2017年11月25日 at 日本工学院専門学校 蒲田キャンパス ALCHEMY STAGE

2017年11月25日 at 日本工学院専門学校 蒲田キャンパス ALCHEMY STAGE

【9mm Parabellum Bullet
ライヴレポート】
『GG NEXT 2017
supported by日本工学院』
2017年11月25日 at
日本工学院専門学校 蒲田キャンパス
ALCHEMY STAGE

2017年11月25日 at 日本工学院専門学校 蒲田キャンパス ALCHEMY STAGE

【STUDENT REPORT from 日本工学院専門学校コンサート・イベント科】

 MCやDJとして活躍するジョージ・ウィリアムズとMUSIC ON! TVによるライヴイベント『GG』が日本工学院専門学校とタッグを組んだ『GG NEXT 2017 supported by日本工学院』。第3回目となる今回は9mm Parabellum Bulletを迎え、日本工学院の学生の中からオーディションによって選ばれた5人組コピーバンドGrasp Trigger(グラスプトリガー)も出演し、9mm Parabellum Bulletとの対バンライヴを実現させた。

 高い倍率の中を当選したお客さんで9mm Parabellum Bullet一色になった会場。よく行くライヴハウスそのもので、本当にここは学校なのかと疑ってしまった。ファンたちは自由に体を揺らし、曲を口ずさみ、客入れのBGMでさえ楽しんでいる。その光景を身近で感じる一方で、このライヴイベントを学生が作っていることへの期待と不安が重なった。

 ジョージが登場すると学生たちに向け、9mm Parabellum Bulletと『GG NEXT』で関わることによって、“肌で、脳で、感じてほしい”と想いを語る。それは“ここから始まるんだよ”と音楽業界を目指す学生たちの背中を押しているようで、そのひと言に胸が熱くなった。

 バックライトが太陽のように眩しく照らす中、まずは9mm Parabellum BulletのコピーバンドGrasp Triggerが登場。大森(Vo)が“よろしくお願いしまーす!”と勢い良く遠くまでも聴こえそうな叫びをあげると、一気にオーディエンスを惹きつけ、「Discommunication」でフロアーを揺らす。魅せてやると言わんばかりに自信に満ちあふれた演奏と歌声は、自然と観る者の腕をあげさせた。

 そして、“次のバンド、分かるよね?”と煽るジョージ。会場は一瞬にして暗くなり、耳には今か今かと待ち焦がれていた人々の声が響きわたる。SEが流れ、菅原卓郎(Vo&Gu)、中村和彦(Ba)、かみじょうちひろ(Dr)、サポートギターにHEREの武田将幸を迎え、9mm Parabellum Bulletが登場! 菅原の“こんばんは、9mm Parabellum Bulletです”というひと言で「サクリファイス」が始まる。落ち着きのある演奏をしている姿から9mm Parabellum Bulletの背中は大きいものだとつくづく感じさせ、「ガラスの街のアリス」では《蒲田の星を指でなぞったよ》と歌詞を変えて歌い、加速度的に会場のボルテージを上げていく。「Discommunication」では中村が“来いよ!”と叫び、伝わってくる熱もジリジリと凄まじい。その後も青と紫の照明が妖艶に見せた「ハートに火をつけて」、ほとばしる汗が照明に照らされる「バベルのこどもたち」が披露され、MC中の照明ミスのハプニングも“こういうのワクワクするね”と菅原も学生と作るライヴを楽しんでいるようだった。また、畳み掛けるように繰り出される曲たちはまるで先日まで行なわれていたツアー『9mm Parabellum Bullet TOUR 2017 “BABEL on Life Line”』の続きのような熱量なのも特筆すべきところだろう。“最後の曲です”と始まった本編最後の曲は「生命のワルツ」。《ワルツ踊れ》と踊らされる人々は踊りたいという意志を持った人形のように思えた。

  “『GG NEXT』を通して音楽業界に入りたいと思ってほしいし、今回携わった学生に現場で会いたい”と学生に温かいメッセージを送った菅原。9mm Parabellum Bulletは音楽で学生たちの背中を押し、夢を叶えるための道を作ってくれたと言える。始まる前の不安はなくなり自然にあふれた学生の笑みが、今回の『GG NEXT 2017』の成功を物語っていた。

撮影:橋本 塁(SOUND SHOOTER)/取材:日本工学院専門学校 蒲田キャンパス コンサート制作コース 佐藤怜璃


セットリスト

  1. 1.サクリファイス
  2. 2.ガラスの街のアリス
  3. 3.Discommunication
  4. 4.Lost!!
  5. 5.ハートに火をつけて
  6. 6.Black Market Blues
  7. 7.バベルのこどもたち
  8. 8.新しい光
  9. 9.ロング・グッドバイ
  10. 10.火祭り
  11. 11.Cold Edge
  12. 12.生命のワルツ
9mm Parabellum Bullet プロフィール

キューミリ パラベラム バレット:2004年3月横浜にて結成。2枚のミニアルバムをインディーズレーベルからリリースし、07年にDebut Disc「Discommunication e.p.」でメジャーデビュー。09年9月9日に初の日本武道館公演を開催し、結成10周年を迎えた14年には日本武道館2デイズ公演を成功させた。16年に自主レーベル”Sazanga Records”を立ち上げ、メジャーデビュー10周年を迎えた17年5月に7thアルバム『BABEL』リリース。18年には期間限定無料ダウンロードというバンド初の試みを行なった「キャリーオン」(映画『ニート・ニート・ニート』主題歌)と、9月に開催した『カオスの百年TOUR』会場限定シングルとして「21g/カルマの花環」を発表。バンド結成15thアニバーサリーイヤーとなった19年には、4月に東京・大阪にて野音フリーライヴ開催し、8枚目となるオリジナルアルバム『DEEP BLUE』をリリース。そして、23年に結成19周年イヤーを迎え、『9mm Parabellum Bullet 19th Anniversary』を開催。1月から12月までの9日、もしくは19日と“9”がつく日には、アコースティックライヴの合わせると15公演を実施し、9月19日には9年振りとなる日本武道館公演も開催。9mm Parabellum Bullet オフィシャルHP

OKMusic編集部

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