6月11日(火)@赤坂BLITZ

6月11日(火)@赤坂BLITZ

ジャンルを越えて想いを一つに。異色
音楽イベント「MUSIC FESTA」シリー
ズ化!

今年3月に横浜BLITZで行われたイベント「MUSIC FESTA Vol.0」がレギュラー化。6月11日に赤坂BLITZにおいて「MUSIC FESTA Vol.1」が開催された。
中島卓偉を中心に、同じプロダクションに所属する仲間たちと共に「ジャンルの枠を越え、無限に広がる音楽の可能性を見いだし、一緒に楽しもう」というテーマのもと、今年3月、横浜BLITZを舞台に行われた「MUSIC FESTA Vol.0」。同イベントが高い支持を得たことから、ついにレギュラー・イベント化。

6月11日(火)の赤坂BLITZ公演を皮切りにスタートした「MUSIC FESTA Vol.1」は、これから行われる札幌・大阪・名古屋公演を合わせた計4公演を実施。出演者は、バンマスを担当する中島卓偉を筆頭に、松原健之/(元モーニング娘。の田中れいな率いる)LoVendoЯ/エリック(アルマカミニイト)/田崎あさひ/RYOTAの6組。東京公演には、ゲストとしてシャ乱Qのはたけ、元モーニング娘。の石川梨華/吉澤ひとみ、藤本美貴が。さらにMCとして、タイムマシーン3号が参加。

このイベントには、いろんなテーマやメッセージが詰め込まれている。出演者たちの顔ぶれを見てもわかるように、先にも触れた「ジャンルの枠を越えて一緒に歌を紡ぐ」というテーマ性も一つ。他にも、「語り継ぎたい名曲を、次の世代にまで届けてゆく」という想いも、このイベントの根底には据えられている。

3時間強に渡ったこのイベントには、いくつもの見せ場が登場。中島卓偉・松原健之・エリック(アルカマミニイト)・RYOTA・田﨑あさひ・LoVendoЯの岡田万里奈の6人が、OASISの『Don't Look Back In Anger』を美しい歌声重ね合わせアカペラで披露した幕開け。心ワクワクする始まりの時点で、この日のイベントへ嬉しい期待を抱かせてくれた。

前半は、イベントのレギュラー・メンバーたちのコーナーからスタート。現在、高校三年生の田﨑あさひが、先輩であり、同じピアノを弾いて唄うスタイルを魅力にしていた真野恵里菜の『My Days For You』を爽やかに歌えば。RYOTAが温かい歌声のもと、『ヒマワリ広場』を通して観客たちの心を優しく包み込んでいった。

アルカマミニイトのエリックが、一青窈の『もらい泣き』を日本語/英語を交え、レゲエ・スタイルにアレンジして届ければ。LoVendoЯからは、宮澤茉凜のギターに乗せ、田中れいなが相川七瀬の『夢見る少女じゃいられない』をパワフルに熱唱。

松原健之がムード歌謡を通し、会場を望郷の空間へ導けば、松原健之とエリックが演歌と民族音楽を共演してゆく場面も。

このブロックでは、メインで歌うシンガーのステージのとき、他の歌い手たちはコーラスで参加してゆくスタイルを取っていた。どのアーティストのステージにも、レギュラー・シンガーはかならず参加してゆく。これも、「MUSIC FESTA」というイベントの大きな特徴だ。

中盤では、チャーミングな女性たちによる華やかなセッションが行われた。石川梨華と吉澤ひとみが、2人に深い縁のあるHANGRY ANGRYナンバーを歌えば。そこに田中れいなを加え、OG3人によるモーニング娘。の人気ナンバー『ザ☆ピース』をセッションしてゆくという、普段ではけっして見ることのない嬉しい場面も登場。これも、同イベントに「名曲を伝えてゆく」という趣旨があるからこそ実現した姿と言えようか。

藤本美貴も、『ロマンティック浮かれモード』など人気曲を次々披露したように、このコーナーでは、場内がすっかりHello! Projectのコンサート会場化していた。

さらに中盤ブロックでは、シャ乱Qのはたけをゲストに迎えた「シャ乱Qメドレー・コーナー」も実施。エリック・RYOTA・松原健之・田中れいな/岡田万里奈/田﨑あさひの女性陣が1曲ごとにマイクをバトンしながら、『シングルベッド』など、誰もが知るシャ乱Qの人気曲の数々を唄いあげていった。

後半には、思いきりガーリー・ロックしたLoVendoЯのライブ。シャ乱Qのはたけをギタリストに迎え、熱いロック魂をぶつけた中島卓偉の姿も登場。LoVendoЯのステージでは、石川梨華と吉澤ひとみがゲストで登場し、モーニング娘。の歌をLoVendoЯの『浪漫 〜My Dear Boy〜』を通してセッションしていたことも報告しておこう。

終盤では、事務所の大先輩である森高千里の名曲の数々を、女性シンガーたちが中心となってメドレー演奏。何故か、松原健之が『わたしがオバサンになっても』の歌へ乱入し、♪わたしがオジサンになっても♪と唄う遊び心まで登場していた。

本編最後は、RCサクセションの『雨上がりの夜空に』を。アンコールでは、シャ乱Qの『ズルい女』を、出演者全員で大セッションしながら、会場中を思いきりロックなパーティ会場に染め上げ、全員で笑顔を分かち合っていたのも、印象深く瞼に焼きついたこの日の風景だ。

最初から最後まで、1曲ごとにいろんな組み合わせを通し、さまざまなカバー曲を味わうことが出来たのは、もちろん。それぞれのオリジナル・ナンバーでさえも、このイベントだからこその組み合わせで楽しめたように、「MUSIC FESTA」というイベント自体がサプライズ満載の内容だったと言えようか。

この「MUSIC FESTA Vol.1」は、このあと札幌・大阪・名古屋公演と続いてゆく。各会場でも、毎回ゲストを呼び込みながら、上記の出演者たちが舞台上でコラボレートしてゆくライブを繰り広げてくれることだろう。ぜひ、熱い共演を目の当たりにし、今年の夏フェスの幕開けを飾っていただけたら幸いだ。

TEXT:長澤智典

「MUSIC FESTA Vol.1」

6月18日(火) なんばHatch
出演:中島卓偉/松原健之/LoVendoЯ/エリック(アルマカミニイト)/田﨑あさひ/RYOTA/石川梨華/吉澤ひとみ/はたけ/タイムマシーン3号(MC)

6月19日(水) 名古屋ダイヤモンドホール
出演:中島卓偉/松原健之/LoVendoЯ/エリック(アルマカミニイト)/田﨑あさひ/RYOTA/藤本美貴/はたけ/タイムマシーン3号(MC)

OKMusic編集部

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