ReVision of Sence と有名ユーチュー
バーのモーリー(禁断ボーイズ)がぶ
っちゃけトークバトル

昨年の秋にリリースされた驚異の¥920のミニアルバム「ディスられる勇気」と、そしてそれに伴った信者会ツアーもなんと前売りチケットが脱帽の¥920という、しかもファイナルシリーズの会場がZepp DiverCity、なんばHatch、名古屋DIAMOND HALLという、ある種異端とも言えるべき活動で、グングン知名度を伸ばすReVision of Sence。今回は彼らがどうしても対談をしたいという相手がいた。それは音楽業界での暴れん坊がReVisionなら、動画会での暴れん坊ともいえるYouTuber、そこでも過激でパンチの強い動画で有名な禁断ボーイズのモーリーだった。全く違う世界で猛威を奮う彼らの対談はいかに。。
――今回は禁断ボーイズのモーリーさん、ReVision of Senceからかずまさんと偉町さんを迎えて、話を聞かせてもらえればと思います。まずモーリさんはReVision of Senceのことが好きで、ライブにも行かれているそうですね?
モーリー:そうですね。バンド名だけはめっちゃ知ってて、中二病っぽいなあと。
かずま:めっちゃエンジンかかってるなあ。キレキレやんか(笑)。
モーリー:最初にライブでコール&レスポンスしている動画がTwitterで回ってきて、「わっ、面白いわ!」って。
かずま:それいつぐらい?
モーリー:去年です。で、そのタイミングで300円のアルバム(『負け犬の奇跡』)が出て、それをダウンロードして、がっつりハマりました。
偉町:呟いてくれてたもんね。
モーリー:そうです。300円やったら買おうと、まんまとハマりました。
かずま:俺らからしたら、有名人が呟いてくれてるやん!って。これ使えるんちゃうかって。
モーリー:ははははは。
かずま:もっと仲良くなったら、宣伝してくれるかなって。それで、モーリーが来るという、噂のあった飲み会を聞きつけて、渋谷に行ったんですよ。ライブも何もなくて、その飲み会のためだけに大阪から行きました。
――その行動力は凄いですね。
かずま:そしたらほんまに来てくれて、「僕、バンドめっちゃ好きなんですよ!」、「細美武士、好きなんですよ!」って。「俺もELLEGARDEN好きやで」って、それで仲良くなった感じです。それが去年の夏ですね。それからライブも観に来てくれるようになったんですよ。有名人やし、ウチのお客さんでも知ってる人がいるのに、ライブでむちゃくちゃ汗だくになって、モッシュしているんですよ。それを見て、こいつめちゃくちゃいい奴やなって。普通はスカすじゃないですか。でもモッシュの真ん中にいたから(笑)。
モーリー:髪の毛もちゃんとしてきたけど、汗だくでべちゃべちゃ、ほんま超ブサイクになって。それぐらい楽しかったです。
かずま:モーリーはでかいから、ステージから見えるんですよ。ほんとに好きなんや!って(笑)。
――モーリーさんは気持ちを抑えられなかった?
モーリー:そうです。結構楽しみたい派なので、めっちゃ楽しかったです!
基本腕を組んで観ちゃう方なので
ReVision of Sence × モーリー(禁断ボーイズ)
――もともとバンド系の音楽は聴いてたんですか?
モーリー:めちゃめちゃ好きです。中二ぐらいからずっと聴いてて。
かずま:最初は何を聴いてたん?
モーリー:最初にハマッたのはUVERworldですね。友達にライブに行こうと誘われて。ライブに行ったら、ハマって。それからELLEGARDENを聴いて、かこいい!ってなりました。
かずま:その頃、ELLEGARDENは活動してた?
モーリー:いや、僕が知った頃には活動休止してました。最初に聴いたのは「Space Sonic」(5thシングル)ですね。
かずま:俺も最後の方が好きですね、ちょっとダークな感じがあって。そこがたまらなく好きでした。
――偉町さんはどのへんの音楽が好みなんですか?
偉町:僕はメンバーの中で一番年上なんですけど、通ってきたのはB'zだったり、エアロスミスとかハードロックを聴いてました。Hi-STANDARD、ELLEGARDENとかあまり通ってなくて。
――モーリーさんはReVision of Senceのどこに惹かれたんですか?
モーリー:曲を聴いて、面白すぎるやろ!って。曲調もすごく好きですね。ライブも乗り方があると思うんですけど、それを教えてくれるから嬉しいなと。本当は僕もライブに行くと、基本腕を組んで観ちゃう方なので、いろんな乗り方があって、めっちゃ面白いなと。
――サークル・モッシュ、ウォール・オブ・デスを誘導してくれると、助かる?
モーリー:そうですね。誰でも入りやすいなと思って。
かずま:でも乗り方を統一するな!って、ディスられるときもあるから。いや、こうした方が面白いやろ?って言ってるだけやし。提示される方が愛を感じないですか?こうした方が楽しいよ?と言ったほうが、お客さんのことを考えてると思うんですけどね。それ以外の動きをするのは全然かまわないし。
モーリー:ほんまそうです。
――ReVision of Senceは音楽的に幅広い曲調を揃えてますが、ライブの煽り方はパンク/ラウド・カルチャーの影響が大きいのかなと。
かずま:ぶっちゃけ影響というより、必死すぎて、ライブをやっているうちにああなった感じです。パンク/ラウドのライブをすごく観に行ったとかもないし、人のライブも多分10回ぐらいしか見たことなくて。
――えっ! そうなんですか。
かずま:ダメなんですよ、人のライブを観れなくて。
――それはなぜですか?
かずま:面白くないから。
全員:ははははは。
かずま:自惚れてるように思われるかもしれないけど、俺だったらこうするなって考えちゃうんですよ。だから、なんか素直に楽しめなくて。
モーリー:めっちゃわかります。僕もライブを観ながら、自分がステージに立ったら、こうするのになって考える方ですね。
かずま:でもそれってしんどくない?そのMCの間いらんわ!とか思っちゃうんで。ミュージカル、演劇、お笑いなら全然行けるんですけどね。ライブも弾き語りなら行けるんですよ。バンドになると・・・。
――対抗心がメラメラと燃えてくる?
かずま:それはありますね。どうやって引きずり降ろそうかなって(笑)。
――では、ReVision of Senceがサークル・モッシュ、ウォール・オブ・デスを取り入れている理由は?
