L→R YORKE.(Painter)、Ta_2(Vo)

L→R YORKE.(Painter)、Ta_2(Vo)

【OLDCODEX インタビュー】
右肩上がりに飛んでいく
矢みたいな感じ

OLDCODEXの魅力である熱さや激しさはそのままに、より太さと強さを増した楽曲となった約1年振りのシングル「Growth Arrow」。“暗闇を切り裂きながら飛んでいく矢”をイメージしたという表題曲には、さまざまな想いが込められているーー。

表題曲は鋭さ、勢い、強さがありながらもサビは非常にキャッチーで、OLDCODEXの良さがより太く凶刃になった印象でした。Ta_2さんはどんなイメージで作曲を?

Ta_2
今回はアニメ『Butlers~千年百年物語~』OP主題歌なんだけど、原作のないオリジナル作品だから、モチーフにできる情報が少なくて。じゃあ、その分、アニメをリードできるような曲にしたいと思いました。それで、アニメのOPで流れた時の映像が作りやすくなるように、セクションがはっきりしている構成を意識しました。そういう曲の作り方はアニメの現場も音楽の現場も両方知っている俺だからやれることだと思うし、“絵が動かしやすい=観る人にとって観やすいもの”で、それはアニメと関係なく聴いたとしても、スッと入ってきやすいものになるし。

“矢”というモチーフはどこから?

Ta_2
まだ歌詞がない状態で仮歌を録った時に、YORKE.が“矢のように切り裂く感じがある”と話していて。その時に初めて、“俺はそういう曲を作っていたのか!?”と気付かされて、妙に納得したのは覚えてますよ。
YORKE.
曲を聴いた時、矢が暗闇を切り裂きながら飛んでいて、その後ろへブワ〜っと光が広がっていく感じがあって。“Growth Arrow”というタイトルは右肩上がりに飛んでいく矢みたいな感じかな。確実に上へと飛んでいるみたいなイメージ。その矢自体もいろんなところを突き破っているからすでにボロボロだけど、それでも飛ぶ勢いは衰えてなくて、折れ曲がり方もカッコ良いイメージです。

その矢は、つまりはOLDCODEXのこと?

YORKE.
そうだね。だから、歌詞もOLDCODEXの主観ではあるけど、聴いてくれる人やアニメを観た人のどこかで共感してもらえる部分がたくさんあるといいなと思ってます。
Ta_2
でも、本当に俺たち自身がそういう矢になれたらいいよね。長くやっていると現状を保ち続けることの難しさがあって、それを認識してその都度修正しながら、右肩上がりに成長していくことはより難しいことだから。

OLDCODEXにとっての“Growth(成長)”とは?

YORKE.
Ta_2が曲を作るようになったこと、マイク選びやサウンドに対してもよりシビアになっているのは、大きな“Growth”だと思う。俺自身も言葉やアートワークに対して、よりストイックになったのは“Growth”だと思うし。
Ta_2
パッと思い付くのは、絶対にない満足を追い求めること。それが、つまり成長じゃないかと。満足したような気になることはあるけど、それは本当の満足じゃないから。

成長していると実感する時は?

Ta_2
ライヴがすごく気持ち良くて、帰りたくない、このままみんなと飲みに行きたいな〜って時とか。
YORKE.
この間、サポートメンバーのSCHONバンドと行ったよ。どうせなら普段は行かないところに行ってみるかって、メイドカフェに。“萌え萌えキュンキュン!”ってやってみたよ(笑)。かなり浮いてたけど、成長できたのかな。
Ta_2
(笑)。そういうのは、すごくいいよね。そういう時がまさしく自分たちが成長した感があった時なんだよね。チームとしての成長というか。チーム全員で気持ちを共有できる瞬間って、みんなが思うほど多いわけじゃないから。

カップリング曲の「Sonic In Portrait」と「Shelter」ですが、久しぶりに作曲がTa_2さんではないんですね。

Ta_2
「Sonic In Portrait」はebaくんで、「Shelter」は小山 寿くんに、それぞれテーマだけ話してお任せしました。これまで編曲で力を貸してくれていたふたりにOLDCODEXを料理してもらうのも面白いんじゃないかと思って。

話したテーマというのは?

Ta_2
「Sonic In Portrait」は踊れる手拍子が入るような楽曲を。「Shelter」は小山くんから俺の声のロー成分を活かしたいと話があったので、それならゆったりとした大きなリズムだけど、そこに力強さがあるものにしてほしいと。こういう曲調は俺らの昔の曲に多かったんだけど、それを小山くんなりに作ってほしいと話してお願いしました。結果的に2曲とも面白いものになったよね。自分で作ると自分の得意なものになりがちだけど、たまに違った視点の曲を歌うことですごく刺激を受けたし。歌録りをしながら、結構エグいことをやらせるな〜って感じたけどね(笑)。

YORKE.さんは、この2曲については?

YORKE.
「Sonic In Portrait」は…音速って絶対に感じることのできない感覚だから、俺はすごく魅力を感じていて。曲を聴いた時、パッとサビの《音速の壁》って言葉が浮かんで、そこから作っていったかな。「Shelter」は世界の終わりとか地下室のシェルターみたいな、映画的なイメージがすごく広がった。Ta_2の曲って自由だから言葉をはめづらいこともあるけど、はまった時がすごく気持ち良いんだよね。でも、この2曲はそれとはまた違った魅力があって。メロディーが明確だったから言葉をすごくはめやすかったし、ライヴでやった時のフックになるなって思ったよね。

では最後に、2018年はアリーナツアーとこのシングルで幕を開けるわけですが、どんな年にしたいですか?

YORKE.
ラジオで書き初めをやったんだけど、“犬”って書いたよ(笑)。“犬”って星のかたちにも見えていいよね。
Ta_2
成長したものをしっかりかたちにしていくことかな。飛ばした矢をどうやって右肩上がりにしていけるかという。

矢は放っておけば落ちていきますからね。

YORKE.
それを計算して放つけど、結果落ちてもいいと思う。その場でその矢をもう1度放てばいいだけだから。

その矢が向かっている先は?

Ta_2
あるけど、こういう場では絶対言わない! そんなこと言ったら、一番寒いじゃん(笑)。

取材:榑林史章

シングル「Growth Arrow」2018年2月7日発売 Lantis
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『OLDCODEX Arena Tour 2018 “we’re Here!”』

2/08(木) 神奈川・横浜アリーナ

OLDCODEX プロフィール

オルドコデックス:2009年、発足。VocalとPainterという異色の組合せの特性を生かし、ロックを基盤にしながらラウド、ダンス、パンク、メタル、プログレ、R&Bなどの要素を混ぜ込んだミクスチャーサウンドを主としつつ、ライヴアートを織り交ぜた視覚をも楽しませる作品群をパッケージ物、ライブ、グッズ等、メンバーが関わる全ての場所で打ち出している。2021年12月に、『劇場版 Free!-the Final Stroke-』後編 メインテーマをもって解散となることを発表。22年4月27日発売の『劇場版 Free!-the Final Stroke-』後編オリジナルサウンドトラック「Never Ending Blue」にOLDCODEXが担当する同タイトル メインテーマが収録。『劇場版 Free!-the Final Stroke-』後編オリジナルサウンドトラック 商品情報
OLDCODEX オフィシャルHP

L→R YORKE.(Painter)、Ta_2(Vo)
シングル「Growth Arrow」【初回限定盤(DVD付)】
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OKMusic編集部

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