L→R 井上俊次(Key)、影山ヒロノブ(Vo)、高崎 晃(Gu)

L→R 井上俊次(Key)、影山ヒロノブ(Vo)、高崎 晃(Gu)

【LAZY インタビュー】
伝説のバンドが見据えた新たな未来

プロになってからの3年半ではなく
アマチュア時代の仲間のままでいる

1998年には再始動第一弾のアルバム『Happy Time』がリリースされていますから、間もなく20年ですね。

井上
一度解散してからそれまでの間は個々の活動をしていたりして、あんまりみんな会わなかったんですよ。でも、再結成してからは、また頻繁に食事をしに行ったりするようになってね。だから、プロになってからの忙しかった3年半ではなく、それ以前のアマチュアの時代の仲間のままでいる、そんな感じの20年だったような気がするんですよ。

実際に小中学校時代からの友人だったみなさんが、現在もともに創作活動を行なっているのも貴重な関係性ですよね。来る12月6日には3人それぞれが書き下ろした久々の新曲が、シングルとしてリリースされることになっていますし。

高崎
俺はやっぱりLOUDNESSとは全然違うことをやりたいし、カゲ(影山の愛称)が歌ったら映える、なおかつ、世の中にアピールできるような曲にしたくてね。ベースはEDM系のリズムで4つ打ちにしてるけど、もうちょっとハードロックな要素を入れるのか、もっとバリバリのEDMにするか、ミックスのバランスを考えているところなんですよ。
影山
井上くんは最近のやりたいことをやってる感じやな。
井上
うん。本格的な曲作りも2002年(現時点での最新アルバム『宇宙船地球号II』を発表)以来してなかったんですけど、自分の中ではわりと熱い部分というか、ハードな部分をメロディーにしてみたんですね。みんなからは“さわやかな曲ですね”って言われてますけど(笑)。
影山
LAZYでしかできないと自分でも思うような世界観があるんです。今回もちょっとブルージーだったり、ブリティッシュっぽかったりする感じですけど、それを今のLAZYでやりたいなと思って書いたんですよね。
井上
実は、今回はデビュー曲の「Hey! I Love You!」の作詞をしていただいた森雪之丞さんが作詞をしてくださってるんですよ。かまやつひろしさんのお別れ会の時に、それこそ40年振りぐらいに再会したんですが、森さんにとってもシングルのA面を書くのは、LAZYが初めてだったって話をしてて。そこで40周年で楽曲を作るんですって話をしたら、ぜひ歌詞を書きたいと言っていただけて。

今回の東京と大阪での40周年記念ライヴの際には新曲も披露されると思うので、楽しみが増えますよね。

井上
このところはずっとイベントへの参加だったりして、最長でも40分ぐらいの演奏でしたけど、今回は自分たちだけなので、40年を振り返りながらいろんな曲を入れていけますし、新しい曲をやるのはこの何年かの間では初めてのことなんですよ。その意味では、ここからがまたスタートにできるようなライヴにしたいなと思ってます。
高崎
僕はLAZYのライヴで1曲ぐらい歌いたいですよねぇ。それから今回の自分の曲はドラムも叩いたんで、ちょっとドラムも叩きたいなぁみたいな(笑)。

その時、ギターはどうするんですか?(笑)

高崎
その時? (影山に)ここにおるやん!(笑)
影山
じゃあ、俺もマーシャルを用意してもらわな(笑)。でも、自分たちで言うのは変かもしれないけど、40年ずっと続けてこられた何かが…タッカンなんかはその塊みたいなものだし、自分にもある程度はあると思うんですね。それは流行り廃りとかではない、ベーシックにあるものだと思うんですよ。LAZYならではの空気感、メンバーのケミストリーが好きで、みんなが応援してくれている。そう、やっぱりLAZYはファンが熱いですよ。あんなに待ち望んでいる人たちって、そうはいないと思いますからね。