かずま:若い子に好かれるバンドになりたくて。流行ものでありたいというか。
――何かしらの映像を観たんですか?
かずま:ELLEGARDENのライブ映像を観たときに、お客さんがモッシュやダイブしてて、汗だくの若い人たちに好かれている。若い人たちの発散場所じゃないけど、青春の象徴みたいな光景に見えたんですよ。それが大きいですね。ELLEGARDENはライブ・キッズ、多感な年代の子が集まってる感じがしたから。そういう子たちのものでありたいというか、それが一番かっこいいと、自分で思ってるんでしょうね。
――その考えは偉町さんも同じなんですか?
偉町:ヴォーカルの言ってることがReVision of Senceの意見ですからね。自分が若い頃にReVision of Senceみたいなバンドがいたら、めちゃくちゃハマッてるやろうなって。
千円払うんでドロック・キックさせてください
ReVision of Sence × モーリー(禁断ボーイズ)
――なるほど。話題を変えますけど、モーリーさんはユーチューバーとして、常にネタは考えているんですか?
モーリー:そうですねえ、毎日24時間ずっと考えてますね。歩いてるときも何かあったら、これはネタに使えるなと。もう習慣になってますね。撮影は6時間に及ぶこともあり、日を跨ぐときもありますからね。撮れ高があるまで、妥協したくないという気持ちがありますからね。
――最初は面白いことをやりたいという動機で?
モーリー:ほんまに面白いことをやりたいという感じですね。ここまで人気になるとは思ってなかったし。ただ、人気になりたい欲はありましたけどね。
――一番反響が大きかった動画というと?
モーリー:大阪のひっかけ橋で、千円払うんでドロック・キックさせてくださいという企画ですね。
かずま:ははははは。
モーリー:テレビにできないことをやるのがユーチューブだと思ってるんで。
ReVision of Sence かずま
――きわどいことをやるという意味ではReVision of Senceにも通じますね。
モーリー:それはほんま思いますね。普通、「ブスは美人に勝てません!!」(「ヨノナカカオ」の歌詞)とか、なかなか言えないっすよ。テレビでそんなこと言えないですもん。そういうところがめっちゃ好きですね。
かずま:でもあの歌詞を書いてるときは真顔やからな。「ブスは美人に勝てません!!」がそんなに全員が叫ぶようになるとは思ってなくて。言い切った方がブス頑張れよ!って、なるんちゃうかなって。ある日、なぜかその歌詞をコール&レスポンスしようと思ったんですよね。
全員:はははははは。
かずま:曲のワンレフーズだから、別にコール&レスポンスする必要もないんやけど、いざしてみたら、めっちゃでかい声で言うんですよ。それで味をしめました。でも、そのきわどさって・・・・彼(モーリー)もそうやろうけど、めっちゃ怖いやん。
モーリー:めっちゃ怖いです。
かずま:いけると思っても、バーッと炎上することもあるし。それを経験した上でやり切るのは・・・どういう気持ちなん? これがロックだみたいな気持ちもあるん?
モーリー:まあ、絶対こっちのほうが面白いから、捕まってもええぐらいの気持ちでやっていたんで。
かずま:でもさ、観る人が多くなったら、ある程度曲げなあかんところも出てくるやん。俺は絶対言ったらあかんことは、言わんようになったもん。それはここまで持ってきてくれた人がいるし。それでもやるんだというのもロックやし、やらずにうまく観てる人を楽しませる方法もあるけど、どっちなん?
モーリー:気持ちはやり切りたいけど、応援してくれる人のことを考えると、いままでのやり方を曲げても、みんなを楽しませたくて。
かずま:でも丸くなったと言われるやろ? 禁断ボーイズの企画ゆるくなったわって。
モーリー:逆に限られた中でクソ面白くなったろう、というベクトルですね。
ReVision of Sence かずま
――ルールがある中でいかに面白くできるかと。
モーリー:そうです。
かずま:多くの人に求められたいという気持ちが強いんや?
モーリー:そうですね。
かずま:バンドでもっとアングラなことをやる人はいますからね。僕らがやってることはギリギリに見せているだけなんですよ。世の中にはギリアウトを歩いているバンドもいるわけで。それこそいきなりゲロを吐くバンドもいるし(笑)。モーリーがギリギリが好きなら、そういうバンドも好きなのかなと思うけど、多分そうじゃないと思うし、俺もそうやねん。ギリギリに見せても、ゴールはエンターテイメントじゃない?
モーリー:そうなんですよね。
かずま:人に求められて、人を楽しませたい。結局目指したいのはど真ん中でしょ?
モーリー:ああ、間違いないです。
かずま:彼が面白いと思ってくれたのも、「ブスは美人に勝てません!!」という絵面が10人だけしか言ってなかったら、引っ掛かってないと思うんですよ。500人にその言葉を言わせるって、どんなやつなん?って感じやと思うから。人気者になりたいやろ?
モーリー:なりたいですね。
かずま:それやろ。僕も人気者になって、女優とか抱き狂いたいもん(笑)。承認欲求だから。「君たちの心の拠り所は僕たちだぜ!」と言っても人気者になれないから、変化球を投げるやん。
モーリー:普通にやってたら注目されないんで。
かずま:僕らより(ユーチューバーは)時代の流れが早いですよ。
モーリー:めちゃめちゃ怖いですね、いつ消えるかわからないから。
かずま:でもな、バンドなんて消えたとわかってもらう方が少ないで。
モーリー:バンドって難しいですよね。めちゃめちゃいるし、一つのバンドを知ると、そのバンドばかり聴いちゃうんで。そこはキツイやろうなって。
かずま:だから、一番好きと言わせないと、あかんと思ってる。
モーリー:僕思うんですけど、ライブに行ったらハマるんですけど、来てもらうまでが大変ですよね。920円(ReVision of Senceの最新ミニ・アルバム『ディスられる勇気』レコ発ワンマン・ツアー全公演のチケット代920円)だったら、僕なら絶対行くと思うんですよ。そこでガッチリ掴めたらって感じですよね。
かずま:人気が出たら、後から何かしら返ってくるんじゃないかと思い続けて、2年ぐらい経ちましたけどね(笑)。売れることが一番のロックやと思うんで、頑張ります!
取材・文=荒金良介
イベント情報

