【水樹奈々 ライヴレポート】
『NANA MIZUKI LIVE GATE 2018』
2018年1月21日 at 日本武道館
1月11日(木)にスタートした、水樹奈々の日本武道館7デイズのライヴ『NANA MIZUKI LIVE GATE 2018』が、彼女の誕生日当日である1月21日(日)にファイナルを迎えた。最新ベストアルバム『THE MUSEUM III』に収録の新曲「HOT BLOOD」と「粋恋」の他、シングルのカップリング曲やアルバム収録曲を中心に構成した新鮮なセットリストで聴かせた。これまでドームやスタジアム公演で観せてきたようなフライングや巨大ロボットなどの大がかりな演出は控えめで、いつもの激アツとは少し違う、聴かせることで魅せる激エモなライヴになった。
毎回登場から驚かされるが、この日はハーレーダビッドソンに乗って登場。黒髪ロングのヘアスタイルにブラックの衣装でキメて、スパイ映画に出てきそうなワイルド&大人セクシーな雰囲気。そんなハーレーにまたがって1曲目に歌ったのは、ここ数年のライヴを代表するハイパーなロックナンバー「Vitalization」だ。これまではフライングしながら歌うなど、多彩な演出で魅せて聴かせてきたが、この日はワイルドな一面がより引き出されたものになっていた。続く「ROMANCER’S’NEO」は、ガットギターのイントロで始まる。パワフルさと同時にどこか切なさも溢れる歌声を聴かせ、客席に向けた眼差しとともに、遠くの観客まで飛ばすように真っ直ぐな声が響いた。
「Destiny’s Prelude」では、流麗なサウンドに乗せて美しく伸びやかな歌声を聴かせたのが印象的だ。緩急の流れが心地よく、力強くも包み込んでくれるようなサビメロが、胸にジワリと広がっていく。さらに和のミディアムバラード「粋恋」では、目を閉じてファルセットを響かせる姿が心に残った。ひとつひとつの言葉を丁寧に置いて行くような心を込めた歌声と、桜が舞い散る演出には会場から歓声があがった。「Vitalization」のようなハイパーな楽曲が“動”だとしたら、「粋恋」は“静”の真骨頂と言える。今後、もっとこの“静”の側の曲をたくさん聴きたいと思わせてくれるワンシーンだった。
MCでは笑いを交えながら、リラックスムードでトークを繰り広げる。“2018年最初の大きな挑戦が、この日本武道館7デイズです。最初は体力が持つかなど、いろいろ考えましたけど…“武道館7デイズ、水樹奈々 バケモノ”という検索ワードが登場した私ですから(笑)”と、笑いを誘った。実際に体力はモンスター級と思えるほどで、最終日の7日目にも関わらず、疲れを見せる様子はまったくなく、ステージ中を激しく走り回りながら脂の乗った歌声でファンを魅了。約3時間、パワフルなパフォーマンスを繰り広げた。
「GLORIA」「GUILTY」では、team YO-DAと激しいダンスも披露した。時にはセクシーな振り付けもありながら、息の合ったダンスパフォーマンスは圧巻。そんな中で、息ひとつ切らすことなく歌い上げる水樹の声量はさすがと言わざるを得ない。ソウルフルなヴォーカルも聴かせて、観客の五感を圧倒した。
この7デイズの間には“日替わりシークレットゲスト”として、スガシカオ、KOHSHI&KEIGO(FLOW)、谷山紀章、クリス・ハート、武田真治、蒼井翔太などが登場した。この最終日には、「恋想花火」や「絶対的幸福論」など楽曲を提供しているphatmans after schoolのヨシダタクミを迎えて、提供曲「レイジーシンドローム」をデュエットで披露してくれた。2人で向き合いながら歌い、ヨシダのヴォーカルに触発されるようにして、いつも以上にエモーショナルな歌声を聴かせた水樹。独特のメロディー感を持ったヨシダの楽曲について、“ヨシダさんの曲は、どれも泣けるいい曲ばかり。最終日のゲストは、絶対にヨシダさんと決めていました”と話と、その言葉に少し恐縮しながらヨシダは“この曲はセルフカバーもしているんだけど、自分のライヴで歌う時より1万倍緊張しました”とコメント。二度とない貴重なコラボに会場が沸いた。
誕生日当日ということもあり、サプライズでバースデーケーキが登場して水樹を驚かせるシーンも見られた。7の形をしたケーキを前に“誕生日当日にライヴができるなんてなかなかないのに、それが7デイズの7日目という贅沢さ”と、嬉しそうにキャンドルの火を吹き消していた。“すべての曲に愛を込めて全力でぶつけました”と話し、全23曲を文字通り熱唱。ライヴの最後には“おてんばですから、無茶なことを言って驚かせることもあると思います。これからも一緒に、重い扉を開いてくれますか?”と問いかけ、日本武道館に集まった8800人のファンが、その言葉に大歓声で応えた。
