブルーとの共作・プロデュース。彼とはどんなきっかけで?
以前からラジオ曲主催のイベントなどで顔は合わせていたんだ。彼は僕のファーストアルバム『Born To Do It』が大好きで、すごくインスパイアされたといつも語ってくれてたんだよね。
彼のスタイルはトロピカル寄りだけど、じつは彼は熱狂的なR&Bファンでもあるんだ。だから2人で作ったこの曲では、いつもの彼より少しR&B寄り。
”だけど僕のスタイルがあるから〜〜”とか最初は彼も迷っていたけど、”たまにはいいじゃん、R&Bっぽいのも”とか説得して作ったんだ(笑)
——”I Know You”では、バスティルことダン・スミスとも共演してますよね。
彼も以前から僕の大ファンだったらしくて、機会があるたびに僕のヒット曲”Fill Me In”をカバーしてくれてたんだ。アップル・ミュージック・フェスで初共演してから、”またコラボしたいね”とか言ってて、それがようやく実現したという感じ。
僕たち2人の力を合わせた以上の作品が誕生したって手ごたえが、完成直後からあったんだ。”どこに行っても大切な友人がそばに付いてるよ”というメッセージの曲。パーティや大きなフェスなどで思いっきり盛り上がれるんじゃないかな。
——パーティといえば、イビサのプールパーティが大好評(2018年も7〜9月にかけて開催決定)。やはりイビサのステージは他とは違っている?
イビサのパーティのいいところは、みんながバケーションに来ているってこと。
思いっきり楽しむために来ているから、スピリットが最高なんだよね。気候も最高だし、とにかくあんなパーティは他にはないよ。オーディエンスとの距離がものすごく近いんだ。手を伸ばせば僕に触れるくらいだよ。
What a time be alive ✨ Who's joining me for my last @TS5 @ibizarocks of the season? ☀️It's gonna be EPIC! #TS5 #IbizaRocks #Ibiza Craig Davidさん(@craigdavid)がシェアした投稿 – 9月 20, 2017 at 10:05午前 PDT
歌ったり、MCしたり、DJしたり、踊ったりして忙しく駆けずり回るんだけど、そんな僕を見ながらずっとみんなが踊ってくれる。
去年はイビサで10週間にわたって開催したけど、今年(2018年)も決定したよ。ぜひとも来てほしいな!
イビサで出会ったハードウェルとはコラボへと進展
——”TS5”と題されたパーティは、そもそもマイアミに住んでた頃からスタートしているんですよね。(”TS5”は彼がマイアミに所有している豪邸の名称)
スタートしてから4〜5年かな。2年ほど前からイギリスでも開催してるんだけど、だんだん大規模になって、ブルックリン・アカデミーのような由緒ある会場でも開催したよ。
僕はもともとクラブDJだったから、当時はヴィナル盤だったけど、オーディエンスの反応をしっかり見てるんだ。その頃からスタジオで作った曲を、よくクラブでかけて、みんなの反応をチェックしていた。
その反応を参考にして、またスタジオに戻って曲を作り直したり。みんなが知ってる曲よりも、初めて聴く曲に対する反応が一番純粋だよね。みんなの目の輝きや身体の動きなどで分かるんだ。
Tomorrowland 2017にも出演
Still buzzing from my 1st @TS5 show @tomorrowland Amazing energy!✨My iphone mic couldn't even handle the bass when I dropped this badboy went off differently✨#TS5 #tomorrowland #AintGivingUp Craig Davidさん(@craigdavid)がシェアした投稿 – 7月 22, 2017 at 11:15午後 PDT
アフロジャックが応援に!
Straight off stage greeted by the big man @afrojack 6 years ago you came as a guest to my TS5 party in Miami & saw the vision thenThanks for having me light up your stage with my @TS5 set @tomorrowland ! It was a madness #TS5 #tomorrowland Craig Davidさん(@craigdavid)がシェアした投稿 – 7月 23, 2017 at 2:49午前 PDT
——イビサやマイアミなど、やはり暖かい気候やリゾート地からインスパイアを受けることが多かったり?
いや、どうかな……じつはロンドンのような都会のほうが、音楽制作には適しているんじゃないのかな。僕にとってはね。
2年ほど前にマイアミからロンドンに戻ってきたら、その途端にクリエイディブになったんだ。家族や友人がそばにいる影響もあるかもしれないけど、文化を感じたんだよね。音楽的にも故郷に戻ったという感じで。
ロンドンに戻ってからすぐにBBCの1Xtraの番組で”Fill Me In”のフリースタイルを披露したら、それが話題になって、ジャスティン・ビーバーやディプロがツイートしてくれたり。その番組中で出会ったビッグ・ナースティともコラボにつながったりし。すべてが上手く転がり出したんだ。
@diplo @Skrillex @CraigDavid huge fan. Honored https://t.co/xmImr04vEQ— Justin Bieber (@justinbieber) 2015年9月13日

ジャスティン・ビーバー参加のジャックUの”Where Are U Now”と、自身のヒット曲”Fill Me In”をリミックス。この映像が大きな話題をよび、ジャスティンやディプロも興奮してリツイート。
——アルバムのタイトル『The Time Is Now』にはどういう思いが込められているのですか?
これまでの17年感のキャリアを通じて痛感させられたことなんだ。大きな夢をもって努力するのは素晴らしいことだよ。
でも同時に、その夢がかなうまでの道のりも大切にするべきじゃないかって思うんだ。目標を成し遂げるまではパーフェクトじゃない、みたいな考え方ってあるよね。
”この仕事が得られたら〜””欲しい家や車が買えたら〜””理想の恋人ができたら〜”とかって待ち望んでいたんじゃ、いつまでたっても常に満たされないままだと思うんだ。だから”今こそがその時”というタイトルを付けたんだ。
次に何が起こるかなんて、誰にもわからない。この瞬間を精一杯生きて、楽しむことが大切じゃないかっって思うんだ。
——そろそろ来日の予定は?
日本に関しては、本当にいい思い出しかないよ。いつも日本や日本の文化には驚愕させられる。ファッションなんかもいい例だよね。
ロンドンはファッションの発信地みたいによく言われるし、確かにそうかもしれないけど、日本は別格だよ。”なら日本に行ってみれば?”って言いたくなるんだ(笑)。
日本にはしばらく行ってないから、次回行ったら”TS5”のDJセットと、バンドを率いたステージの両方をやりたいな。
——クレイグのファッションセンスにも頭が下がりますよ。
あ、そうだ、インスタグラムを見てほしいんだけど、最近ちょっしたコラボをやったんだ。スニーカーズボンザイというドイツのアーティストとスニーカーを作ったよ。
ルイヴィトンのバッグを解体して、それを使ってアディダスのカスタムメイドのスニーカーを作ったんだ。チェックしてみて。
——まもなくバレンタインデーですが、恋人たちに向けて何か素敵な提案などは?
プレゼントをあげたり、もらったりするのも楽しいけど、その気持ちを常に持っていることを提案したいかな。
その日だけじゃなく、毎日がバレンタインって感じを忘れずに。僕のアルバムをプレゼントして2人で聴いてほしいな…なんてことも言えるけど、そういうクサい提案は、あえて止めとくよ(笑)
Craig David
The Time is Now
Sony Music Japan International
iTunes / Spotify / AWA
http://www.sonymusic.co.jp
Text by Hisashi Murakami
Photo via Ibiza Rocks

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