【flumpool】『flumpool 5th tour 2
012 「Because... I am」 追加公演』
2012年8月20日 at 東京国際フォーラ
ム ホールA

取材:橘川有子

《生まれてごめん これが僕です》という衝撃的なメッセージで度胆を抜いた新曲「Because… I am」を引っ提げ、flumpoolが5thツアーを敢行。東京国際フォーラムでの公演をレポートする。
 パワフルなリフとシンクロするようにレイザービームが会場を切り裂く「覚醒アイデンティティ」でアグレッシブに幕が開けた。デビュー前から歌い続けている「labo」では、鋭い印象はそのままにツアーを重ねるごとに躍動的でパワフルになっていく。ライヴバンドとして4人の基礎体力が増している証拠だ。圧倒的なパフォーマンスを一方向的に見せるだけでなく、「回転木馬』では会場が一体となりタオルを振り、MCではまるで“中2”みたいにメンバーがじゃれ合い、会場を和ませる。かと思えば、中盤の「僕の存在」ではピアノ伴奏に独唱するなど、ライヴならではの演出でじっくり歌を聴かせる場面も。親しみやすさの裏に隠された多彩さもまた、彼らのライヴの魅力だ。恒例の小倉誠司の高速ドラムソロは、クライマックスへの合図! “信じた道を歩こうぜ!”と山村隆太(Vo)の絶叫で始まったツアー表題曲「Because... I am」ではファンキーなベースや高揚感あるギターソロなど個々のスキルも存分に魅せつけ、この曲が今後のライヴに欠かせない重要曲になることを確信した。一気に上り詰めた後…最後に言葉ひとつひとつを噛み締めながら歌った「証」。逞しく成長しながらも、まっすぐに想いを届けようとする誠実さを貫いていることを改めて感じるラストだった。

セットリスト

  1. 覚醒アイデンティティ
  2. Calling
  3. Labo
  4. 君をつれて
  5. Touch
  6. 回転木馬
  7. two of us
  8. 見つめていたい
  9. 僕の存在
  10. Over the Rain ~ひかりの橋~
  11. Natural Venus
  12. ベガ ~過去と未来の北極星~
  13. reboot ~あきらめない詩~
  14. Because… I am
  15. MW ~Dear Mr. & Ms. ピカレスク~
  16. Quville
  17. 君に届け
  18. ハイドレンジア
  19. どんな未来にも愛はある
flumpool プロフィール

フランプール:山村隆太、阪井一生、尼川元気の3人でのアコギユニットを経て、知人の紹介で出会った小倉誠司が加入して結成。2008年10月1日リリースした配信シングル「花になれ」がデビュー10日間で100万ダウンロードを突破して話題に。翌年には日本武道館公演を成功させ、3年連続でNHK紅白歌合戦にも出演を果たした。17年12月に山村が歌唱時機能性発声障害であることが判明し、治療に専念するため活動休止。19年1月13日、バンドの結成日でもあるこの日に大阪・天王寺公園でゲリラライヴを実施し、活動再開を発表した。20年5月にアルバム『Real』をリリースし、22年3月にはコンセプトアルバム『A Spring Breath』を発表。15周年イヤーとなる23年は10月にベストアルバム『The Best flumpool 2.0 ~ Blue[2008-2011]& Red[2019-2023]~』をリリースし、同月6日には日本武道館でのワンマンライヴを開催。flumpool オフィシャルHP

OKMusic編集部

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