ReVision of Sence 信者会ツアー
11月21日(火) 心斎橋JANUS
11月28日(火) 渋谷チェルシーホテル
11月30日(木) 名古屋 今池3star
12月3日(日) 札幌DUCE
12月11日(月) 岡山PEPPERLAND
12月13日(水) 福岡Queblick
1月14日(日) 高松MONSTER
1月19日(金) 浜松メスカリンドライブ
1月27日(土) 神戸 太陽と虎
2月1日(木) 埼玉 西川口Hearts
2月10日(土) 金沢AZ
2月11日(日) 新潟GOLDEN PIGS BLACK STAGE
2月16日(金) 横浜F.A.D
2月18日(日) 仙台JUNKBOX
2月23日(金) 京都MUSE
3月4日(日) 豊橋club KNOT
3月14日(水) 福岡CB
3月16日(金) 広島Cave-Be
3月22日(木) 名古屋DIAMOND HALL
3月26日(月) 東京Zepp DiverCity
3月29日(木) 大阪なんばHatch(supported by ESP学園)
※全公演チケット代:920円

リリース情報

MINI ALBUM『ディスられる勇気』
11月15日(水) リリース
¥920(tax-out)
[収録曲]
1.それぞれの場所
2.NO DIS,NO LIFE.
3.黒歴史
4.夢が俺らを殺す
5.ちんこびんびんび★びんらでぇん
6.マジ卍
7.ラブソング

SPICE

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