【GLAY】
『TOKYO SUMMERDELICS』
2017年7月31日 at 青海南臨時駐車場
J区画特設会場

【STUDENT REPORT from 日本工学院専門学校コンサート・イベント科】

 この日のために準備をしていたかのような雲ひとつない暑い日。しかも炎天下。そして、平日だというのにお台場には約1万人のGLAYファンが駆け付けた。当日の午前10時、いきなりこのフリーライヴは告知されたのだが、それにもかかわらずこんなにもたくさんのファンが集まるGLAYというバンドの魅力は底知れぬものがある。

 TERU(Vo)が登場すると観客は待ってましたと言わんばかりの笑みを浮かべ、一斉に手をあげる。“みんな、ありがとう! 楽しもうぜー!”といつものハイトーンで観客を煽るTERU。2曲目「Scoop」ではあまりの熱気にテンションが上がり、お立ち台に登るTERU、ステージを駆けずり回るJIRO(Ba)、そしてメンバー全員がバスドラの音に合わせて拳をあげる。汗をダラダラ流しながら、目の前の大好きな人たちに夢中になっている光景は、とてもキラキラしていた。また、いつものお決まりのコール&レスポンスも絶好調だ。TERUの“イェーイ!!!”の声に“イェーイ!!!!!!”と返す観客。GLAYとファンの絆がうかがえるシーンである。

 “(19)99年の20万人ライヴから18年経ちますが、またできて嬉しいです。ありがとう!”というTERUの言葉から、アコギをジャーンと鳴らし始まったのは「HOWEVER」。最初の1フレーズで会場が騒めき立つ。リズムに合わせて頷きながら今の幸せを噛み締めるファン。TERUのハイトーンがお台場に響き渡る中、ステージの後ろにはゆりかもめが走っていて、何とも趣深い。

 MCでは7月29日から8月6日までお台場VenusFortで開催されていた『GLAY LiB CAFÉ』や、ニューアルバム『SUMMERDELICS』に触れ、“体感温度45度くらいでしょ? 倒れないでね(笑)。今日はビショビショになろうぜ!”とTERUが言うと、ファンも最高の盛り上がりを見せる。そして、4曲目に披露されたのは「彼女の"Modern⋯"」。太陽がカンカンに照っている中で、会場全体が声を枯らしながら歌い、TAKUROのアッパーなギターソロで最高潮に。最後には“アリーナツアーで準備してることもあります。いろいろ企画しているので楽しみにしてください”と次のツアーでの期待を高めさせ、ニューアルバムからの「XYZ」で大団円。アンコールにも応えて「生きてく強さ」を披露すると、最後にファンとの記念撮影も行ない、“暑い熱いライヴをありがとう! 『SUMMERDELICS』でお会いしましょう! 愛してるぜ!”と、さらにファンへの愛を伝え、メンバーはステージをあとにした。

 今の時間は幻であったのではないかと感じた真夏のフリーライヴ。新しいアルバムを提げたツアー『GLAY ARENA TOUR 2017 “SUMMERDELICS”』では、どのように私たちを楽しませてくれるのだろう? 期待が高まり続ける1日だった。

撮影:岡田裕介/取材:日本工学院専門学校 蒲田キャンパス コンサート制作コース 平田まり子


セットリスト

  1. 1.the other end of the globe
  2. 2.Scoop
  3. 3.HOWEVER
  4. 4.彼女の"Modern⋯"
  5. 5.微熱(A)girlサマー
  6. 6.XYZ
  7. <ENCORE>
  8. 1.生きてく強さ

OKMusic編集部

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