毎回登場から驚かされるが、この日はハーレーダビッドソンに乗って登場。黒髪ロングのヘアスタイルにブラックの衣装でキメて、スパイ映画に出てきそうなワイルド&大人セクシーな雰囲気。そんなハーレーにまたがって1曲目に歌ったのは、ここ数年のライヴを代表するハイパーなロックナンバー「Vitalization」だ。これまではフライングしながら歌うなど、多彩な演出で魅せて聴かせてきたが、この日はワイルドな一面がより引き出されたものになっていた。続く「ROMANCER’S’NEO」は、ガットギターのイントロで始まる。パワフルさと同時にどこか切なさも溢れる歌声を聴かせ、客席に向けた眼差しとともに、遠くの観客まで飛ばすように真っ直ぐな声が響いた。
「Destiny’s Prelude」では、流麗なサウンドに乗せて美しく伸びやかな歌声を聴かせたのが印象的だ。緩急の流れが心地よく、力強くも包み込んでくれるようなサビメロが、胸にジワリと広がっていく。さらに和のミディアムバラード「粋恋」では、目を閉じてファルセットを響かせる姿が心に残った。ひとつひとつの言葉を丁寧に置いて行くような心を込めた歌声と、桜が舞い散る演出には会場から歓声があがった。「Vitalization」のようなハイパーな楽曲が“動”だとしたら、「粋恋」は“静”の真骨頂と言える。今後、もっとこの“静”の側の曲をたくさん聴きたいと思わせてくれるワンシーンだった。
MCでは笑いを交えながら、リラックスムードでトークを繰り広げる。“2018年最初の大きな挑戦が、この日本武道館7デイズです。最初は体力が持つかなど、いろいろ考えましたけど…“武道館7デイズ、水樹奈々 バケモノ”という検索ワードが登場した私ですから(笑)”と、笑いを誘った。実際に体力はモンスター級と思えるほどで、最終日の7日目にも関わらず、疲れを見せる様子はまったくなく、ステージ中を激しく走り回りながら脂の乗った歌声でファンを魅了。約3時間、パワフルなパフォーマンスを繰り広げた。
「GLORIA」「GUILTY」では、team YO-DAと激しいダンスも披露した。時にはセクシーな振り付けもありながら、息の合ったダンスパフォーマンスは圧巻。そんな中で、息ひとつ切らすことなく歌い上げる水樹の声量はさすがと言わざるを得ない。ソウルフルなヴォーカルも聴かせて、観客の五感を圧倒した。
この7デイズの間には“日替わりシークレットゲスト”として、スガシカオ、KOHSHI&KEIGO(FLOW)、谷山紀章、クリス・ハート、武田真治、蒼井翔太などが登場した。この最終日には、「恋想花火」や「絶対的幸福論」など楽曲を提供しているphatmans after schoolのヨシダタクミを迎えて、提供曲「レイジーシンドローム」をデュエットで披露してくれた。2人で向き合いながら歌い、ヨシダのヴォーカルに触発されるようにして、いつも以上にエモーショナルな歌声を聴かせた水樹。独特のメロディー感を持ったヨシダの楽曲について、“ヨシダさんの曲は、どれも泣けるいい曲ばかり。最終日のゲストは、絶対にヨシダさんと決めていました”と話と、その言葉に少し恐縮しながらヨシダは“この曲はセルフカバーもしているんだけど、自分のライヴで歌う時より1万倍緊張しました”とコメント。二度とない貴重なコラボに会場が沸いた。
誕生日当日ということもあり、サプライズでバースデーケーキが登場して水樹を驚かせるシーンも見られた。7の形をしたケーキを前に“誕生日当日にライヴができるなんてなかなかないのに、それが7デイズの7日目という贅沢さ”と、嬉しそうにキャンドルの火を吹き消していた。“すべての曲に愛を込めて全力でぶつけました”と話し、全23曲を文字通り熱唱。ライヴの最後には“おてんばですから、無茶なことを言って驚かせることもあると思います。これからも一緒に、重い扉を開いてくれますか?”と問いかけ、日本武道館に集まった8800人のファンが、その言葉に大歓声で応えた。
撮影:HAJIME KAMIIISAKA/取材:榑林史章
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