2018年2月9日 at マイナビBLITZ赤坂

2018年2月9日 at マイナビBLITZ赤坂

【OBLIVION DUST ライヴレポート】
『20th Anniversary OBLIVION DUST
"Zodiac Way Tour 2017-18"
-Ophiuchus-』
2018年2月9日 at マイナビBLITZ赤坂

2018年2月9日 at マイナビBLITZ赤坂
2018年2月9日 at マイナビBLITZ赤坂
2018年2月9日 at マイナビBLITZ赤坂
2018年2月9日 at マイナビBLITZ赤坂
 デビュー20周年という節目に昨年12月から年をまたいで全20カ所に渡って開催されたOBLIVION DUSTのツアー『20th Anniversary OBLIVION DUST "Zodiac Way Tour 2017-18"』が2月9日にマイナビBLITZ赤坂でファイナル公演を迎えた。意外にもこんなに多くの箇所を廻るのはバンド史上初だというが、“-Ophiuchus-”というサブタイトルが付けられた最終公演は各地で熱いバトルを繰り広げてきただけのことはあって、最強かつ最狂のライヴ。新曲が披露されたわけではないが、アニバーサリーを迎えますます加速するバンドの今を焼き付けた。

 強烈に激しいナンバー「Sink The God」を投下したライヴは前半からアクセル全開。独特のパフォーマンスでステージをスパイダーのように動き回り歌うKEN LLOYD、ぐいぐい前に出てきてぶっ太いベースを鳴らすRIKIJI、ギターをかき鳴らし、時に光を紡ぐような繊細な音を奏で凶暴な音に彩りを与えるK.A.Z。全員がフロントを張る3人が絡み合う絶妙なバランス、百戦錬磨のスキルがあった上での火花の散らし合いこそが彼らのライヴの最大の魅力と言ってもいいだろう。

 “『Zodiac Way Tour』ファイナルにようこそ! 今日は蛇つかい座です。12星座だけど、もしかしたら13星座あるんじゃないかと言われている謎の星座です”。KENがライヴのサブタイトルのことに触れ、「In Motion」ではフロアーはダイブとサークルモッシュで早くも暴れモード。音がクリアーで研ぎ澄まされているせいか彼らの爆音は浴びているのが快感だ。時にメランコリックな旋律もバンドの動と静のコントラストを際立たせ、瞬く間に引き込まれる。ハンドクラップで盛り上がる「Sail Away」では場内にピースフルな空気が流れ、最新ミニアルバム『DIRT』から官能的ダンスロックやオブリ流凶悪サーフロックが披露された後半戦がますます場内を熱くさせた。下手でK.A.Zの写真入りのフラッグを広げていたファンにツッコミを入れていたKENが“RIKIJI側でK.A.Zの顔を見せていようが気にしないバンドに成長できるように頑張ります。あと20年応援よろしくお願いします”と笑わせつつ挨拶。そして、終演後には緊急発表の告知が。4月に開催される『hide 20th memorial SUPER LIVE「SPIRITS」』への出演と夏ツアーの開催が報告されたのだった。

撮影:田中和子/取材:山本弘子


セットリスト

  1. 1.Sink The God
  2. 2.Syndrome
  3. 3.Remains
  4. 4.In Motion
  5. 5.Microchipped
  6. 6.No Regrets
  7. 7.Sail Away
  8. 8.S.O.S.
  9. 9.All I Need
  10. 10.Gateway
  11. 11.Never Ending
  12. 12.Evidence
  13. 13.Lolita
  14. 14.Death Surf
  15. 15.Under My Skin
  16. 16.Nightcrawler
  17. 17.Haze
  18. 18.24 Hour Buzz
OBLIVION DUST プロフィール

オブリヴィオン・ダスト:1997年にシングル「SUCKER」でデビュー。オールドロックからグランジ、先鋭的インダストリアルまで、ありとあらゆるテイストを貪欲に吸収し噛み砕き、そして濃厚かつストレートに再構築。ゆえに、1度聴いただけで心奪われるほどの即効性を持っている。01年に解散するが、07年に復活ライヴを敢行。11年に約3年振りとなるワンマンライヴを行ない、本格的に活動を再開した。OBLIVION DUST オフィシャルHP

OKMusic編集部

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