【吉田山田】
『吉田山田祭り 2017』
2017年8月26日 at 上野恩賜公園水上
音楽堂

 3回目の開催となる吉田山田の夏の風物詩。過去2年は雨に見舞われたが、今年はそれを回避! “夏祭り”らしく、暑い中、熱いライヴが展開された。客入れのBGMも祭囃子で、ステージのセンターには和太鼓も鎮座し、会場に入っただけで、もう気分はお祭りモードに。そして、オンタイムでスタートしたライヴは、まずはスーパーワッショイバンド(ライヴ中に山田義孝(Vo)が命名)が客席の高揚感を煽り、「新しい世界へ」を歌いながらメンバーが登場すると、“ハロー! 上野ー!”の山田の第一声で銀テープが景気良く宙に舞う。その直後に山田が歌詞を忘れたのもご愛嬌で、「てんてんてんて」などのアップテンポの楽曲が観客を沸かせ、早くも笑顔があふれるハートフルな空間が広がっていく。

 また、日が暮れかかった中盤では、しっとりと「タイムマシン」「キミに会いたいな」を聴かせ、さらに11月1日発売のニューアルバム『変身』から「浮遊」「もし」「守人」を初披露。水上音楽堂ならではの涼しい風と蝉の鳴き声が最高の演出をする中、ノスタルジックだったり、ハートウォームだったり、そのメロディーや歌詞が胸を震わせる。

 “ワッショイ”のコール&レスポンスからスタートした終盤戦は、ライヴの定番曲「YES!!!」がクラップ&ジャンプを、「魔法のような」が大合唱を誘って本編が終了。アンコールでは「RAIN」「日々」で客席を感動させると、「イッパツ」でタオルを旋回させ、吉田結威(Gu&Vo)と山田が和太鼓を連打した和テイストの「夏のペダル」で大団円を迎えた。時に気持ちを高ぶらせたり、切なく響いたり、笑顔になったり…吉田が“想い出して切なくなって、夏が完成する”と話していたが、ここにいた誰にとっても今年の夏を思い出す際の最高の一日となったことだろう。

撮影:岩崎真子/取材:石田博嗣


セットリスト

  1. 1.新しい世界へ
  2. 2.てんてんてんて
  3. 3.ガムシャランナー
  4. 4.街
  5. 5.押し出せ
  6. 6.ごめん、やっぱり好きなんだ。
  7. 7.メリーゴーランド
  8. 8.タイムマシン
  9. 9.キミに会いたいな
  10. 10.約束のマーチ
  11. 11.浮遊
  12. 12.もし
  13. 13.守人
  14. 14.未来
  15. 15.涙流星群
  16. 16.YES!!!
  17. 17.魔法のような
  18. <ENCORE>
  19. 1.RAIN
  20. 2.日々
  21. 3.イッパツ
  22. 4.夏のペダル
吉田山田 プロフィール

ヨシダヤマダ:吉田結威(Gu&Vo)と山田義孝(Vo)からなる男性二人組アーティスト。2009 年10 月に「ガムシャランナー」でメジャーデビュー。毎年精力的にライヴ公演を行なっており、16年と19年には47 都道府県ツアーを開催。また、音楽活動以外にも吉田はゲーム配信やeスポーツイベントへの出場を果たし、山田はグッズやMV のイラストデザインを手がけ、『SHIBUYA ART AWARDS 2022』では絵画作品が入賞し、オーディエンス賞を受賞するなど、マルチに活躍。13 年12 月に放送を開始したNHK みんなのうた「日々」が“泣ける歌” と話題になり、5度の再放送を経てロングセールスを記録。22 年にはTikTokで「もやし」が話題となり、もやしを使ったエフェクトや振り付け動画や歌ってみた動画など多くのUGC(ユーザーコンテンツ)が投稿される。23年5月には自主レーベルから待望の9 枚目となるオリジナルアルバム『備忘録音』をリリース。吉田山田 オフィシャルHP

OKMusic編集部

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