取材:土屋京輔

シングル「Slow and Steady」2017年12月6日発売 Lantis
    • LACM-14700
    • ¥1,200(税抜)

『LAZY 40th Anniversary Special Live Slow and Steady supported by Rock Beats Cancer』

12/17(日) 大阪・なんば Hatch
12/27(水) 東京・EX THEATER ROPPONGI

LAZY プロフィール

レイジー:メンバーは影山ヒロノブ(Vo)、高崎 晃(Gu)、樋口宗孝(Dr)、田中宏幸(Ba)、井上俊次(Key)。1977年に国内史上最年少のロックバンドとして平均年齢16歳でデビュー。ビジュアル、音楽性ともに10代の女性を中心に魅了し、「赤頭巾ちゃんご用心」などヒット曲を発表するが、人気絶頂の中の80年に突然のヘヴィメタル宣言! 同年12月に日本のハードロック界の先駆者としてその後のシーンにも影響を及ぼす名盤『宇宙船地球号』を発表するが、81年5月に解散。メンバーはそれぞれの道を歩み、影山はソロシンガーとして、高崎と樋口はLOUDNESS、井上と田中はNEVERLANDを結成する。98年3月、『ウルトラマンダイナ』EDテーマ「ULTRA HIGH」で17年振りに再結成し、同年7月に発表したアルバム『Happy Time』で完全復活を遂げる。その後もメンバー独自の活動と並行しつつ、02年11月には『宇宙船地球号II』を発表し、ライヴなどの活動を継続するが、06年に田中、08年には樋口が永眠。故人の精神を継承し、09年4月に奥田民生、斉藤和義、影山がリーダーを務めるJAM Project をサポートミュージシャンに迎え、初期シングル「感じてナイト」のリメイク曲「感じてKnight」を田中と樋口のライヴ音源を使用して、アニメ『真マジンガー衝撃! Z 編』主題歌としてリリースする。11年7月には『トワノクオン』主題歌となった18枚目のシングル「Reckless」を発表。以降、影山の所属レーベルであり、井上が代表取締役を務めるレーベル“ランティス”の周年記念ライヴフェス『10th Anniversary Live ランティス祭り』『15th Anniversary Live ランティス祭り 2014』の他、『Act Against AIDS 2012「アニソンAAA Vol.1」』『Rock Beats Cancer FES』など、チャリティーイベントやライヴイベント出演の活動を行なう。そして17年、デビュー40周年を迎えるアニバーサリーイヤーにシングル「Slow and Steady」のリリース、さらにフルライヴの開催を発表。それぞれの音楽活動40年間を通じて生み出される楽曲への期待は、40年前の頃からのファンからも、それぞれの活動からのファンからも、この冬に向けて高まっていくであろう。オフィシャルHP

Biography

1977年 国内史上最年少のロックバンドとしてデビュー。
1980年 ヘヴィメタル宣言。『宇宙船地球号』リリース。
1981年 解散。
1998年 『ウルトラマンダイナ』EDテーマ「ULTRA HIGH」で17年振りに衝撃の再結成。
2002年 『宇宙船地球号II』発売。ライヴなど活動を継続。
2006年 田中宏幸 永眠。
2008年 樋口宗孝 永眠。
2009年 奥田民生、斉藤和義、JAM Projectをサポートミュージシャンに迎え、田中&樋口のライヴ音源を使用し、初期シングル「感じてナイト」のリメイク曲「感じてKnight」(アニメ『真マジンガー衝撃!Z編』主題歌)をリリース。
2011年 『トワノクオン』主題歌18枚目のシングル「Reckless」リリース。
2017年 シングル「Slow and Steady」をリリース。

L→R 井上俊次(Key)、影山ヒロノブ(Vo)、高崎 晃(Gu)
L→R 高崎 晃(Gu)、影山ヒロノブ(Vo)、井上俊次(Key)

OKMusic編集部

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